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PR: 今年もやってきた!選ばれし傑作100選発表!


世界淡水魚園水族館 アクア・トトぎふ(その1 長良川の魚たち)

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2月15日(日)、社員旅行の帰りに岐阜まで来てくれた友人と、
岐阜のモーニングと岐阜大仏に行った後、
各務原市の河川環境楽園内にある世界淡水魚園水族館
「アクア・トトぎふ」へ行きました。
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(帰る時に撮影したので、人がいませんが)

ここ、平成の大合併で各務原市に編入された旧川島町で、
東海北陸自動車道の川島PAでもあり、高速道路からも
入ることができます。もちろん一般道からも入れます。

河川環境楽園(オアシスパーク)は、キムチまつりとかの
イベントなどに何度か来たことがあるんですが、
水族館は入館料がかかることもあって入ったことなかったんです。

それに、あまりに身近なこともあってちょっとバカにしてたんですよね。
こんなところに水族館?淡水魚だけなの?なんか地味ーって。

なので、社員旅行で鳥羽水族館にも行って来た友人には
どうなのかな?と思いながら聞くと、行きたいってことで。

ホテルに置いてあったチラシについていた割引券で、
大人1,500円の入館料が1,350円になりました。
(割引券を切り取ったあとのチラシ)
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入ってすぐの中庭にある小屋の前に人だかりがしていたのでのぞくと、
うわっ!大きなカメ(ガラス越しなのでうまく写ってませんが)
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世界最大級のカメの仲間といわれるアルダブゾウガメとのこと。
今は寒いので小屋の中にいるのだそう。

別の中庭にはカピバラ
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え~!私こんなに大きいとは思ってなかったな!!
最近、ゆるキャラとして人気じゃないですか。
世界最大級のネズミの仲間だと。
せいぜい猫くらいかと思ってたら、豚くらいあってビックリ!
14時からエサやり体験ができるって聞いて、わ、やりたいって
思ったけど、30名限定で、整理券配布に並ばなくてはいけないので、
子どもたちも多いし、他を見る時間がなくなるのであきらめて、
エレベータに乗って4階へ。

4階は、長良川の源流という設定。ガラスから降り注ぐ光の中、
森の中に来たような雰囲気です。滝もあります。

うん、このカンジ、ちょっと海遊館にも似てるかな。
(スケールはずっと小さいけど)
一昨年、海遊館に行ったことはこちらの記事に:
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2013-06-17

森の入口のとこで、カピバラのキャラがついたハートを持たされて、
半ば強制的に記念撮影されたんですよね。ふん、今は気軽に写真撮れるし、
そんな商業主義の手にのらないゾって思ってたんですけどねー。
写真見せられたら、迷ったけど、やっぱり買っちゃいましたー。
1,050円でした。
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おお、この顔がコワもてっぽい魚がサツキマスかな?
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滝壺の下の大きな水槽で悠然と泳ぐ魚たち
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国の特別天然記念物 オオサンショウウオ
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世界最大の両生類です
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オオサンショウウオって思い浮かべるのが、
(もちろん井伏鱒二『山椒魚』は別格で名作でありますが)
岡崎二郎のマンガ『ファミリーペットSUNちゃん!』

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  • 作者: 岡崎 二郎
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2003/04
  • メディア: コミック



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  • 作者: 岡崎 二郎
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2006/04/27
  • メディア: コミック


ペットとして居ついてしまったオオサンショウウオの
サンちゃんの周囲で起きるドタバタ。

サンちゃんはマンガのキャラクターっぽくデフォルメされて、
酒を飲み、タバコを吸って、オヤジっぽい口をきくけど、
自然や科学を描くのが得意な作者らしいウンチクとかもたくさん出てきます。

で、岡崎二郎『ネコ2(ネコネコ)』に出てきたのが、
「銀ネズミ」とも呼ばれるこの「カワネズミ」
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母猫の病気を治そうと、猫たちが協力して伝説の銀ネズミを
捕まえる話でした。(『ネコ2』2巻第7章「幻の銀ネズミ」)

Neko2 2 (ビッグコミックス)

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  • 作者: 岡崎 二郎
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2000/01
  • メディア: コミック



カワネズミが水中でエサを捕獲する様子が見られます。
http://youtu.be/YfK5BMWDuv8

長良川といえば「アユ」ですよね。
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イベント展示で、美濃和紙あかりアート作品が展示されていました。
美濃和紙で作られた羊のあかり。素敵です。
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他にも工夫を凝らしたあかりが展示されていました。
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長良川の中流に位置する美濃市のうだつの上がる町並みで行われる
美濃和紙あかりアート展」2012年に見に行ったことはこちらの記事に:
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2012-10-26

長良川中流から下流の魚

身近なコイもこうやって見ると美しいなと。
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コイよりちょっとスマート‥‥ニゴイ?
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ウナギの寝床~
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カルガモもいました
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カルガモを水面下から見ると
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縞々の魚が等間隔で並んでいるのが面白いなと
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ここまで、アクア・トトの前半、長良川の上流から河口までの展示で、
この後、アジアやアフリカの河川、アマゾン川の魚の展示になるんですが、
そのことは次の記事で書きますー。
いやー、今までバカにしててスミマセンでした。結構見ごたえあったし楽しかった。
魚たちが悠然と泳ぐ姿っていいですね。

アクア・トトぎふ: http://aquatotto.com/

世界淡水魚園水族館 アクア・トトぎふ(その2 アジア、アマゾンの魚たち)

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2月15日(日)、社員旅行の帰りに岐阜まで来てくれた友人と、
各務原市の河川環境楽園内(川島PA)にある
世界淡水魚園水族館「アクア・トトぎふ」へ行き、
4階から3階で、長良川の源流から上流、中流、河口へと
それぞれに生息する魚たちを見てきたことは前記事で。

さて、2階へと降りるスロープを下っていくと‥‥
途中に置かれた魚の木彫も楽しい。
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背中のギザギザを棒でこすると「ゲコゲコ」と
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メコン川の川岸にある「淡水魚博士の探検小屋」という設定
段ボール箱や、棚に並べられた小物などもなかなか凝ってます。
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北海道にもすんでいるという「イトウ」
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黒いラインがスマート「ラスボラ・スマトラナ」
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トイレ前に置かれたこのカエル、時々しゃべるのが面白い
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うわー、巨大金魚!!「パーカーホー」というコイ科の魚だそう
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これがここの“目玉”のひとつ「メコンオオナマズ」
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巨大な魚が泳ぐ水槽は人気スポットでした。
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赤い尾やヒレがきれい「レッドフィンバ-ブ」
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「オスフロネムス」でかい!そして顔が‥‥コワイというより味がある?
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水草で鳥のように巣を作ります。食用として東南アジアでは広く養殖され、人にもよく慣れます。
(アクア・トトぎふのHPより)

鮮やかなブルーの長い手が印象的な「オニテナガエビ」
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コンゴ川の魚たち

「ナイルパーチ」
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愛嬌のある顔~ これって「デンキナマズ」?
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こっちの水槽にも「デンキナマズ」ってあったような気がするけど‥‥
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(スミマセン、私、魚の種類とか全くわからないんです
 この記事の魚の名前、アクア・トトの公式HPや、
きょうのアクアトトhttp://aquatottotoday.hatenablog.com/
淡水魚水族館アクアトト岐阜ふぁんhttp://www.totofan.net/
 など、アクアトトのファンサイト(?)の記事を参考にさせていただきました)

アフリカ大陸に東にあるタンガニーカ湖の魚たち
熱帯魚のようにカラフルな魚たちが泳ぎます
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ジャングルのように(造花)飾られたスロープを下って1階へ。
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アマゾン川の魚たち

骨がゴツゴツしてる「オキシドラス」
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この巨大な魚は「コロソマ」とても美味しい魚だとか。
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これが悪名高い?「ピラニア・ナッテリー」
金粉をまぶしたようにキラキラと輝いてきれい
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「デンキウナギ」が出す電気で水槽の上に取り付けられた
ライトが点灯するようになっていて、動くとたくさん電気がつきました。
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シルバーアロワナやピラルクーが迫力だったのですが、
うまく写ってなくて‥‥
これは木彫のピラルクー
実際に成長すると、これくらいになると!!
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そして企画展示「赤い清流」の第二弾
「アマゾンのシンボル カラシン展」

アマゾン川に住む様々なカラシンが展示されていて、その一つ
「レッドフィンスポットレポリヌス」
目玉のような模様が面白いー
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お土産コーナーも楽しかった。
ガチャガチャが並んでいて、なかなかマニアック!
「日本の清流」をやってみたら、「カジカ」が出ました。
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カピバラやカワウソ、メコンオオナマズをキャラクターにした
ぬいぐるみやお菓子なども充実してて、ここでも楽しめました。

10周年特別企画「神秘の大河 グレイトアマゾン」入口前の看板
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アクア・トトぎふ: http://aquatotto.com/

記事中でも紹介しましたが、アクア・トトぎふのファンサイト
きょうのアクアトト: http://aquatottotoday.hatenablog.com/
淡水魚水族館アクアトト岐阜ふぁん: http://www.totofan.net/
うん、年間パスポート(大人3,000円)で通うファンがいるのわかりますね。
魚の名前調べたりしてて、記事書くのに時間かかっちゃいましたが、
なんかまたここ行きたくなっちゃいました。

【楽天市場】
ガチャガチャ 日本の清流







売り切れのようですが‥‥


カピバラさんのぬいぐるみ


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価格:13,824円(税込、送料込)



アーツ・チャレンジ2015

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3月1日(日)、愛知芸術文化センターへ行き、
アーツ・チャレンジ2015を見てきました。
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実は、愛知芸術文化センターへ行くまで、
このイベントをやっていることは知らなかったんです。

先月3日から愛知県美術館で「ロイヤル・アカデミー展」をやっていて、
見に行きたいと思いながら、ずっと行けてなかったので、
今日こそはと思っていたのです。ま、私のことなので、
朝なかなか出られなくて、名古屋から地下鉄で栄へ着いたのが、
午後1時過ぎだったんですが、オアシス21から連絡通路を通って
地下2階のアートプラザ前へ行くと、
ホールにちょっと面白いアート作品が置かれていました。
【作品番号13】後藤あこさんの作品《Circle》
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「アーツ・チャレンジ2015」の作品展示でした。
あ、一昨年のアーツ・チャレンジ面白かったなと、

今回もスタンプラリーやっているので、台紙をもらって早速スタート。

同じ地下2階のエレベータ付近通路壁には、
緑を基調にした密度の濃い絵が
【12】坂本和也《Landxcape gardening ~breath~》
ふんふん、なかなか素敵。

その隣のスペースには、
【11】星崎あい《わすれていいよ》
傷ついた言葉を水に溶ける紙に印刷して、水を入れた鉢に入れ、
水に溶かす映像が流れ、その前で、自分が傷ついた言葉を紙に書いて、
水を入れた鉢に入れて溶かす体験ができます。
いろんな「傷ついた言葉」が水に溶けていく映像を見ていると、
ちょっと心がざわざわします‥‥

通路の展示ケースに入っていたのは
【10】伊佐治雄悟《cutter,staple》
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絵画やアニメーション、私たちの頭の中で起きている世界のメタモルフォーゼを現実の彫刻作品にしたものです。
という説明があったけど、??? ふーん、なにこれ?みたいなカンジで。
後からこの4点はカッターナイフの刃でできているんだと分かったけど。
(もう1組の4点はホッチキスの針でできている)
‥‥それで?

地下2階の南玄関階段下にあったのが
【9】三上俊希《呼吸》
黒いビニール(?)袋がむくむくと立ち上がっていくところが、
命を吹き込まれたようでもあり、かすかな呼吸を感じさせるようで良かった。
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階段を上った、地下1階 南玄関階段上部踊場という、
ちょっと秘密の場所のようなところにあったのが、
【7】山田哲平《NAGOYA DANCE》
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下を向いたスピーカーから赤い糸で吊り下げられた服が、
音の振動で揺れて、まるでダンスをしているよう。
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ネクタイをしたワイシャツや、赤ちゃんのオムツなどもあって、
いろんな人がダンスをしているよう。
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赤い糸で吊り下げられているのが、人の血管みたいにも見えていいなと。
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地下2階に戻り、アートスペースXは
【8】中村将志《未来と神話》

うーん、これよくわからないんですけどー。
なんか猥雑な雰囲気。
古っぽいアニメが単純な動きを繰り返していたり、
幼稚な手作りのマンガが置かれていたり、
イチョウの葉が散っている写真が、キャラクターの形になっていたり‥‥

ある過去の10年間の情報を、Googleからリサーチする。過去を繰り返すことの困難さ、 そういったことで未来について大きく表現してみたい。」とのことだけど???

