8月28日(日)、あいちトリエンナーレ2016へ行きました。
今回で3回目となる「あいちトリエンナーレ」
8月11日(木)から始まっていました。
私は愛知県美術館友の会の会員なので、
友の会からフリーパスが送られてきていたんですが、
今年の夏はなんかいろいろ忙しくて‥‥
8月28日(日)こそ行くぞって構えてたんですが、
日曜美術館であいちトリエンナーレを取り上げているではないですか!
思わず真剣に見てしまいました。
豊橋の小鳥の作品、面白そうです。
(でもこれ猫だったらアートになるかなぁ??)
トリエンナーレより、豊川稲荷やレトロなバーの方が
インパクトありましたが。ハハハ‥‥
なので、その後洗濯干したりして、出かけたのは、まぁ私の
いつもの時間――愛知県美術館のある愛知芸術文化センターに
着いたのが1時少し前。まず、メイン会場の
愛知芸術文化センターから見て行こうと思いまして。
オアシスパーク21からの地下連絡通路(帰りに撮影しました)
地下連絡通路のショーウインドーが電化(?)されてる!
地下2階にある 森北 伸(MORIKITA Shin)の作品
なんかカワイイ! 家のようにも顔のようにも見えます。
上のやじろべえのようなモノも、ゆっくり動いているのが、
なんかユーモラスというか癒されるというか。
窓から見える内部が、原始時代の壁画のようにも見えて、
あたたかな雰囲気が素敵。
地下2階のショップで、フリーパスを入れるパスケースと
トリエンナーレの公式ガイドブックを買っちゃいましたが、
パスケース、これで650円(+税)はちょっと高いなぁ‥‥
そして公式ガイドブック1,204円+税で1,300円、
観光やグルメ情報なども載っていて楽しいけど、
作品を見て回るにはかえって無料で置いてあるガイドブック(写真右)の方が
シンプルでわかりやすいかも(^∇^)
まず10階へ。愛知県美術館のロビーに展示されていたのが
チラシなどのメインビジュアルにも使われている
ジェリー・グレッツィンガー(Jerry GRETZINGER)の作品
この写真、翌8月29日(月)にもう一度見に行って撮りました。
日曜日は記念撮影をする人などがいっぱいいて、
とてもこんな写真は撮れません。
床から高い天井まで、壁一面を埋め尽くすパネルに描かれているのは、
想像上の都市の地図だそう。
フリーパスを見せて入った最初の展示室には、
刘 韡(リウ・ウェイ)《緑地》
‥‥うーん。大がかりな展示で不思議な空間ではありますが‥‥
テーブルなども使われています。
‥‥で、いったいこれは何?? どう見ればいいのかなぁ?
なんか雑多な印象。 それぞれの形は美しくはありますが。
日曜美術館で園子温さんが緑の床をほめてたけど、
《緑地》というタイトルからも、床を緑の材質で
敷き詰めたのには何かの意味があるんだろうと思いますが。
そんなモヤモヤした気分で次の展示室へ行くと
タロイ・ハヴィニ(Taloi HAVINI)の作品
紐が天井からぶら下がっているだけ?
なんかあっさりした展示だなーって、よく見たら、
この紐は、かつて南太平洋で使われていた石の貨幣でできていると。
次のコーナーは、ディレク・ウィンチェスター(Dilek WINCHESTER)
俳優が指示されたいろんな感情を表現している映像と
感情を表す言葉が壁に貼られています。
英語の文字はアクリル板を切り抜いたもの。隣に日本語の訳。
イマン・アイッサ(Iman ISSA)
単純な形の、何かのシンボルマークかと思うような彫刻作品が並んでいます。
壁に書かれた説明によると、これは《裁判官の頭部》だと。
歴史的な美術品を再解釈した彫刻作品と、もとの美術品を説明するテキストを対にして展示する、シリーズ作品「Heritage Studies(遺産研究)」(公式ガイドブックより)
これは《イアフメス1世の像》だそう。
イラク戦争の映像作品もイマン・アイッサの作品なんだそうですね。
隣の部屋の映像インスタレーションは、
アローラ&カルサディーラ(Allora & Calzadilla)の、
地球外生命体との交信と鳥類とのコミュニケーションがテーマだそうだけど、
うーーん、よくわかりません。
いつもコレクション展の入口になっている部屋では
中村祐太(NAKAMURA Yuta)の展示。
(実はこの部屋、日曜日に来た時に見落としてしまってました('◇')ゞ)
大森貝塚の発見で知られるアメリカ人動物学者エドワード・モースの
日本滞在記に注目して、日本陶器をコレクションしていたというモースが
訪れた各地域の陶片や、絵葉書等が展示されています。
‥‥展示方法は美しいし、興味のある人が見れば面白いんでしょうけどねぇ。
次に入った部屋は、三田村光土里(MITAMURA Midori)の展示。
細かな日用品やおもちゃなどが所せましと並んでいます。
ところどころに意味ありげな文章も書き込まれています。
「誰かを非難するときにだけ 自分の価値を感じているる人」
多くの人がカメラで撮影してましたし、見て行くのは楽しかったけど、
なんか、ありがちな印象も。美術館のホワイトキューブでなくて、
古民家なんかでやったら印象も違うかな。(そっちの方がありがち?)
