1月8日(日)、愛知県美術館の「ジャクソン・ポロック展」を見て、
所蔵作品展の方も見ました。
入口に2点の藤井達吉の工芸品が。私、去年、初めて
碧南市藤井達吉現代美術館へ行って藤井達吉について知ったんですが、
愛知県美術館は藤井達吉から多くの作品や収集したコレクションの
寄贈を受けているそうです。
次の展示室(4)は近代日本画の名品
横山大観、菱田春草、速水御舟、前田青邨、上村松園‥‥そうそうたる
日本画の大家の絵が並んでいて眼福ですが、中でも
竹内栖鳳の《狐狸図》がすごい!!
六曲一双の金(?‥‥にしては落ち着いた色)屏風の右隻に狸が、
左隻に戯れる二匹の狐が描かれているんですが、毛並みなどすごくリアル。
バックの木などは水墨で一気に描かれているのに、すごく雰囲気が捉えられていて、
細かく描写するところと大まかなところの対比、そして空間の取りかた。
絵の上手さに驚嘆します。
展示室5は「20世紀の美術 ポロック以降の絵画を中心に」とのことでしたが、
入口付近に、私の好きな愛知県美術館の所蔵作品
ポール・デルヴォー《こだま(あるいは『街路の神秘』)》
グスタフ・クリムト《人生は戦いなり(黄金の騎士)》
が展示されていました。
最初に展示されていたジョアン・ミロの《絵画》
子供が描いたような線が詩的でいいなぁって見てたら、
隣で鑑賞していた親子
お母さんが「なんだろうねぇ、この絵は」って言うと、
女の子が「あのね、雲の中にお日さまと雨のところとあるの」って。
それ聞いたら、そんなふうに見えてきちゃいました。
いいなぁ、子供の感性‥‥
愛知県美術館には子供の鑑賞のためにミュージアムワークシートがあり、
穴が開いてたりの工夫が大人でも面白いです。例えば、
ジョージ・シーガルの彫刻《ロバート&エセル・スカルの肖像》
(持ち帰ってきたワークシートをスキャンして加工しました)
展示室6は、テーマ展 水野勝規《ライトスケープ》
白い部屋に白っぽい映像が映し出されています。
一つは水辺の風景のようで、もう一つは丸窓からみえる霧に見え隠れする竹林のような。
なーんか癒される空間でした。床のカーペットには丸いクッションが置いてあって、
つい、座り込んでぼーっとしていたくなるような。
水野勝規の作品は10階のロビーにも、中庭の風景をバックに窓に投影されていました。
展示室7は、愛知の作家の様々なスタイルの作品を、
展示室8は、小山冨士夫の陶器が展示されていました。
‥‥このあたり、ちょっと見疲れたのと、お腹が空いたのとで、
(遅めの朝食で、昼食は食べてなかった)レストランの方から漂ってくる
いい匂いが気になっていたんですが‥‥
美術館を出たところの看板に、ポロック展にちなんだNYスタイルのランチメニュー、
2,000円のところポロック展チケットの提示で1,500円ってあって、
こういうのに私弱いんです。愛知県美術館には何度も来ているのに、
ここのレストラン「ウルフギャング・パック」に入るのって初めてです。
前菜のサラミやハムがたっぷりのったサラダ
チキンのグリル。焦げ目がワイルド。フライドポテトもたっぷり。
デザートのチーズケーキ。なぜか抹茶のソースがあしらわれていました。
たっぷりのコーヒーはおかわりできました!
窓からは黄昏ていく街の風景が見渡せて、いい雰囲気。
眼も舌も贅沢した休日でありました。
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愛知県美術館「ジャクソン・ポロック展」の周辺
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