それからエレベーターで12階へ
アートスペースG北の部屋は
【1】藤井龍《Private Collection》
個人の家に飾られている――というには棚などの影になったりしてて、もはや
持ち主は飾っていることを忘れているのではないかという状態――の美術作品?が
4点、それぞれの作品の持ち主へのインタビュー映像と、自宅での展示状況の写真と
併せて展示してあります。
うん、コンセプトとしては面白いんじゃない?
デュシャンじゃないけど、便器だって美術館に置かれればアートになるんだし。
もっとたくさんの作品を展示してほしかったな。
持ち主へのインタビュー映像がキレイ。

アートスペースG南は
【2】廣瀬菜々&永谷一馬《Still life》
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暗い部屋の長いテーブルの上に、ナスやトウモロコシやビンなど、
日常的なものが、柔らかく融けたようなカタチで置かれています。
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柔らかい樹脂のようなものかと思ったら、白い磁器だそう。
美しいですね。
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その隣のアートスペースHは
【3】江川純太《躓く足。なぞる指》
大きな抽象画もなかなか面白いけど、
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この部屋の、窓から見える風景も含めての雰囲気が、
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絵と同調しているようでいいなと思いました。
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11階展望回廊は
【4】片岡純也《Sound of the Sun》
光が差し込むとガラスの器からささやかな音が鳴り始め、雲の動きや太陽の傾きによって音のリズムが変化する。
そうかー、今日は雨で残念だなーと。
垂れこめた雲で名古屋駅あたりの高層ビルも今日は見えません。
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テレビ塔
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窓にはいろんな形のガラスの器が置かれています。
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写真を撮っていたら、微かに「チン」とガラスが鳴る音
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その後しばらくしてまた微かなガラスの音が聞こえ、
おお、なんかワビサビの世界。これはこれで風情があるなと。

この場所ならではの作品ですね。晴れた日のガラスの器の響きを聞いてみたいな。

ここでかなりお腹空いていたので、10階の
ウルフギャング・パック カフェでランチをいただきました。
店内混んでいたのと、今日はちょっと贅沢してデザートまで付いた
コースを選んだので、思ったより時間がかかってしまい、
最終日は4時までとのことだったのでちょっとアセったんですが‥‥

ランチの後、2階フォーラムへ
スタンプラリーのスタッフの方がいなければ、
作品がどこなのかわからなかったかも。
【5】千田泰広《Kalamatoria 02》
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吹き抜けの空間に細い糸が張り巡らされています。
細い黒い糸は、見る角度でキラキラと輝いたりします。
(まるで細かい雨粒がついた蜘蛛の糸が光るみたいに)
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このかすかなカンジがいいなぁ。

地下1階フォーラム北側壁面周辺には
【6】田中里奈《記憶の森をあるく》
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愛知芸術文化センターには何度も来ているけど、こんな場所には来たことなかったかも。
柱と凹面になった壁に絵が描かれています。
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「ここから作品を見てください」という看板が3つほどあったんですが‥‥
絵の中を歩くような体験ができる作品?ってことなのかな??
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全部見て、スタンプも集まったので、スタンプラリー総合受付へ。
もう一部片付けが始まっていましたが、トートバッグをゲット!
いくつかの色のうち、ピンクを選びました。
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前回の「アーツ・チャレンジ2013」と比べると、作品数も
10から13作品に増えているし、見ごたえもあったような気がします。
スタンプラリーも楽しかったし。
私は、【4】片岡純也さんの太陽の光でガラスを鳴らす作品と、
【7】山田哲平さんの服がダンスをしているような作品が特に気に入りました。

前回のアーツ・チャレンジを見た感想を書いてます
「アーツ・チャレンジ2013」 http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2013-02-04

あいちアートプログラムのHP: http://aichi-art.com/
アーツ・チャレンジ2015のページ: http://aichi-art.com/arts-challenge/

岐阜県美術館「てくてく現代美術世界一周」展 その1

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3月8日(日)、岐阜県美術館「てくてく現代美術世界一周」展へ行きました。
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この展覧会、2月3日(火)からやっていて、私は岐阜県美術館の後援会員なので
全ての企画展が一度ずつ見られるので、見に行かなくちゃと思いながら、
会期が5月17日(日)までと長いし、現代美術なのねーと、のんびりしていたんです。

8日も、私のことなので、午前中はゴロゴロと過ごし、天気がいいので、
たくさん洗濯をしたりして、すっかり出かけるのが遅くなってしまいました。
(この日は、美術館でパイプオルガンの定期演奏会もあったのに、
 もったいないことをしたなと後から思ったんですが)

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後援会員証を見せて入ると、入口に田口弘氏の写真。
この展覧会は、岐阜県郡上市出身の
実業家(エムアウト代表取締役、ミスミグループ本社特別顧問)であり、
現代美術コレクターの田口弘氏のコレクションだそう。

へー!! すごいですね。去年見た、
名古屋市美術館「マインドフルネス! 高橋コレクション展」
精神科医の高橋竜太郎氏による個人のコレクションだと知って、
驚いたんですが、日本の現代美術でした。
田口弘氏のコレクションは日本をはじめ世界の現代美術で、
そのこともスゴイけど、私には高橋コレクションより
今回の展覧会の作品の方が好みだなって感じたのは、
現代美術を見慣れてきたこともあるのかな?

この展覧会、
「タグチヒロシ・アートコレクション パラダイムシフト
 てくてく現代美術世界一周」という長いタイトルなんですが、

「パラダイムシフト」とは、科学史家トーマス・クーンの提唱した概念で、 ある科学者共同体では通用していた科学理論がその外では通じない状態になる、 そうした認識の転換をさした言葉です。(展覧会図録より)

なるほど、現代美術の多様多彩な表現は、
「価値観が変革する時代のうねり(パラダイムシフト)」なのかなと。

最初に展示されていたのは、
アンディ・ウォーホルの花の作品。

そして、ディヴィッド・ホックニー

キース・へリングと、私でも名前を知っている有名な作家の作品が並びます。

突き当りで、案内の人が、まず左手の部屋から見てくださいと。
幕を開けて入ると、強烈な光!!眩しい!!
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オラファー・エリアソン(デンマーク)の作品。撮影OKでした。

オラファー・エリアソン‥‥どっかで聞いた名前‥‥と思ったら、
金沢21世紀美術館「レアンドロ・エルリッヒ―ありきたりの?」展へ行った時、
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2014-07-24
庭に楽しい作品ができているなって見たんですが、それが
オラファー・エリアソン《カラー・アクティヴィティ・ハウス》2010
でした。展示室でも巨大なステンレスの作品があって面白かったなと。

その左手の、いつも陶芸作品等が展示されている小部屋では、
ポール・マッカーシー(アメリカ)の《ぺインター》という映像作品が
上映されていました。大きな付け鼻をつけて、マンガの登場人物のような
画家が絵の具を塗りたくっていたりして、これはアートのパロディ?
しばらく見ていましたが、長くなりそうなので(実際、50分01秒だそう)
出ました。

新しくできた、いつも所蔵作品が展示されている部屋は、日本の現代美術が
展示されていました。結局全ての作品に撮影OKマークが付いていました。

まず、ピカピカのスチールにLEDの数字が点滅しています。
おぉ、宮島達男ですね。
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岐阜県美術館にも宮島達男の作品があって、それが、
西濃運輸関係の財団法人田口福寿会から寄贈されたものなので、
「田口コレクション」って呼んでいるんですよね。
岐阜県美術館 田口コレクション展
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2008-05-03
なので、今回の展覧会「タグチヒロシ・アートコレクション」って聞いて、
それのことかと思っちゃいました。もちろん今回の方がずっとスゴイです。

周囲が映り込むスチールってとこが、ちょっと新鮮かな。

そして、黒い糸に囲まれた白いドレス。塩田千春ですね。
高橋コレクション展でも同じようなの見たなと。
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こちらを見る印象的な顔。顔や目の輪郭がゆっくりと動いています。
なんか静謐で美しいイメージ。渡辺豪の作品。
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あいちトリエンナーレ2013 (2) 愛知芸術文化センター その2 で、
やたら暗くて、なにこれ?なんかゆっくり動いているけど、
よくわからないなーって思った映像が渡辺豪の作品だったんですね。

あっ、これは、
金沢21世紀美術館「レアンドロ・エルリッヒ―ありきたりの?」展
コレクション展で、マクドナルドの紙袋に切込みを入れて作った作品を見ましたが、
こちらは、ティファニーの紙袋ですね。
照屋勇賢《告知―森(ティファニー)》
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同じく、ラルフローレンの紙袋でできています。
照屋勇賢《告知―森(ラルフローレン)》
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壁一面に画家についての考察が展示してあって、
これは解説なのか?と見たら、
青山悟《 About Painting 》という作品でした。
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横軸が、Social――Personal
縦軸が、Radical――Conservative
画家たちが位置づけられ、
代表作が工業用ミシンで刺繍されています。

Personal の ジョージア・オキーフ
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中央付近にあった左下がブリジット・ライリー、
右上がポール・セザンヌ
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作品の左下(SocialでConservative)にあった、左から
ピエト・モンドリアン、フランシス・ベーコン、アンディ・ウォーホル
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作品としてどうかというより、勉強になるなぁと。

白いキャンバス(木製パネルに張った布)に、パール系の絵の具が
塗られています。見る角度によって、絵の具が虹色に光ります。
大庭大介《UROBOROS(spectrum)》
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あぁ、村上隆ですね。‥‥高橋コレクション展でも
いろんなタイプの絵が展示されていましたが、私はこの人の作品の
どこがいいのか、よくわからないんですけど。
この作品も、なんか安っぽい包装紙のようだなと。
《黄色い麦わら帽子の女の子》ってタイトルの意味は??
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奈良美智はワンパターンだなーって思うんですけど、
(この《サイレント・ヴァイオレンス》って絵、どこかで見なかったかなぁ?)
でもそこそこ好きかな。立体がいいですよねぇ。この大きさ!
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岐阜県現代陶芸美術館「陶芸の魅力×アートのドキドキ」展
で見た、巨大な陶芸作品には及ばないけど、存在感あります。

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後ろの壁の作品は、杉戸洋《ダンシング・マン》
うーん、この人の絵、私はやっぱりわからんわー。
愛知県美術館の「アイチのチカラ!」展や、
「あなたのリアル、わたしのリアル。」展でも見たけど。

川島秀明《結末》
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あ、これは杉本博司の海景シリーズですね。《日本海 隠岐》
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愛知県美術館「あなたのリアル、わたしのリアル。」展
ヘンリー8世の蝋人形を撮影した写真を見て、杉本博司を知ったんですが、
名古屋市美術館「だまし絵Ⅱ」にも
ホッキョクグマの剥製を撮影した写真などが展示されていました。

会田誠《灰色の山》
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灰色の山と見えるのが、近づいて見ると‥‥
名古屋市美術館「マインドフルネス! 高橋コレクション展」
の作品と比べるとかなり大人しい表現ですね。
そんなところが、私には、高橋コレクションよりこちらの方が好みって
感じたところ。高橋コレクションのグロさがどうも私はダメだったので。

加藤泉も高橋コレクション展にありましたね。
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この土着的なプリミティブなパワー、インパクトあります。
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展示室の真ん中に絨毯が敷かれて、その上のテーブルの上に
トランプが並べられている?と思ったら、それらは
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刺繍が施された小さな絨毯なんですね!
高田安規子・政子《切り札》
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金箔やラインストーンも使われた装飾性の強いファッショナブルな
女性の絵。春夏秋冬になっているんですね。
大槻透《四季2010》
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現代日本版クリムトというか、私の好みの要素が満載なんだけど‥‥