次がマーク・マンダース(Mark MANDERS)
作りかけの彫刻が並んでいます。
彫刻家のアトリエのようでもあり‥‥
美しく完成されたものより、なにか精神性のような?ものを
感じさせられるような雰囲気がありました。
そして、靴を脱いで袋に入れてくださいって言われて、
白い通路を進むと‥‥
日曜美術館でも紹介されていた
大巻伸嗣(OHMAKI Shinji)《Echoes-Infinity》
愛知県美術館の白い大空間がカラフルな花の文様で埋め尽くされています。
日本画の顔料を型の上から振りかけて制作したのだそう。
(この後の会場で、制作の様子を記録した映像も上映されていました)
会期後半にはこの文様の上を人が歩くことによって作品が変化する
のが見られるそう。
作品制作の際に出た顔料の粉を入れたグラスの展示もありました。
展示室6は、クリス・ワトソン(Chris WATSON)
暗い室内に、水の音や鳥の声など、自然の音が微かに聞こえてきて、
癒されるけど、眠くなるなぁ‥‥
展示室7は、ニダル・シヤメック(Nidhal CHAMEKH)
「個人と政治、あるいは個人と時代という視点から、現代そのものを明らかにしようとする」(無料のガイドブックより)
とのこと。モノクロのドローイングが並びます(上手い)が、
なんかよくわかりません。(私が政治がよくわからないこともあるけど)
展示室8は、松原 慈(MATSUBARA Megumi)
愛知の盲学校の子どもたちとのワークショップで生まれた陶磁器が
展示されています。
ホールには、日曜美術館で園子温さんが面白い!と、熱っぽく語っていた
カワヤン・デ・ギア(Kawayan DE GUIA)の、
廃棄された35ミリフィルムで作られた馬の像。
この台座、映画が上映されていると、園子温さんが熱心に見ていたので、
私も覗いてみたけど、何が映っているのかよくわからなかったなぁ‥‥
屋外に見えるこんな不思議なモノにひかれて、屋上へ行くと
ヴァルサン・クールマ・コッレリ(Valsan KOORMA KOLLERI)の作品
縄文時代の住居みたいにも見えるけど、
瀬戸の粘土と豊田の竹など愛知県産の天然素材をつかってつくられているそう。
うーーん、ここまで見てきて、ちょっとがっかりというか、
なんかスカスカ~みたいな印象を持っちゃったんですよね。
作品解説をしてもらいながら見た方が良かったかなぁ?なんて。
(この後8階を見たら、私好みの作品もあって印象が良くなりましたが)
これはお腹が空いて疲れているせいもあるかもしれない! と、
ウルフギャングパックでランチをいただきました。
(ここ、愛知県美術館友の会の会員証で割引になるんです!)
ランチの途中で、ヤマザキマザック美術館の
「パリの巨匠 アイズピリ」展がこの日までだってことに気づきまして、
チラシなどではちょっと私の好みとは違うかなってカンジもしてたんですが、
まぁ、私、ヤマザキマザック美術館の企画展って今まで全て行っているんですよね。
ここから歩いて10分程なので、まだ間に合うと行ってみることにしました。
ヤマザキマザック美術館「アイズピリ」展のこと、
あいちトリエンナーレの続きも、別記事で書きたいと思ってます。
(しかし、あいちトリエンナーレ、こんな調子で書いていったら、
どれほどかかるかなぁ??)
あいちトリエンナーレ公式サイト: http://aichitriennale.jp/
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あいちトリエンナーレ2016 (1) 愛知芸術文化センター10階
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