7月3日(日)、岐阜県多治見市笠原町に6月4日(土)にオープンした
「多治見市モザイクタイルミュージアム」に行ってきました。
この日、岐阜県現代陶芸美術館の魅力発信事業の講演会
佐藤卓「モダンデザインの時代から始まった、デザインに対する誤解」が、
多治見市で14時からあり、私は参加申込みをしていました。
それまで、岐阜県現代陶芸美術館の展覧会は見ていたので、
新しくオープンしたモザイクタイルミュージアム、
世界的建築家・藤森照信氏設計の建築がとてもユニークだと聞いたので、
そちらへ行ってみることにしました。
あいちトリエンナーレ2013で、藤森照信《空飛ぶ泥舟》って
ユニークな建築が白川公園に展示されていましたね。
iPhoneのナビと、道路の案内標識が違う道を指示していたりして、
どちらへ行こうか迷うこともありましたが、まぁ、どっちでもよかったというか。
多治見の街から結構走ったなって思いましたが、それも当然で、ここは
「多治見市」ってなってますが、平成18年1月23日の合併で、
多治見市に編入された旧・土岐郡笠原町で、
笠原町は、タイル生産が盛んな町として知られていたそうです。
モザイクタイルミュージアムは、笠原中央公民館や体育館と同じ敷地内にあり、
駐車場も合同です。結構広いですが、日曜日でもあり、満車状態で、
隣の医院が臨時駐車場になっていたので、そちらに停めました。
なんだか童話の世界に出てくるようなメルヘンチックな建物です。
タイルの原料を掘り出す「粘土山」をイメージしているとか。
手前は一般参加者も一緒に壁面のタイル貼りをしたという公衆トイレ
たくさんの人が見に来ていました。観光バスもきましたよ。
壁面に埋め込まれたタイルがキラキラと輝いています。
入口のドアが、おとぎの世界の入口みたいに可愛い!!
1階の受付で、300円のチケットを買って(高校生以下無料)
4階から見て行きます。
階段がまたすごく素敵!
4階の展示室
タイル工場の煙突をイメージしたというオブジェ(?)には、
竹をイメージしたモザイクタイルが貼られています。
モザイクタイルのピースが連なるオブジェ(?)
天井が空いているんですね!!
ボランティアガイドの方が、雨の日はタイルについた水滴が光って、
とてもきれいですよと。
うわー! 懐かしい!!って。
実家にもタイル貼りのカマドあったなぁ!!
実家の離れにあった客用トイレの便器がこんなカンジでした!!
うんうん、実家の風呂も流しもタイル貼りだったっけ!!
4階に展示されているのは、笠原町の有志が収集してきたタイル貼りの
製品や建物の一部などを「モザイク浪漫館」と名付けた倉庫兼展示場で
保存してきたものだそう。
銭湯の壁の絵、タイルでできていたところも多かったですよね!!
下のモザイクアートは瑞浪市の常磐湯のものだそう(昭和35年頃)
3階は、タイルの歴史や製造工程についての展示。
タイル張りの三和かまど(昭和27年頃)
タイル貼り風呂桶B型 製造:長江商店(昭和35年頃)
タイル貼り付け皿や灰皿、果物皿、宝石箱など
旧岐阜県庁総合庁舎床面(大正13年)
いろんなモザイクタイルの「貼り板」が並んでいました。
「貼り板」で小さなモザイクタイルを並べ、
シートに加工して出荷されます
トロッコとH型匣鉢
H型匣鉢の上にタイルが乗せられ、トンネル窯を通って焼成されるそう。
3階奥の部屋では、大巻伸嗣さんのインスタレーション
「Echoes Infinity −永遠なる物語−」が開催されていました。
(あれ? このチラシには観覧料500円ってあるけど、
モザイクタイルミュージアムの常設展チケット300円で入っちゃいましたよ)
会場には、大巻伸嗣さんのワークショップで作られたモザイクタイルや、
参加者たちがモザイクのように組み合わせて作った文章が
光に照らされて壁に映し出されています。
文章が分解して床に置かれていて、来場者が並べていくことができます。
2階は最新のタイル情報や、施工などについての相談にも応じる
産業振興フロア
立体的だったり、ナチュラル風だったり、いろんなタイルがあるんですね。
タイルの施工の相談や商談もできるそうですよ。
1階に展示されていたタイルの車、セラミックパークMINOにあったやつですね!
1階では、モザイクタイル貼りの体験工房があり、
日曜日でたくさんの親子が、制作していました。
タイルの小物などが並んだミュージアムショップも人気の様子でした。
建物の横に回ってみました。「笠原町庁舎」の石碑は、
合併して庁舎の名称が変わり、記念として残されたもの。
建物の裏側には、車椅子用の出入り口と駐車場があります。
タイルの水飲み場、懐かしい雰囲気!
「中央公民館」って看板、タイルです!!
多治見市笠原中央公民館 アザレアホール
中央公民館のエントランスホールの壁画
中央公民館1階のカフェ、本来は日曜は休みだそうですが、
この日は臨時営業していました。
ちょうどお昼だったので、サンドイッチセット900円をいただきました。
オープンして間もないためか、ユニークな建築のためか、
日曜日のためか、子どもたちを含めてたくさんの人が見に来ていました。
昭和世代には展示品はすごく懐かしくて良かったです。
実は行く前には、多治見にはたくさんの美術館もあるし、
今さら「ハコモノ」? なんて思ったけど、
多治見の新しい観光名所ができましたね。
多治見市モザイクタイルミュージアム: http://mosaictile-museum.jp/
中日新聞2016年6月4日(土)の記事
オマケ:実家の古いお勝手の流し台の写真
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多治見市モザイクタイルミュージアム
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