あ、これはドラクロワの絵がモトになってますね。
《サルダナパールの死》アッシリア王サルダナパールが反乱軍に滅ぼされようとする折に、 自らの財産が敵の手に渡らないよう宝飾品を破壊し、愛妾たちを殺害する場面。
今津景《サルダナパールの死》と《サルダナパールの死のための習作》
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ドラクロワの絵がモトになっているってわかる絵の方が「習作」で、
この絵だけを見たら、瓦礫の絵としか見えない方が、
今津景の《サルダナパールの死》なんだ。
現代美術には珍しい?キャンバスに油彩の作品。

こちらもキャンバスに油彩の作品だけど‥‥
福永大介《ローカル・エモーション》
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うーん、この絵は私には良さがわからない。
なんか中学生が一生懸命描きました、みたいな‥‥。

あっ、これ草間彌生なんだ!《INFINITY-NETS THROW》
パッと見、ずいぶん上品に見えたけど、やっぱり草間彌生だー。
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加藤美佳《マスカット》
カワイイ人形の顔を大きく描いた絵。
‥‥あれ、この作品どこかで見なかったかなぁ?
チラシの裏面にも使われているから、それをどこかで見たと思っちゃったのかな?
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加藤美佳の作品は、
名古屋市美術館「マインドフルネス! 高橋コレクション展」
にも展示されていて、描写力すごいなって見ましたが。

名和晃平の作品。透明な球体で覆われたモニター
何が映っているいるのかはよくわからないけど、
球体を通して屈折してゆっくり動いていくのがなんかキレイ。
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名和晃平《PixCell-RGB-Text#1》
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名和晃平《PixCell-RGB-Picture#1》
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名和晃平、
あいちトリエンナーレ2013 (5) 納屋橋エリア で、
大きな部屋いっぱいの泡の山の作品はインパクトありました。

さわひらきの作品は、
愛知県美術館「あなたのリアル、わたしのリアル。」展 とかでも見たけど、
夢の中のようなゆったりした映像。この展覧会での作品は、
小さなモニターがミニアチュールのようでいいなと。
(写真は撮ったのですが、うまく写ってなかったので画像なしです)

やっと日本の現代美術のことをアップできましたが、
まだまだ世界の現代美術がこれ以上に展示されていたんです!
そちらのことは次の記事で~~

岐阜県美術館のHP: http://www.kenbi.pref.gifu.lg.jp/

岐阜県美術館「てくてく現代美術世界一周」展 その2

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3月8日(日)、岐阜県美術館「てくてく現代美術世界一周」展へ行ったことの続きです。
前記事では、日本の現代美術の展示のことを書きましたが、
そちらの部屋を出て、いよいよ世界の現代美術をてくてくします。

ピーター・ブレイク(イギリス)《トイ・ショップNo.2》
懐かしのおもちゃが並んでいます。こういうキッチュな雰囲気好きだけど‥‥
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AES+F(ロシア)《ジ・アライヴァル・オブ・ゴールデン・ボート》
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まず写真(ラムダプリント)の大きさと画質の美しさに驚き、
アジアっぽい?(和服の女性も混じっていますね)エキゾティシズムとか、
キッチュな雰囲気とか、どこかの名画で見たようなポーズをとっていたりする
たくさんの登場人物を見て行くのも楽しい。
AES+F は、モスクワ生まれの4人のアーティストグループだそう。

ジュリアン・オビー(イギリス)《魚にまじって泳ぐクリスティーン2》
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最近、奈良美智、村上隆を世に出したギャラリスト・小山登美夫の本
「現代アートビジネス」を読んだけど、面白かった。

現代アートビジネス (アスキー新書 61)

現代アートビジネス (アスキー新書 61)

  • 作者: 小山 登美夫
  • 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
  • 発売日: 2008/04/10
  • メディア: 新書


アートのブランド化について書かれたところで、
最近では、そういう意味でジュリアン・オビーは最適なブランドです。 人物や風景を記号化したピクトグラムのような作風はとてもわかりやすいのです。 表参道ヒルズのシンボルアートにもなりました。
それで、ジュリアン・オビーを知りました。
確かに「あっこれはジュリアン・オビーの絵」ってすぐわかりますね。

ウェイ・ジャ(中国)《フライト・タブーⅢ》
キャンバスにアクリル絵具で描かれた絵。‥‥ふーん
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ジョナサン・プラプチャック(カナダ)
《ほんの少しの間誰か僕を愛してくれないかな》
って、長いタイトルの作品だったんだと、今、出品リストを見て知りました。
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アシューム・ヴィヴィッド・アストロ・フォーカス(ブラジル)
《カラー・ボールズ》
長い名前と思ったら、エリ・スドブラックとクリストフ・ハーマイド=ピアソンとを
中心にしたアーティスト集団だそう。
ジャクソン・ポロックみたい、と思って見てたけど、
コンピューター・グラフィクスによるデジタルプリントだそう。
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展示室の床に置かれたこの作品、なんとストローでできているそうですよ。
トム・フリードマン(アメリカ)《無題》
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撮影NGの作品
ジェイソン・マーティン(イギリス)《ユダ》
アルミニウムに塗られた真っ黒な絵の具が櫛(?)でひっかかれたような、
ちょっと工芸的な作品。レコードの溝みたいにも見えます。
見る角度で画面が違って見えます。硬質な雰囲気がいいな。
画面が四角ではなく、ちょっと変形したカタチなのもいいカンジ。
意味深なタイトルがつけられていますね。

ウェンディ・ホワイト(アメリカ)《ビトウィーン・キャナル&グランド》
‥‥ふーん。なんか地下鉄の駅の表示板みたい‥‥なんて。
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ジャナイナ・チェッペ(ドイツ)《プリマヴェーラ》
温かな色の重なりが、なんかいいカンジ。春‥‥か。
水彩画だそう。
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ジン・メイヤーソン(韓国)《シェンゲン協定効果》
絵の大きさとあふれるようなパワーの迫力がいいなと。
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マリナ・レインガンツ(ブラジル)《マケット》
‥‥描きかけの絵みたい
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アンゼルム・ライラ(ドイツ)《無題》
‥‥うーん、セロファン(?)がくしゃくしゃになってるだけなんじゃない?
(アクリルガラスにおおわれていて、うまく写ってないですが)
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その隣の、色の違うドットが並んだ絵は、ダミアン・ハーストですね。
撮影NGでした。
イギリス現代アートの牽引者ダミアン・ハーストや村上隆も、ブランド化していると言ってもいいでしょうね。
 アーティスト名と同じく、イメージの認知度が高ければ高いほど、ブランドとしての価値が上がります。 だからダミアン・ハーストは、一貫して「生と死」というテーマを扱いながらも、鮫や牛、羊を切断して ホルマリン漬けにした作品から、わかりやすい十八番のドットや蝶々といった、似たようなイメージを出し続ける 方法へとプレゼンテーションの仕方を変えました。
」 小山登美夫「現代アートビジネス」より
見ていると、ドットが点滅したり動き出したりするような感覚になって、
なんか不思議でいいなぁと。ま、私はこの絵を大枚出して手に入れようとは思いませんが‥‥。

同じく撮影NGだったのが、チラシ裏面に画像のある鮮やかな花の絵
(チラシは前記事にアップしてます)
マーク・クイン(イギリス)《ザ・ワールズ・ビギニング》
キャンバスに油彩ってなってるけど、写真かと思ったくらいリアルで鮮やか。
マーク・クイン、色々センセーショナルな作品も作っている作家だそうですね。

ロデル・タパヤ(フィリピン)《ホームカミング》
フィリピンに伝わる民間伝承をモチーフにした作品だと。
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アルトゥーロ・ヘレラ(ベネズエラ)《カム》
なんか日本の屏風のような雰囲気だなと。真ん中の画面に靴が描かれていますね。
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えー、これ作品なの?マンガのふきだしみたい!
ガーダー・アイダ・アイナーソン(ノルウェー)《ザット・ライト》
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キラキラ輝くオブジェは、なんと台所用品のオタマでできてます!
スボード・グプタ(インド)《サンフラワー》
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ワンゲチ・ムトゥ(ケニア)《エイリアン・オーⅤ》
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リチャード・モス(アイルランド)
《デッド・リーブス&ザ・ダーティー・グランドⅡ》
不自然な赤い葉(デジタルCプリント)の中で、銃を持つ兵士。
葉の赤い色が血の色のようにも見えて‥‥
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サム・テイラー=ウッド(イギリス)《ザ・リープ》
宙に浮かぶように見える男性の写真。
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ライアン・マッギンレー(アメリカ)《マスタード・メドー》
菜の花畑を裸の若者が歩いていく写真‥‥
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カルロス・アモラレス(メキシコ)《無用な疑念から 03》
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チラシの表面に使われているのが、
ヴィック・ムニーズ(ブラジル)
《マリリン・モンロー、女優、ニューヨーク、1957年5月6日、リチャード・アヴェドン(ジグソーパズル)》
アヴェドンが撮影したマリリン・モンローの有名な写真を
ジグソーパズルにして、ずらしながら撮影したもの。
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あ、ヴィック・ムニーズって、「だまし絵Ⅱ」展で、
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2015-02-12
カラフルなおもちゃで自画像を作っていた人だ。
え、あの作品もタグチ・アートコレクションの所蔵なの?!

ステファニー・グッタイル(ドイツ)《頭の中の劇場》
なんか漫画チックなモンスターたち~
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リチャード・タトル(アメリカ)《ビトウィーン・トゥー・ポインツ》#1~#5
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私がこの展覧会で一番面白かったのがこの作品
マウリツイオ・カテラン(イタリア)《無題》
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とっても小さなエレベーター!!
たまに扉が開く「チン」という音がしなければ、気がつかずに通り過ぎちゃうくらい。
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でも、音に気がついて見ると、思わず笑っちゃいます!
とても精巧にできていて、子どもたちも、覗き込んで熱心に見ていました。
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エレベーター内部まで精巧に作られていますね。
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その隣の写真は
カンディダ・ヘファー(ドイツ)《ルーブル美術館 XVII》
‥‥これは、ルーブル美術館のモナリザの部屋を撮った写真ですよね。
大きな画面の隅々まで明るく美しく撮影されているけど‥‥これも現代アート?

ムン・ギョンウォン&チョン・ジュンホ(韓国)《妙香山館》
北京で個展を行った作家が、友人たちと北朝鮮食堂
へ行き、夢のような体験をするというビデオが流れていました。
映像はきれいでしたが、全部は見てないので‥‥

セバスチャン・ディアズ・モラレス(アルゼンチン)《パサヘスⅡ》
最近はモニターも薄いLEDになって、まるで額の中の絵が動いているように見えますね。
いろんな階段を登っていく映像。階段のアングルが美しいです。
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出口近くにあったのが、
ヤッコ・オリヴィエ(オランダ)《コーリング》
手描きの絵がアニメーションになっています。

展示室を出ると、ホール?の壁にずらーっと、
グラフィカルな絵のパネルが並んでいます。
マリーナ・カボス(アメリカ)《東京の街の光、色》
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「加甫州麻理奈」って!ハハハ
葛飾北斎の蛸の絵がモトになっている絵もありました。

遅く行ったので、かなり時間ギリギリで、
後から図録見て、ホールの壁の反対側にあった作品見落としてるーと。
《プリマヴェーラ》のジャナイナ・チェッペの作品がもう1点あったそう。
(ホールの壁なので、期間中に美術館に行けたら見たいなと)

ほとんどの作品を写真に撮らせてもらったし、
図録は買わなくてもいいかなとも思ったんですけどねー。
薄いわりに値段は1,600円、後援会員割引で1,500円だったので。
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でも、岐阜県美術館だけの図録だし、
何より展覧会楽しめたので、買っちゃいました。
世界の現代美術の作家の経歴とか知ることができて興味深く見ました。

岐阜県美術館のHP: http://www.kenbi.pref.gifu.lg.jp/

岐阜県現代陶芸美術館「世界とつながる本当の方法」展

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3月15日(日)、多治見のセラミックパークMINOにある
岐阜県現代陶芸美術館へ行きました。

「世界とつながる本当の方法
 みて・きいて・かんじる陶芸」という展覧会の最終日。
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前回の展覧会、「大織部展」へ行った時に
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2014-10-15
この黄金のクマの顔がドーンと使われたチラシを見て、
あら、このチラシのデザイン素敵!ってもらって来たんですが

