4月7日(日)愛知県美術館「円山応挙展」へ行きました。
応挙展へ行くのはこれが二度目。
前回行ったのは3月7日(木) その時の感想はこちら
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2013-03-12
すごく私の好みで良くて感動したんですよね。
で、応挙の代表作のひとつ、重要文化財でもある
《藤花図屏風》が、4月2日(火)~14日(日)の展示なので、
ぜひこの絵見たいって思ってたんです。
前回に行った時に、愛知県美術館の友の会に入会したので、
企画展を年間10回まで見られるんです。
愛知県美術館友の会の特典についてはこちら:
http://www-art.aac.pref.aichi.jp/japanese/friend/member/members.html
《藤花図屏風》の展示期間中にパートの休みは、
日曜日と月曜日しかなかったので、
日曜日で混むかなって心配しながら行ったんです。
美術館前であ、意外と混んでないって思ったけど、
会場に入ったらやっぱり混んでました。
特に細かい眼鏡絵の展示ケースには行列も出来てて‥‥。
なので、そのあたりはスッ飛ばして、人垣ができていない絵だけ見つつ、
大乗寺の《松に孔雀図襖》と《郭子儀図襖》の展示室へ。
金地に描かれた孔雀、いいなぁーって見ほれたんですが、
あれ?前に来た時は朝昼夕夜と1日の光の変化をパナソニックの協力による
最新のLED照明で3分間8段階で変えて見せていたんですが、今回は
そんな劇的な変化がありません。微妙に光が揺らいでいる?ってくらい。
‥‥うーん、確かに以前は忙しないって雰囲気はあったんですが、
でも素人目にはあの照明は面白かったんですけどねぇ‥‥
そして前回、国宝の《雪松図屏風》があった場所に、目当ての《藤花図屏風》が。
私が想像していたよりずっとバックの金地がキラキラと華やかで、派手で
すごくきれいな屏風だなってのが第一印象。
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水墨の付立(つけたて)の技法で大胆に描かれた藤の幹と、
着色で精緻に描かれた藤の花の対比が素晴らしい!
前回の記事でも書きましたが、私、岐阜県美術館の所蔵作品の
川合玉堂の《藤》の絵が大好きなんですが、
岐阜県美術館のHPに画像があります: http://gifu-art.info/details.php?id=3220
明らかに、円山・四条派を学んだ川合玉堂が円山応挙へのオマージュとして
描いた絵ですよね。
ところで、後期展示の《四季草花図屏風》(袋中菴挿華 山階御流蔵)
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私ちょっと見てて違和感があったんですが‥‥これって右隻と左隻が逆じゃないの?って。
落款って屏風の両端になるように書くんじゃないのかなって。
水仙の位置がなんか不思議なんですよね。
右隻のすみれ、たんぽぽ、桜草、牡丹、背の高いのはウツギかな?そして
ユキノシタ、鷺草と春から夏への草花が並んでいるんですが、
左隻で水仙‥‥夏からいきなり冬。まぁこれは右隻と左隻を逆にしてみてもつながらないけど‥‥
もちろん図録も展示のとおりになってましたし、
ススキや萩などの背の高い花を対象的に配置したってことで、これでいいのかなーって。
見ててちょっとモヤっとした気分になった六曲一双の屏風です。
このあたりになると(前回の私もそうだったけど)鑑賞者も疲れてきてるのと
大作なのでわりとゆっくり見られてよかったです。
同じく後期展示の《四季の月図》は洒落てるなって。
春夏秋冬の月を大胆に描き分けていて、あーそんなカンジ!って。
掛軸の表装に円山派四世の応立が春の月には桜、秋の月には紅葉と
描き入れているのも洒落てます。
最後の部屋で、応挙の《清楓瀑布図》(サントリー美術館蔵)と、
山元春挙《瀑布図》(滋賀県立美術館蔵)が並んで展示されているのも
興味深く見ました。
応挙展、やっぱりいいですが、早めの平日に行っといて良かったとも思いました。
人がいっぱいだと、どうしても見るのに疲れてしまいますから。
でもすごくいい展覧会です。愛知県美術館だけの開催だなんてもったいない!
もう今週末までですよー!!
展覧会ウェブサイト: http://event.chunichi.co.jp/okyo/
愛知県美術館のHP: http://www-art.aac.pref.aichi.jp/
愛知県美術館ブログ: http://blog.aac.pref.aichi.jp/art/
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「円山応挙展」藤花図屏風を見てきました
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