表面に使われているのは、野村直城《ULTRA KUMAPON》の一部。
金属みたいに見えるけど、透明釉の上に金銀彩だそう。

11月8日(土)から開催されてて、私は岐阜県美術館の会員なので、
岐阜県現代陶芸美術館の企画展も一度ずつ無料で見られるんですよ。
ちょっと見てこようかな、と思いながらも、
出品作家の誰一人として知った名前がない(私、陶芸は知らないので)
ってこともあり、ズルズルと最終日になってしまいました。
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でもせっかくタダなんだからと見に行ったら、これが結構良くて、
おケチな私が図録まで買ってしまいましたよ!
(ま、1,000円という手頃な値段だったことと、
 入館料無料になったってこともあったんですが)

展覧会場最初に、白い陶器でできた街のオブジェ
川崎毅《街》なんか懐かしいような、夢の中の街のような雰囲気。

床には、中囿義光《ceramic stool》
陶器でできた様々なスツールが並んでいます。

壁には、アルベルト・ヨナサン《Morning Star》
花びらのようなカタチに見えるのは、蛾
(チラシ裏面の右上)
貫入が入った白い陶器で作られていて、静謐な雰囲気が素敵!
フクロウが並んだ《Watchers》って作品もありました。

グイン・ハンセン・ピゴット《ホワイト・クラスター》
質感の違う白い陶器の壺や器が並んでいて、静物画のよう。

櫻木綾子の作品は、水がそのまま凍ったような静謐な雰囲気がいいなと。

板橋廣美《白の連想》
泪というか雨粒型っていうの?白い陶でできた
そんなカタチがたくさん床に置かれています。
なんかいいな。

出和絵理の作品は、紙でできているかと思うほど、
薄くシャープ。

山岸大祐《はざかいの容》
ちょっとエロティックなカンジが面白いなと。
こちらのチラシの右上の作品が山岸大祐ですね。
アートフェア東京2015 での
多治見市文化工房 ギャラリー ヴォイス のチラシ
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安藤千登勢の器は、白に色がゆったりとまじりあっていて、
なんか安らぎを感じるなと。

山野千里の作品は、思わず笑っちゃうようなユーモアが!
《スパ・アミーゴ》アルマジロが銭湯になって‥‥タイルのちょっと懐かしい
雰囲気の銭湯に、人も動物も一緒に入ってます。
カバの背中でボーリングをしている《カバーボーリング》
《イカリング波乗りデスマッチ―タコのフライングアタック八の字固め》
って、タイトルからして楽しいものとか。
どれも、細部まで遊び心にあふれていて、見るたびに新しい発見がありそう。
そして、展示品5点とも「個人蔵」だそう。
うん、なんか手近に飾って見て楽しみたいって作品ですね。

チラシ表面に使われている 野村直城《ULTRA KUMAPON》は、
高さ90センチの巨大クマちゃん。キラキラで華やか!

そしてミニ版(というか、こっちが通常で、ウルトラクマポンが巨大なんでしょうが)の
高さ16.5センチの《KUMAPON》が、表面にそれぞれ違う凹凸や色が付けられて、
並んでいます。

一色智登世《seed》は、カラフルで巨大な種を思わせる形が、
展示室の壁や、床や、展示室に門のような造作をしたところに展示されて、
パワーあふれるってカンジがよかった。
触れる作品もあって、陶器の重さを感じました。

斎藤まゆ 細かな文様が描かれたところと、白いところが、ゆるやかな凹凸で
複雑にまじりあうところ、いいなと。(チラシ裏面左下)

藤田匠平の作品は、いろんな色が融けて、混じって、輝いているようにも見える。

薄井歩の作品は、表面に無数の細かな穴が、精緻な工芸品のようにも、
なにか自然物(乾燥した殻とか‥‥)のようにも見える。

作元朋子は、表面のストライプがモダンで面白い~

ユン-ドン・ナムは、素焼きの土ってところと、ヒビがたくさん入った白いところの
対比と、ちょっとユーモラスなカタチが面白いなと。

渡辺泰幸《土の音》 展覧会場に入った時から、時々聞こえるボン‥ボン‥って
音は何かな?って思ってたんですが、部屋の床一面に散らばった穴が空いている球体を
木琴のようにバチで叩いて音が出せるんです。球体は小さいのと大きいのがあって、
どれも音が違うんです。なんか懐かしいような、落ち着くような音がしました。
いいなーこれ。面白い~

次の部屋には、ねじれたような小さな形の陶器が円を描くように床に散らばっていました。
塩谷良太《ひとてま》
この小さな形、人と人が握手をした時の間にはさんだ粘土を焼いたものだそう。
面白いですね!

会場を出て、コレクション展
「象るかたち/荒川豊蔵・武夫展/SCENE:20世紀の陶芸」
をやっているギャラリーⅡへ行くと、毎週日曜日は3時から
ボランティアスタッフによるギャラリートークがあって、
ちょうど始まる時刻だったので、聞きながら見ました。
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まず「象る(かたどる)かたち」
会場入口のところに置いてあった植葉香澄《キメラ》キラキラで豪華で面白ーい。
多治見市美濃焼ミュージアム「中田英寿、現代陶芸と出会う。」展
でも、植葉香澄の《キメラ》という作品が展示されていたけど、
それより大きい作品のような気がするけど‥‥

人や自然や身の回りのものなど、様々なものを象った作品。

黒い陶でできた、だぶだぶの服を着たサーカスの少年の像
《Tomorrow》は、女優の結城美栄子の作品だそう。

手や首、舌が動くマイセンのパゴダ人形も展示されていました。

ヤマザキマザック美術館「ロココの雅」展 で、
黒壁美術館所蔵のパゴダ人形が展示されていたけど、
それよりこっちの方が大きいかな。

小塩薫《痕跡からの結晶―today's diary―》は、
よく陶でこんな薄い帽子を!と驚きます。

マンガ雑誌を陶器にした三島喜美代《Comic-07》
雑誌のめくれた曲面に雑誌のページを転写するのは大変なんだと。

西村陽平《"岐阜県現代陶芸美術館収蔵品目録"》は、
タイトルどおり岐阜県現代陶芸美術館の収蔵品目録の本を「焼いた」ものだそう。
本を焼いて??なくならないの?

杉浦康益《ひまわり3部作―うつりゆく時間(ヒマワリの朽ちた殻)》も
巨大なヒマワリの朽ちた花から種がこぼれているところが精緻に作られていて、
精神性みたいなものも感じられて良かった。

杉浦康益、岐阜県美術館の庭や愛知県陶磁美術館の池に作品
《陶による石の群》がある人ですね。
岐阜県美術館「彫刻のさんぽ道」(所蔵品展)その1 に画像のせてます。
最近はこういう植物を精緻に作る作品を発表していらっしゃるそう。
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二階の展示室Bは「荒川豊蔵・武夫展」
「志野・瀬戸黒」の人間国宝・荒川豊蔵と、長男の荒川武夫の作品の展示。
郷土が誇る偉大な陶芸家ですが、どうも私にはわからないんですよねー。
豊蔵さんと武夫さんを見比べてくださいね、と言われても‥‥

展示室C・Dは「SCENE:20世紀の陶芸」
前期展示(2014.11.22~2015.2.15)と後期展示(2015.2.17~4.19)があり、
後期展示は「人間国宝のわざ」として、
陶芸の人間国宝17名の作品が並んでいました。
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富本憲吉《色絵金銀彩四弁花模様飾壺》があって、あ、これなら
本とかでもよく見る、私でも知っている模様の壺だー。
きれいだなぁと見ていたら、ボランティアスタッフの方が、
この壺は、当館きってのお宝で、金銀彩の銀が酸化しないように、
この展示ケースは脱酸素装置が付いているんですよと。

「志野」の人間国宝・鈴木藏と、「瀬戸黒」の人間国宝・加藤孝造の、
それぞれ志野茶碗と瀬戸黒茶碗が展示されていて、見比べてくださいと。
どっちがどうだったのかは忘れちゃった(^^;)けど、やっぱり違うなぁと。
このあたり、陶芸に詳しい人なら、ものすごく贅沢な展示なんでしょうね。

眼福の後は、口福ですよね!
セラミックパークMINOの同じ2階にあるレストラン・カフェ
クレイで、3月限定のデザート ひなまつりパンケーキセット
コーヒー付で1,000円+税80円をいただきました。

雰囲気も豪華なフランス料理レストラン
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カフェタイムのせいか、お客さんは私だけー
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抹茶のパンケーキと生クリームと、桜のジュレで菱餅をイメージしたと。
団子の串のように見えるのは、実は食べられます。
アイスに、あんこにフルーツ。黒蜜がかかってます。
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コーヒーカップはマイセンですね!
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岐阜県現代陶芸美術館: http://www.cpm-gifu.jp/museum/
セラミックパークMINO: http://www.cpm-gifu.jp/

ハルノ宵子『それでも猫は出かけていく』

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それでも猫は出かけていく

それでも猫は出かけていく

  • 作者: ハルノ 宵子
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2014/05/09
  • メディア: 単行本


たまたま図書館でこの本を見て、表紙のイラストに魅かれました。
猫を2匹以上飼った人なら、こういうシーンは必ず見たことありますよね!
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ハイ、我が家も暮れに連れてきた猫と先住猫タビが毎日こんなカンジです。
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手に取って、パラパラっとめくると、
猫が正確に、しかも優美に描かれていて、
へー、猫のイラスト(マンガ)上手いなーと、見て行くと、

最後の著者の紹介で、
1957年、東京生まれ。‥‥あ、私と同じ年!
父は思想家・詩人の吉本隆明。‥‥え?!ってことは? はい、
妹は作家のよしもとばなな。‥‥!!!

ってくらいの著者についての知識しかありませんでした。

この本は、(以下、「はじめに」より)
 真っ白な月が中天に輝く8年前の夏の深夜、隣の墓地で真っ白な子猫を拾いました。 それがすべての始まりでした。
 子猫は「馬尾神経症候群」という障害を持っていました。‥(中略)‥ちょこまか動き回るのに、 おしっこ・ウンコタレ流し!
(中略)
 子猫は「シロミ」と名付けられました。この時から艱難辛苦・試行錯誤の日々が始まりました。 ちょうどその頃、父に取材にいらした『猫びより』の編集者(当時)の稲田さんから、 「次号、シロミについて書きませんか?」という依頼を受けました。‥(中略)‥ 「1回ではムリです。連載ならできます」‥(中略)‥こうして『猫びより』での、8年にも及ぶ連載が始まったのです。
 まさに“激動”の8年間でした。シロミばかりか両親の介護、自身の病気。また“都市猫”という特異な野生たちとも、深く関わるようになりました。
(中略)
 この本は、吉本家最後の8年間の記録でもあるのです。

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『猫びより』は隔月刊のようですね。この本には、その連載一回分の
イラストと文章が4ページ分ずつにまとめられ、50回分が収録されています。

『猫びより』2005年9月号から、2013年11月号まで!!
なんと8年以上!! 

その間、著者は、両親の介護と本格的に向き合い、二人とも見送り、
自身はガンの手術で片乳を失っておられます。

拾ったおしっこ・ウンコタレ流しのシロミの介護のこと
(一応この連載のタイトルは「ハルノ宵子のシロミ介護日誌」だそう)
最初はケージ飼いができないかとか、一部屋に閉じ込めておけないかとか、
いろんなオムツを試したり‥‥で、結局どれも諦めて、
ベッドに人間用モレ防止シーツを敷いて、暑さと寝苦しさに悩まされたり、
ペット用シーツを敷き詰めたり‥‥とガードを試みるも、

「せっかく気持ちのいい寝場所を見つけたのに、どうしてすぐに汚れて寝られなくなっちゃうんだろう‥‥」と、 シロミは本当に悲観した顔をすることがあります。その顔があまりにも哀れで‥‥。
(自分は所構わずモラすのに、清潔好きでちょっとのモレも許してくれないお嬢様キャラ!)
の結果、羽布団のクリーニング代にビビったり(申し訳ないけど、マンガが上手いので笑ってしまった)

父の原稿にモラされて、原稿が読めなくなった(父って!!)なんて“惨事”も!

細菌感染で膀胱内に炎症を起こし、一日おきに膀胱洗浄に通ったり、
フンづまりで動物病院でウンコ掘りしてもらったり、
部屋中にシロミの排泄物がベットリと付いているという大惨事も、
ナゾの物体‥‥シロミのおしりから出てきたからには、ウンコと言わざるをえません。」と、
なんともユーモラスな出来事のようになるのは(ほとんど無臭だったそうだけど)
著者の筆力なのか、性格のせいなのか、猫への愛情のせいなのか。

そして、「父の愛人・フランシス子」や他の吉本家の猫のこと、

外猫たちとの付き合い。著者の猫への愛情がすごいなぁと思うのは、

近所の猫たちにエサをやって回り、雌猫の避妊をしていること。

猫にエサをやることで、ご近所に苦情を言われたり、
猫クレーマー・ストーカーに付きまとわれたりすることもあるのですが、
著者は、

エサをやっていたら限りなく増えちゃうんじゃないか――いくら雌を避妊しても 1匹でも残れば子供を産んで、その中の雌が半年くらいでまた産んで、ネズミ算式に 増えていくから徒労じゃないか――という考えは間違いです。ノラの生存率は恐ろしいほど 低いのです。エサをやった位では限りなく増えません。私が完全避妊作戦に踏み切った理由も、 増えていく恐怖からではなく、逆に、春に生まれてコロコロとたわむれる仔猫たちがどんなに ケアしても秋冬になると一年草のように消えていくその繰り返しを見ているのに耐えられなくなったからなのです。

と、コツコツと猫の避妊を続けているのがすごい。

ノラ猫の命が短いのは私もよくわかっています。
実家の物置きに、エサだけはもらう半ノラ猫たちのことはこのブログでも書きましたが、
たくさん子猫が生まれても、母猫のおっぱいで育つ間はまだいいのですが、
離乳期に多くの子猫が育たずに死んでしまうのを見るのがツラかったです。
成猫になっても、オスたちのケンカが始まったりして、10匹以上にはならなかったですね。
朝晩エサがもらえる状態でそんな程度なんですよね。
避妊してやれるといいんだけど、なんせ先立つものが‥‥

まぁ、著者も、

正直きびしい」とも。
避妊手術済みの猫が、月日を経ずして死んだ時、水の泡と消えるのは労力のみならず、お金もです。

何のために苦労して捕まえて、短い一生なのに怖い思いや痛い思いをさせたのか‥‥

でも、
悲しいかな、ノラの寿命が短いからこそ、避妊には効果があるのです。徒労なんぞと言ってるヒマがあったら、 コツコツと続けていくのみです。
うー、頭が下がります。

著者は妹から「猫界のマザー・テレサ」と呼ばれているそう。
で、父からは「猫界の光源氏」だと称されたと。
どんな猫にも分け隔てなく愛嬌をふりまくからだと。

生きているすべてのモノは、食う権利があるのです。生きている限りは手厚く、そして避妊は非情に――が、私の方針です。

ご近所の冷たい視線には、
「お宅がエサやってるんだから、ウンコ片付けてよ!」「はいはい、今やりますよ」だっていいんです。 しかし現代社会は、衝突よりは排除、あるいは“社会正義”と銘打って行政に丸投げ、という方向に向いているようです。

うんうん、最近の人間関係ってそんなカンジで、あけすけにケンカするより息苦しい‥‥
そんな中でも“応援団”はいるってのが、
ハルノさんの人徳によるところが大きいんでしょうが、ちょっとホッとします。
ハルノさん、頑張って!

口は悪いけど、動物への愛情が深い名医・D動物院長、
いいキャラですねぇ。
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この本で「そうそう、私もそうなのよー」と思いながら読んだのは、
この本のタイトルにもなっている
「それでも猫は出かけていく」というところ。
 おおむね4半世紀、どっぷり猫と付き合ってきた私ですが、いまだにどうしても苦手なことが 2つあります。猫に食事制限をすることと、行動制限をすることです。

私も、猫の食事は、いつもカリカリは出しっぱなしだし、
いじられると(あれ?猫が食べ物を「いじる」ってもしかして方言?
先日「猫にばりかかれた」ってのが岐阜の方言だと知って驚いたけど)
つい、しょーがないなぁーと、与えてしまうんですよね。
これはやっぱり、私が、のべつ幕無しに甘いモノなどを口にしている
食いしん坊なんだからでしょうねぇ。健康診断で太りすぎと注意されても、
ダイエットなどハナから無理と諦めてます。
我が家の猫もメタボになっちゃうのは当然か。

行動制限も、街の猫は室内飼いにするのが一番だとは思うんですが、
我が家のタビは、外トイレ派なんですよね。
いろんなトイレ試したりもしたけど、やっぱり出て行ってしまう。

猫トイレについては、この本で、
我家の猫トイレは、スーパーやコンビニでも売っている、ごくごく一般的な、あの「重い・散らばる・ ホコリが立つ」とさして評判もよろしくない、「ベントナイト」主成分の猫砂を使っています。‥(中略)‥ ベントナイト製の砂は、尿比重が高いと固まらず、逆に尿比重が低ければ、ベッタリと固まるのです。 ‥(中略)‥健康な猫のおしっこは、皆様ご存知、きれいな“ブリオッシュ型”に固まります。しかし ‥(中略)‥高齢で腎機能が低下し、薄い水のようなおしっこだと、ベッタリとコンクリートのように 固まり、シャベルの柄さえ折れるほどです。

気にしたことなかったけど、ウチの猫砂、成分を見たらやっぱり「ベントナイト」だった。
そっかー、今はクロが使うので“ブリオッシュ型”に固まった砂を片付けることが多いけど、
底に平べったく固まっていることもあったなー。今までそんな違いを気にしたことなかったけど、
尿道結石で腎機能が落ちているタビがここでおしっこしてくれれば、
健康状態をチェックできるんですけどねぇー。

ずっと昔、ニャンとも清潔トイレも使ったことあるんですが、
ウチの猫にはチップが大きすぎて埋めにくいようなんです。
部屋で使うには散らかりにくくていいし、
オシッコはこのトイレすごくいいんですが、
大は埋めにくいってのもあって、モロに匂うんですよね
(私が使ったのはだいぶ以前のことなので、今は改善されているかもしれませんが)
我が家は土間に置いているので少々散らかってもいいので、安い猫砂に戻しました。


図書館に、ハルノ宵子さんが【追想・画】を書かれた、
吉本隆明『開店休業』もあったので、借りてきました。

開店休業

開店休業

  • 作者: 吉本 隆明
  • 出版社/メーカー: プレジデント社
  • 発売日: 2013/04/23
  • メディア: 単行本



「戦後思想界の巨人」とも呼ばれた吉本隆明の最後の自筆連載、
「dancyu」食エッセイに、ハルノ宵子が追想文と画を書き下ろした本。

吉本隆明をマトモに読んだことがない私には、失礼だけど
なんか半分ボケた老人の繰り言のような文章だなぁと。

この本で、ハルノ宵子の追想文
 さて――父が病院で亡くなった夜、実は落語の“長屋噺”のようなドタバタ劇で、一時間後にはすでに 家に父を運び込んでいた。深夜の三時半、私は〆切をかかえていた。イラストのラフを今日中に 仕上げなければ、後々の騒ぎもあるだろうし、最終〆切に間に合わない。
 父の遺体の上に“ロックアイス”を一袋置き、“外界”を一切遮断して仕事にかかった。上がったのは 朝七時半だった。死んでる父に「どーだ! やったぜ!誉めてくれよ」とぴらぴらとラフを見せた。


という、壮絶な状態で描かれたのが、『それでも‥‥』の
その41なんですねぇ。

『それでも猫は出かけていく』を読んでいると、
大島弓子『グーグーだって猫である』を思い出しました。
『グーグー‥‥』の大島弓子さんも卵巣腫瘍の手術を受けたり、外猫の避妊をしたりされてますね――

グーグーだって猫である コミック 全6巻完結セット

グーグーだって猫である コミック 全6巻完結セット

  • 作者: 大島 弓子
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2011/09/23
  • メディア: 単行本



『それでも‥‥』の中に、
猫にのめり込むのは独身女性が多いのです。と。
それはなぜかとハルノさんの考察は、
何の組織にも権威にも属さず、ただ独り“荒野”に立つのは疲れるのです。 特にその“疲れ”にさらされているのが、仕事も年齢も年収も関係なく 独身女性なのだと思います。共感能力の高い猫という生き物は、そっと側に寄り添うのです。

要するに、「心のすき間に“猫”」なんだそう。
うーん、まぁ、何の役にも立たない(現在ではネズミ獲りの役目も要りませんしね)
猫だけど、その存在だけで癒されるってとこなのかな。

この本、図書館で借りて、しっかり読んだんだけど、欲しくなってしまって‥‥
(借りてきた図書館の本にも、所々ページを折った跡があって、
 こらー、でも、わかるなと)
アソシエイトプログラムでギフト券が送信されてきたこともあり
(今は500円以上で送られてくるんですね。)
amazonでポチッとしてしまいました。

それでも猫は出かけていく

それでも猫は出かけていく

  • 作者: ハルノ 宵子
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2014/05/09
  • メディア: 単行本



外猫の避妊を続けていらっしゃることへの、応援の気持ちを込めて‥‥

楽天ブックス


我家の猫砂は今これを使っています

部屋の中に置く猫トイレにはお勧めしませんが。

小さい家「マンガ力」展と桜

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4月5日、満開の桜に無情の雨が降る日曜日。
ギャラリー小さい家へ行きました。

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「マンガ力」という企画展の最終日。
パソコンでフォント文字が簡単に使えるようになった現在、
逆に手描き風のDMは目立ちますね。

小さい家の駐車場は2台分あるんですが、いつも駐車に苦労するので、
花見がてら歩こうと、岐阜公園の駐車場に停めました。
雨で岐阜城のある金華山もかすんでいます。
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小さい家の2階に上がると‥‥

あ、田代裕基さんのトラの木彫が窓から外を見ているみたい!
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顔出し看板のようなのがいくつもある~
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文字が逆に書いてあります。
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パネルの穴に顔を当てて、鏡を見ると、ちゃんと文字が読めるようになってます。
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短歌・武田ますみ
絵・小澤希代美

「ふきだし」のパネルをもって鏡を見る作品(?)も。
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マンガやふきだしを貼って「小さい城」を作ります
「日本のまん中で○○を叫ぶ!」
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部屋に置いてあったマンガの本がマニアック!
ここで読みふけりたい!!
「11人いる」は、名古屋大学漫画研究会の会誌だそう。
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岡田史子の『ガラス玉』があるとは!!
私も持っているんですよ。昔、実はよくわからないままに、
モーさま(萩尾望都)がすごいってあとがきで書いているものだから
買ったんですけどね。
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ガラス玉 (サンコミックス)

ガラス玉 (サンコミックス)

  • 作者: 岡田 史子
  • 出版社/メーカー: 朝日ソノラマ
  • 発売日: 1976/02/29
  • メディア: コミック


しかし、ネットはスゴイですね。岡田史子さん、
2005年に亡くなられていたことを知りました。

アトムの顔がデザインされているのは、手塚治虫展の図録みたい。
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上に置かれているのは、小さい家オリジナルの岐阜弁吹き出しシール
もちろん買って帰りました。吹き出しクッキーとセットのを!
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吹き出しシール200円、クッキーとセットで500円(どちらも税別)

1階でお抹茶いただきながら、マンガの話とか弾みました。

お店番の木彫に吹き出しパネルが下がってます。ハハハ。
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雨の中、近くのカフェでお茶をして、花見をしながら帰りました。

岐阜公園の板垣退助の銅像と桜
(ここが、1882(明治15)年4月6日、板垣退助が暴漢に襲われて
「板垣死すとも自由は死せず」と叫んだという遭難の地だそう)
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枝垂れ桜
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ソメイヨシノ
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日中友好庭園
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鵜飼船と長良川
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川原町広場のコミュニティ水路の桜
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2015年の桜(ソメイヨシノ)は散り果てましたが

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今年の桜は、3月下旬の暖かさで、開花からあっという間に満開になりましたね。
しかし、満開になってから、雨だったり寒かったりと、ゆっくり花見を楽しむ余裕もないままに、
散っていってしまったような気がします。

今朝の新聞の「桜だより」
我が家の近所の新境川の桜をはじめ、多くの桜の名所が「散り果て」になっていました。
そーいや、毎年、新境川堤の桜、電車と一緒に写真に撮っているのに、
今年は見に行かなかったなぁーと。
車で桜の下を通り抜けるのは何度か楽しんだんですが。

去年の桜のことはこちらの記事に:
新境川堤の桜2014: http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2014-04-04

先週の日曜日は雨で、せっかくの桜まつりが残念だったんですが、
今週の土日は、新境川堤の隣にある市民公園で、
「フードバトル2015」ってイベントがありました。
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各務原市の飲食店が名物料理を競います。

2012年のイベントのことはこちらの記事に:
(その頃はフードフェスティバルってイベントでした)
各務原市フードフェスティバル: http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2012-04-11

特に行くつもりもなかったんですが、なんとなくダラダラと過ごしていた日曜日、
買い物ついでに、駐車場が入れるようなら行ってみようかな、くらいの気持ちで
行きました。3時頃と、だいぶ時間も遅かったので駐車場にもスグ入れました。
ま、フードバトルはもう売り切れって店も多かったですけど。

八重桜がもう咲いています。
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豪華ですね。
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枝垂れ桜は、ソメイヨシノより早く咲く品種と、ちょっと遅い品種がありますね。
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この白くて大輪の桜は、オオシマザクラかな。
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ヤマモモはこんな花が咲くんですね!
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公園のソメイヨシノ 若葉になってきています。
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タンポポがいっぱい咲いています。
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この総苞の形を見ると、これはカントウタンポポ?
(帰化植物で繁殖力の強いセイヨウタンポポは総苞が反り返っているそう)
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モミジの新緑がまぶしいです。
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撮影しながら公園を散歩してくると、
フードバトルはお店の投票が終わってNo.1が決まり、
抽選会が始まっていました。
まだ売っていた「とり天五目」買って、駐車場が混まないうちに‥‥と、
帰りました。(着いた時に、ジャンボフランク食べました)
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愛知県美術館「ロイヤル・アカデミー」展

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愛知県美術館で2月3日(火)~4月5日(日)まで開催されていた
「ロイヤル・アカデミー」展のことを書いておきます。
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愛知県美術館の友の会会員になっているので、こちらの企画展の
チラシ等が送られてきた時に、とっても期待したんです。

私、ロマンチックなラファエル前派が大好きなんですよ。

特にチラシ裏面に使われている
ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス《人魚》
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ミステリアスな美禰子が三四郎に見せたのはこの絵かーって。
夏目漱石の『三四郎』でも印象的なシーンですよね。
明治時代の、田舎から出てきた素朴な大学生が
こんな絵を見せられたら、ぼーっとしちゃいますよねぇ。
こちらを魅惑するような人魚の妖しい表情がなんとも素敵!!

正確には、ウォーターハウスはラファエル前派のメンバーでは
なかったそうですが。

ラファエル前派の中心的人物であり、《オフィーリア》の絵が有名な
ジョン・エヴァレット・ミレイの《ベラスケスの思い出》もいいなぁー
服の袖とか筆跡も荒く残っているのに、
少し離れて見ると、とてもリアルに見える!

チラシ中面の絵もそれぞれ重厚な雰囲気で私好みだと。
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2月中は色々忙しくて行くことができなくて、3月1日(日)に
やっと行くことができたんですが、愛知地芸術文化センターで
ちょうど「アーツ・チャレンジ2015」をやっていたんですね。
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2015-03-04

あら面白そう!って、スタンプラリーもあったので、
あちこち会場を見て、お腹が空いたので食事もしていたら、
すっかり遅くなってしまいました。

会場に入ったのが4時半頃でしたか。愛知県美術館は6時まで
やっているので、私のような朝が弱い人間には助かるんですが。

最初に創設者のジョージ3世の胸像。
アゴスティーノ・カルリーニによる古典的なスタイルの胸像です。
(石膏デッサン用の胸像みたいだなって)

奥に初代会長ジョシュア・レノルズ《セオリー》(チラシ中面2段目右)
割とあっさりした絵だなって感じたのは、天井画として描かれたものだからかな。

そして、いかにも「泰西名画」ってカンジの、
正に「アカデミックな」絵が並んでいます。

多くの額縁に作家名やタイトルと共に「DIPLOMA WORK」って銘板が
取り付けてあったのは、これらの絵は、アカデミーの会員になるために
提出された作品(ディプロマ・ワーク)とのこと。

ウィリアム・ホッジズ《ベナレスのガート》の光に輝く建物がいいなとか、

トマス・ゲインズバラ《泉に羊のいるロマンティックな風景》
(チラシ中面下左)を見て、
“ロマンティック”の意味が私がイメージしているのと違うみたいとか。
(私なら“ロマンティック”っていうより“ドラマチック”だと思うけど)

ヘンリー・レイバーン《少年とうさぎ》(チラシ中面3段目右)を見て、
おー、描写力さすが!って見て行ったんだけど‥‥

ちょっと私の期待が大きすぎたのかな。なんかうわー素敵!!って
思えるのがあんまりなくて‥‥。どの作品も水準以上なので、
かえってそれぞれの魅力が引き立たないのかも。
もちろん、ミレイ《ベラスケスの思い出》や、
ウォーターハウス《人魚》はとても素敵でしたけど。

フランク・カダガン・クーパー《虚栄》(チラシ中面上左)
女性の衣服や装飾品もとてもリアルに美しく描かれていて、
私こういう絵好きなハズなのに、なんか‥‥うーんちょっと違うな‥‥
みたいなカンジが。あまりに私のツボの少女マンガっぽい雰囲気が
逆に拒否反応をおこした?

そして、私、愛知県美術館所蔵の《世界の若かりし頃》が
すごく気に入っているんですが、
そのエドワード・ジョン・ポインターの《占い師》の絵を見て、
《世界の‥‥》の絵と背景のローマの神殿風の建物とかよく似ているのに、
なんか女性がゴツくて魅力がイマイチだなぁーと。
これについては、後日、3月31日(火)の中日新聞の記事で、
《占い師》と《世界の‥‥》との間には13年の画家の進化・深化があるのだという
記事を読んで、とても納得しました。
(《世界の若かりし頃》はコレクション展の入口に飾られていました)
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チャールズ・ウェスト・コウプ
《1875年度のロイヤル・アカデミー展出品審査会》(チラシ中面上右)
出品作品リストに、詳しい鑑賞ガイドがあって興味深く見ました。

ジョン・フレデリック・ルイス《カイロのカフェの入り口》や、
デイヴィッド・ロバーツ《パールベックの大神殿入り口》、
フレデリック・グドール《ヌビア人奴隷の唄》とか、
エキゾチックな画題が多いなって見たのは、
やっぱり、植民地支配が盛んだった大英帝国時代のイギリスだから?
私もエキゾチシズムあふれるこれらの絵好きですが、
テレビも映画もなかった当時の人々は、これらの絵で
遠い異国の風俗を知ったり、そこでのドラマを想像したりしたんでしょうねぇ。

アーティスト教育のコーナーは、まぁハッキリ言って退屈‥‥なんだけど、
ラオコーン像のデッサンを見て、私も昔、美大受験のために
この石膏像(もっと一部分のやつでしたが)のデッサンも描いたなとか、
裸体のスケッチとか、筋肉や骨格の解剖図とか、色相環とか、
美術教育の根本はもうこんな昔から確立されていたんだなと。

3月1日(日)は、ロイヤル・アカデミー展を見た時点で、
かなり時間が押していて、コレクション展はかなり駆け足で見て、
展示室6のプロジェクト・アーチの映像は見られなかったのが残念だったんです。

なので、愛知県美術館の友の会会員になっていて、展覧会を年10回見られるのが
まだ残っていたのと、継続の手続きをするのとで、3月29日(日)に、
もう一度見に行きました。

ロイヤル・アカデミー展をもう一度見て、やはり、
アカデミックに上手く描かれているなーと。

なので、コレクション展の展示室4の「グロテスク・モデルヌ」って
テーマで展示された絵の面白さがよけい際立ったように思います。
浜田知明の立体作品《情報過多的人間》面白いなぁー!

そして前回時間がなくて見られなかった展示室6の
プロジェクト・アーチvol.13は、伊東宣明《アート》
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展示室の床にはいくつかビーズクッションが置かれ、ソファもありました。
映像が映されている壁の前には白い台が置かれていました。
映像には「アートとは何か」と語る、
制作者である伊東宣明の顔が大きく映っています。
ウェブ上でよく見かける自撮り映像のようにも見えます。
熱っぽく語る彼のバックは、コロコロと場面が変わり、
愛知県美術館や豊田市美術館、金沢21世紀美術館など
見覚えのある風景が出てきて楽しかった。
最後のシーンは、上映されているこの展示室6へ伊東が入ってきて、
壁の前に置かれた白い台に上がり、
彼が主張するアート「X」になろうとする映像。

彼のバックばかり見ていて、彼の主張する「アートとは何か」っての、
ほとんど覚えてないんですけど、楽しかった。
(って感想は、アーティスト側からしたらどうなのかな?)
一緒に見ていた小学生くらいの男の子が最後のポーズを真似していたのには笑った。

展示室7は「名古屋洋画壇の重鎮として活躍」した鬼頭鍋三郎の展示。
平成25年に寄贈された油彩画15点を含む20点が(一部部屋の外に)展示されて、
画家の初期から晩年にわたる画業を知ることができました。

展示室8は木村定三コレクション「めでたきもの」というテーマで、
若冲の《菊に双鶴図》や、白隠慧鶴《寿老人図》《布袋図》など、
スゴイ‥‥ものなんでしょうね。でもなんか力の抜けたカンジが
ユーモラスにも見えてきます。シブイです。

と、いつもながら愛知県美術館はコレクション展の方も充実しているので
楽しませてもらいました。


三四郎 (新潮文庫)

三四郎 (新潮文庫)

  • 作者: 夏目 漱石
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1948/10/27
  • メディア: 文庫


碧南市藤井達吉現代美術館「竹内栖鳳」展

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4月14日(火)、碧南市藤井達吉現代美術館へ行きました。
「竹内栖鳳」展の初日
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藤井達吉現代美術館、結構いい企画展をやっているので、
今までにも何回か行ったことがあります。
アンケートを書いてきたので、展覧会のお知らせ等が時々送られてきます。
まぁ、ウチからは結構遠いので、送ってもらっても行けないことも多くて
申し訳ないんですが‥‥。でも今回の竹内栖鳳展にはちょっと驚きました。
えっ!? あの田舎の小さな美術館(失礼)で竹内栖鳳をやるの?って。
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竹内栖鳳
「東の大観、西の栖鳳」と称された近代日本画の大家
「ケモノを描かせてはその体臭まで描く」と評されたライオンや、
さまざまな動物の絵、まだら猫の一瞬のしぐさを描いた
重要文化財《班猫》は特に猫好きにはたまりません!!

チラシ表面に使われている《小春》の猫もいいなーって。
この柔らかな毛のふわふわ感、まだ子猫ですね。

私のパートが、4月14日(火)休みになったので、友人を誘ったんです。
もし友人がダメなら一人でも行こうと思ってたんですが、
行けるってことで(一人なら高速料金より電車の方が安いし、
何よりラクだから電車なんだけど、二人なので)車で行くことにしました。

碧南市藤井達吉現代美術館(帰りに撮影)
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チケット一般900円を買って、二階から見て行きます。

最初に展示されていた縮図帖、なんと16歳の時のもの。
熱心に絵の勉強をしていたことがわかります。上手いなぁ!

土田英林に師事した後、幸野楳嶺に入門し「棲鳳」の号を受け、
四条派の技法を徹底して学んだ上に、数多くの流派の画技を習得します。
彼の変幻自在な表現は時に「鵺(ぬえ)」と揶揄すらされたと。

そんな「棲鳳」時代の初期の作品には、
ネズミがかわいい《大黒天図》(前期だけの展示)や、
優美な線で描かれた《三十六歌仙図》とか、
日本の伝統的な絵画をたくさん学んだんだなって。

そして風景画が並んでいます。
初期の日本の伝統的な山水画ってカンジの絵から、
1900年にパリ万博視察を兼ねての渡欧で、ミレーやコローなどに
感銘を受けて帰国。その号を「西」の字を含む「栖鳳」に変え、
西洋画法すら取り入れた絵を描いていきます。
コローの風景画のようだなって水墨の風景画もありました。

113年ぶりの公開となった油彩作品《スエズ景色》(チラシ裏面上右)や、

ローマの遺跡を描いた《羅馬之図》(6曲一双の屏風だけど、
前期は左隻、後期は右隻と分けての展示だったのが残念)
この空気感‥‥いいなぁ。西洋を描きながら、東洋的な詩情も感じられるし。
この絵の資料となった写真なども展示されていて興味深かった。

《潮来初夏》って絵は逆に、日本を描きながら、西洋画のようにも
見えてきて、とても良かったです。

そして、動物画の名手・栖鳳の鳥の絵が並んでいます。
金地に墨でカラスを描いた《泊舟群烏図》(前期展示)
荒いタッチなのに、いきいきと迫力のあるカラスたち!

スズメがいろんなポーズで並んでいて可愛い!って絵も。

そして一階へ。栖鳳お得意の動物の絵が並んでいます。
チラシ表面の猫の絵《小春》や、
黒いウサギの毛の表現がなんとも上手い!って《家兎》
ライオンの絵は、トリミングがセンスあるなと。
《猿乗駒》のような力が抜けた絵も洒落てるなと見ました。

最後の部屋は人物画‥‥栖鳳の人物画は少ないそうですね。
《絵になる最初》(チラシ裏面左)はそんな栖鳳の希少な人物画ですが、
顔がはっきりと見えなくて‥‥うーん、きっちりと描いてあるけど、
動物画に比べて、あまり感心しないなぁ‥‥と。
下絵も展示してあって、比べて見ることができました。
着物の柄とか、本画になると平面的で抽象画のようにも見えるんだけど、
キッチリと着物の曲線に沿って描かれているのがわかって、
興味深かったです。

ガイコツが花を見上げるという異色作《観花》私は好きですけど。

そして、娘の婚礼のために松を描いた《打掛》や、
茶碗などの道具類の展示も興味深かった。
デザイン的なセンスも抜群の人だったんだなぁと。
私は、2階の《富嶽》の絵の前に展示してあった
富嶽をデザインした四角盆が素敵だなぁと見ました。

今回の展覧会、《絵になる最初》の絵と下絵のいくつか
(以上京都市美術館蔵)を除いて、
海の見える杜美術館の所蔵だそう。

海の見える杜美術館: http://www.umam.jp/

広島にある竹内栖鳳の作品を多く所蔵する海の見える杜美術館、
現在、耐震工事のため休館中で、その間の巡回展のよう。

2014年11月1日(土)~12月14日(日)海の見える杜美術館
2015年2月7日(土)~3月29日(日)姫路市立美術館
2015年4月14日(火)~6月7日(日)碧南市藤井達吉現代美術館
2015年7月18日(土)~8月30日(日)小杉放菴記念日光美術館

碧南市藤井達吉現代美術館は小さいので、
《羅馬之図》も片方ずつしか展示されなかったり、
展示替えで見られない作品もあるのがちょっと残念なんですが、
これだけの竹内栖鳳の作品が見られる貴重な機会だったわけですね。

眼福の後は、美術館1階のカフェ「むぎの家」でランチを。

私はミレットランチ1,000円(+消費税)を。
パンかご飯か選べるのでパンを、
スープはトマトとオニオンが選べたのでトマトをチョイス。
野菜がたっぷり入ったスープでした。
パンも美味しかった。
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デザートプレートとドリンクも付きます。
にんじんゼリーとにんじんケーキ、豆腐のムース(?)が載ってました。
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友人はベーグルのセット。オニオンのスープを選びました。
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全面ガラス張りの窓からは、向かいにある太鼓堂が印象的な
真宗大谷派 法応山 西方寺が見えます。
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碧南市藤井達吉現代美術館: http://www.city.hekinan.aichi.jp/tatsukichimuseum/

過去記事:
碧南市藤井達吉現代美術館「高村光太郎」展
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2013-12-19

碧南市藤井達吉現代美術館「エミール・クラウスとベルギーの印象派」展
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2013-10-28

碧南市藤井達吉現代美術館「石黒鏘二展」
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2013-08-26

碧南のまち歩きとサン・ビレッジ衣浦
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2012-11-23

碧南市藤井達吉現代美術館「岡本太郎」展へ
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2012-11-21

抱きしめたい! 近代日本の木彫展
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2011-11-12

碧南のレトロなまち歩き
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2011-09-10

碧南市藤井達吉現代美術館「画家たちの二十歳の原点」展
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2011-09-09

飛騨古川の起し太鼓を見に行きました(1) 飛騨のとらふぐと青龍台カラクリ

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2015年4月19日(日)、ダンナと飛騨古川の「起し太鼓」を見に行きました。
お祭り好きのダンナに、今年は19日が日曜日になるからと誘われたんです。
(高山祭も古川祭も、いまだに土日でやってないんですよねー)

ダンナは何度か見てきたことがあって、とてもいいからと。
私は飛騨古川は行ったことがあって「飛騨古川まつり会館」で
起し太鼓の映像は見て、勇壮な祭りだということは知っていましたが、
お祭りは混雑するのであまり好きじゃないんです。
でも、まぁせっかくのダンナの提案だしと、行くことにしました。

ダンナがコレお得だからと買ってきたのが、
飛騨路フリーきっぷ
http://railway.jr-central.co.jp/tickets/hida/

6,000円分のタクシー乗車引換券が付いて、岐阜駅出発で2人用18,160円

岐阜~飛騨古川は片道乗車券3,020円+指定席特急券2,680円で5,700円
2人で飛騨古川まで往復するだけでも22,800円かかるのですから、
とてもおトクですよね。(但し、使用できない期間があったり、
色々注意事項もありますので確認してください。)

岐阜駅10:10発のワイドビューひだ5号で飛騨古川へ。
高山線は飛騨川に沿って走ります。あいにくの雨。
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下呂駅 ソメイヨシノは咲き終わって、八重桜が咲き始めています。
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さらに進んでいくと、飛騨一ノ宮の臥龍桜はまだ7分咲きくらいでした。
高山で列車を一部切り離し、さらに15分。終点の飛騨古川に12:33着

飛騨古川の駅前 やっぱり雨~で寒い。
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まずは、ダンナお勧めの、飛騨古川のグルメ「飛騨とらふぐ」
こんな山の中でとらふぐ?
近年、飛騨の山の中でとらふぐの養殖に成功して、
飛騨市内のいくつかのお店と宿泊施設で食べられるそう。

そのうちの一軒「とと家」
外見も店内も街の大衆食堂って雰囲気なんですが、
飛騨のとらふぐを気軽に食べるならここだと。
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この日はお祭りメニューで、
ふぐまぶし御膳が1,800円、
てっさ(ふぐの刺身)付の御膳が2,300円でした。

ダンナは当然てっさ付、私は、ま、ランチにそこまではいいかなと。
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でも少してっさ食べさせてもらったら、
コリコリした食感が美味しものですね!
(だいたい私ふぐの刺身なんて1回くらいしか食べたことがないけど)

お祭り時じゃなかったら、もっとお値打ちに食べられるみたいだし、
てっさ付がお勧めですよー。

ふぐまぶし御膳も、ふぐの身の弾力のある歯ごたえが美味しい。
炊き込みご飯、最初はフツーに食べ、それからふぐの骨からとった出汁をかけて、
お茶漬けで食べるという、2通りの楽しみ方ができます。



関連ランキング:ふぐ | 飛騨古川駅



お祭りのちょうちんが並んでいるのに、しっかり雨‥‥
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雨で屋台も蔵から出ることができません。
青龍台(殿町組)
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蔵で見学させてもらうことができました。説明板によると、
「樹齢千年を経た欅材で白彫りの獅子牡丹は、名工 岡部光真の作」
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御所車のような豪華な車輪!
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「見送りは堂本印象の昇天龍」‥‥えっ!?堂本印象?そりゃー雨では出せんわ!
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「福禄寿と童子の操人形(カラクリ)がある。」
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15時から、この日最終回のからくり奉納があるとのことで待ちました。
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子供たちが屋台の上で笛を吹いています
(からくり奉納時は屋台下で吹いていました。)
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雨の中、獅子舞が回ってきました。
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いよいよからくり奉納です。あいにく雨が本降り~~
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童子がはしごを上って福禄寿の上で紙ふぶきを散らします。
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福禄寿の持つ亀が鶴に変わります!
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福禄寿が回って帰っていきます。
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案内の方によると、今日は雨でカラクリの操作も難しいが、
今日3回奉納したうちでは今回が一番上出来だったそう。

おぉ!なんてレトロなポスター!!
私こういうの大好きです!!いいですねぇ!
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去年秋に、レトロなポスターの展覧会と講演会に行ったことは
こちらの記事に:中山道広重美術館「日本のポスター芸術」展と講演会
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2014-11-15

三伊呉服店
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赤い今宮橋
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今宮橋から見る真宗寺
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対岸のしだれ桜越しに真宗寺を撮りました。
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真宗寺の脇の桜はまだ七分咲きくらい。
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真宗寺 境内には雪かきで積み上げられた雪がまだ残ってました!
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さくら物産館でちょっと休憩 ストーブが嬉しい!
オーブントースターで焼いて食べるというアイス最中をいただきました。
1個310円(焼くと外の皮がパリッとしておいしい)
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「きつね火まつりの詩」の像
毎年9月第4土曜日にはきつねのメイクをした花婿花嫁の行列が
古川の町を厳かに通る「きつね火まつり」が行われるそう。
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渡辺酒造前にある「酒造り 杜氏二人像」中垣克久1989年制作
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観光パンフなどによく使われているコイの泳ぐ瀬戸川と白壁土蔵
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長くなったので、とりあえずここまでアップします。
まだ起し太鼓のことは何も書けてませんね。続きますー。

飛騨市公式観光サイト「飛騨の旅」: http://www.hida-kankou.jp/
古川祭・起し太鼓のページ: http://www.hida-kankou.jp/event/1313/
飛騨古川きつね火まつりのページ: http://www.hida-kankou.jp/event/1339/
飛騨のとらふぐのページ: http://www.hida-kankou.jp/gourmet/37/article/preview.html

飛騨古川の起し太鼓を見に行きました(2)

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4月19日(日)ダンナと飛騨古川の起し太鼓を見に行ったことの続きです。

起し太鼓が出発するまつり広場(気多若宮神社御旅所)
「飛騨古川まつり会館」も隣に建っています。
午後5時頃に撮影
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太鼓を乗せた櫓(やぐら)が置かれています。
起し太鼓は雨でもやります!が、
この日は、起し太鼓の間だけは雨が止んでよかったです。

まだ時間があるので、飛騨コロッケ食べて、
喫茶店で休んで、屋台の肉巻き棒食べたりして‥‥

7時頃にまつり広場へ行くと、さらし姿の男たちが集まってきていました。
寒いので火も焚かれています。ふるまい酒も回っています。
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「付け太鼓」を持った若者たちも集まってきました。
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付け太鼓の棒の上で軽業を披露し合う若者たち。
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8時から出立祭(しゅったつさい)が行われます。
以前は9時からだったのが、観光客への配慮等で1時間早くなったそう。
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櫓に男たちが上がり、出発の準備ができていきます。
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神事や、役員・来賓の紹介等は私には退屈でした(寒いし!)が、
(県知事やFC岐阜の監督・ラモスも来ていました)
最後に男たちが歌(?)を斉唱して、大太鼓に跨った男性が
ゆっくりと太鼓のばちを振り下ろす「打ち出し」は
大観衆が一瞬静まり返り、厳粛な雰囲気になってよかったです。
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太鼓のばちは、白くて少し曲がった独特の形をしています。
太鼓打ちが柳の木で自ら作ったものだそう。

起し太鼓が動き出すと、付け太鼓の若者たちも町内へ戻っていきました。

町内を進む起し太鼓
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起し太鼓の先頭には高張提灯や旗が
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そしてたくさんの紅白の丸子提灯の行列が続きます。
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起し太鼓が通ります
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横では「付け太鼓」が待ち構えています
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「付け太鼓」を櫓の直後に付けることが最大の名誉であり、町内に12ある各組が知恵をしぼり、 力を合わせ我先につけようと他組と激しく争う。起し太鼓には、櫓を守る「後衛」と呼ばれる 屈強な男たちがおり、「付け太鼓」を阻止しようとする。「付け太鼓」と「付け太鼓」、 「付け太鼓」と「後衛」の三つ巴の攻防戦が繰り広げられる。(起し太鼓のリーフより)

辻辻でこうした攻防戦が繰り広げられるそう。
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11時頃まで見て、飛騨路フリーきっぷについているタクシー券を使って、
ホテルへ。ホテルは割引券のある「ルートイングランティア飛騨高山」

昔、ダンナが見てきた時には、飛騨古川の宿泊施設は少なく、
当然ながらどこも満室で、高山に宿をとると、列車もなくなって困ったそうだけど、
今はお祭りの臨時列車が、22:00、22:30、23:00、23:30に出るようですね。

タクシーに乗ろうと駅まで行くと、ちょうど列車が出るところだったので、
一瞬迷ったけど、まぁ6,000円分は使わなくても返金されないしと、タクシーで。

ホテルまで、深夜割増だったので、6,000円では足りなかったけど、
運転手さん、6,000円で切ってくれました。

話好きの方のようで、今の起し太鼓はおとなしくなってつまらんと。
自分が参加していた頃はそれこそ暴れまくったと。
50になって、奥さんが泣いて止めたのでやめたとか。
「古川やんちゃ」という古川人の気質を見たような気がしました。

飛騨古川まつり会館: http://www.okosidaiko.com/
岐阜ポートフォリオ(岐阜県商工労働部観光企画課)の
古川祭(起し太鼓)のページ:
http://www.kankou-gifu.jp/kr/portfolio/trend/388/

飛騨古川の起し太鼓を見に行きました(3) 高山泊と市内散策

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4月19日(日)ダンナと飛騨古川の起し太鼓を見に行ったことの続きです。

宿泊は、割引券が手に入るので、ルートイングルーブのホテル
ルートイングランティア飛騨高山へ。

禁煙ツインの部屋を予約したのですが、
「こちらの都合で」と、和洋室の部屋に通されました。
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わー広い!! ラッキー!
ソファはエキストラベッドになるし、
畳のコーナーに布団を敷けば、もっと大勢でも泊まることができる部屋ですね!
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ルートインの“ウリ”は大浴場と朝食バイキング

大浴場、結構広くて良かったです。
そして朝食バイキング。いろんな料理が並んでいます。
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ご飯に胡麻がゆにパン、ジュースに牛乳にコーヒーと揃っています。
飛騨らしい朴葉みそや煮たくもじ(煮た漬物)もありました。
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朝からしっかりいただきますー。
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ロビー 無料のウェルカムコーヒー(ドトール)があります。2015-4-20-(8).jpg

お土産コーナーもありました。
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ホテル全景
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ホテルの近くに咲いていた桜。山桜かな?
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20日(月)は、できたらゆっくりしたかったんですが、
夕方からのパートが休めなくて‥‥
高山12:33発の特急に乗らなくてはならなかったんです。

それまでどうしようか?
ルートイングランティア飛騨高山は高山市内からはちょっと離れたところに
あるんですね。「まつりの森」という、高山の屋台を再現して、
からくり人形の上演も行っているという観光施設が近くにあるんですが、
そこへ行くと、高山までのバスもちょうどいい時間にないし、
ルートイングランティア飛騨高山から高山駅への無料シャトルバスが、
朝は10:30が最終だったので、それで高山駅まで出ることにしました。

列車の時間まではまだ2時間近くあったので、市内を散策してくることに。

おぉ、レトロな看板。ミツワ石鹸かー(ワ、ワ、ワー、輪が三つ)
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「加藤医院前」ってバス停
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その「加藤医院」!!
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昭和レトロな建物 精肉店「天狗総本店」
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筏橋 奥に見える赤い橋が中橋
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人力車も走っていますね。
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宮川沿いの桜。七分咲きくらいかな。
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宮川をバックに桜
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枝にヒヨドリが
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赤い中橋と桜
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観光客でいっぱいです!
雨の月曜日なのに?! 中国語や外国語が飛び交っています。
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高山陣屋前の朝市
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高山陣屋 記念撮影をする人がたくさんいます。
私もダンナも陣屋は見てるので今回は入りませんでした。
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陣屋前広場に立つ山岡鉄舟の像
「青雲」若き日の山岡鉄舟 三坂耿一郎 1987年制作
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幕末・明治初期の剣客・政治家山岡鉄舟は、飛騨21代郡代小野朝右衛門高福の子で父の赴任にともない少年時代を高山で過ごした。大志を抱く鉄舟がゆかりの地に凛々しく立つ。
(「岐阜県・パブリック・アート・ガイドブック」より)

おぉー!!レトロな銭湯発見! まだ営業しているようですね!!
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古い町並みが残る上三之町の通りへ入ると、この人出!!
この雨なのに?月曜なのに?!!
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この水車で動くからくり人形面白かった。
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人形が箱を上げるたびに、中の品物が変わります!
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おぉ!なんともレトロなせんべい屋さん!
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高山名物みだらし団子を食べて、駅へ戻りました。
1時間ちょっとの散策にしては、ずいぶん写真撮ってる?

高山駅は今、改装工事中。
観光都市の玄関としてふさわしい自由通路・高山駅
平成28年(2016年)秋の完成を目指していますと。
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12:33発ワイドビューひだ10号
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ワイドビューひだ車内
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車いすのお客様優先席がありました。
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洗面所
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車窓から見た臥龍桜 見頃なのに、雨のためか観光客がほとんどいません。
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高山駅で買った駅弁をいただきました(車内販売はありません)
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雨は本降り。今年の4月は雨が多いですね。
14・15日の高山祭も2日間とも雨でしたが、
19・20日の古川祭も2日間とも雨~
(でも、新聞に「雨で高山祭の人出激減」ってあった割には、
 あの観光客の多さは?ってカンジなんですけど。)
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車窓より飛水峡
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ルートイングループのHP: http://www.route-inn.co.jp/
ルートイングランティア飛騨高山: http://www.hotel-grantia.co.jp/hidatakayama/
まつりの森: http://www.togeihida.co.jp/

ルートイングランティア飛騨高山の部屋に出されていたお菓子「干し梅」
美味しかったので、飛騨とは全く関係ないけど(中国産とか)
お土産に買ってきてしまいました。あげた先でも好評です。
楽天市場にもありました。



楽天トラベル


願成寺古墳群美術展

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4月26日(日)、岐阜県揖斐郡池田町にある
願成寺西墳之越古墳群
(がんじょうじ にしつかのこし こふんぐん)
一帯で行われている「願成寺古墳群美術展」へ行きました。
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古墳時代後期111基が点在する岐阜県下最大級の群集墳を舞台に、15組の作家がくり広げる野外展覧会。
(チラシより)

出品作家の方から案内をいただいて、とても楽しみにしていたんです。

チラシ中面
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26日(日)は、お天気も良かったし、
14:15から作品についてのお話があるってことだったので、
その時間に行けたらと思っていたのですが、まぁ私のことなので‥‥
家を出たのが14時くらいでしたから、当然お話には間に合いませんでしたが。

池田温泉や霞間ヶ渓(かまがたに)には行ったことがあったので、
ふんふん、そこよりもう少し北なのね、ってくらいはわかりましたが‥‥

この「岐阜県指定史跡願成寺古墳群」って看板をもっと整備してほしいなぁー。
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「明和義民の碑」の前の橋を渡ると

このあたりは「大津谷公園」として整備されて、
バーベキューガーデンやキャンプ場もあります。
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川は水遊びもできるように整備されています。
両岸の桜の新緑がさわやか。桜の名所でもあるそうです。

駐車場に車を停めて、こちらの坂を上がったところに
「願成寺西墳之越古墳群」があります。
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新緑の美しい自然の中、古代の史跡に点在するアート、とても素敵でした!
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以下、これから見に行かれる方はネタバレになるのでご注意ください。
この美術展、5月10日(日)まで開催されていますので、
ゴールデンウィークに、ピクニックがてら出かけてみようかと思われる方は、
ぜひ見てきてから読むことをお勧めします。

願成寺古墳群美術展: https://www.facebook.com/ganjyoujikofun

池田町教育委員会の願成寺西墳之越古墳群のページ:
http://www.town.ikeda.gifu.jp/kyouiku/rekibun/3-2/3-2/3-2.html

岐阜県池田町のHP: http://www.town.ikeda.gifu.jp/

この看板を見て、一瞬「え?!こんなところに駐車場?」と思い、
スグ気がついて笑ってしまいました。ハハハ!
モルヴァン末松グニエさんの作品
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下のキャンプ場あたりにあったら信じちゃうかもですが。
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道祖神のようでもあり、家族が寄り添って佇んでいるようにも見えます。
ちょっとふっくらとした素朴な人物の像。なごみます。
衣斐康弘さんの作品
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見晴らしの良い景色を眺めているようにも見えます。
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なんだこの白い球体は??
森岡厚次+田中健作さんの作品
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中は空洞のようですが‥‥
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茶畑の中を通って、ふれあい街道沿いの作品を見ました。

矢田真之さんの木彫作品
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緑の中のひつじクン!目立ちますねー!!カワイイ。
陳奕彰さんの作品
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この作品の前のふれあい街道、池田温泉や霞間ヶ渓の方から
池田山に沿って通る道路で、結構交通量あるので、
作品鑑賞の際は気を付けないといけません。
何も知らずに通る方はちょっと驚くかな?

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よく見ると、ビーチボールを膨らませる時の空気の入れ口(空気栓)が
たくさん付いています。この羊クン、バルーンなのかな?
(付いている栓はあいているのが多いみたいだけど)

願成寺古墳群美術展のfacebookによると、
台湾の高雄より参加の陳奕彰さん。池田の野外展に過去3回出品していて、 変なバルーンの作品を何度も見た方もいるかもしれません。」とのこと。

掘園実さんの作品は道からは少し奥にあって見落としそうになりました。
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白い石膏の彫刻の上に石がのっています。
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願成寺古墳群、茶畑の中にも古墳があります。
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茶畑の中にある43号墳 石室も見学することができます。
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‥‥昔の人のお墓なんですよね。ちょっとコワイ雰囲気。
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古墳群をバックにピラミッド? 貴志在介さんの作品
周囲の環境と調和しています。
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古墳側から見た貴志在介さんの作品。43号墳と山と並んでいい雰囲気。
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貴志在介さんの作品 見る角度で色が微妙に違う?
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1号墳の中に展示されているのは、松本幹永さんの作品
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石室の中に白い小屋のようなスペースが作られています。
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汗ばむくらいの外の気温より明らかにひんやりとした空気の中、
松本幹永さんのメッセージが
わたしたちのいない世界にむけて‥‥
 Let's imaging the world without us!


ここで、100年後の誰かへ宛てて手紙を書いてポストへ投函してくださいと。
封書の状態で100年間保存してから発送しますってことなんですが‥‥

100年後にはここにいる私たち全ては死んでますよね。
私の息子だって生きていないだろうし、私の場合孫はできないだろうし‥‥
でもこの古墳はできてから1300年以上ここにあるんですよね。
うーん。なんかそんなことを考えると怖くなってくる。
白い小屋の奥へも行けるみたいだけど(木の板や枝で通路が作られています)
ちょっと怖くて行く勇気はありませんでした。

3号墳 最初気づかずに通り過ぎてしまいましたが、
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石室の入口へと続くこの白い石(と見える彫刻?)が
大間光記さんの作品です。
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あら可愛い! 鳥居あいさんの作品
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メルヘンの森に迷い込んだようです。
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26日の午前中に「タイムスリップトンネルをつくろう」という
ワークショップで作られた子供たちの作品が置かれています。
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木の柵の中の建造物のような大きな作品は目立ちます。
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森部英司さんの作品
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桜の木に絡みつく大蛇?
3人のデザイナーによるユニットTABさんの作品
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神話や民話に出てくる大蛇を思い出しました。
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この場所にあるとなんでもアートに見えてきちゃうんですが、
これはアートではなく、かぶせ茶のためにお茶の木にかけられた遮光幕です。
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後ろのミステリーサークル(?)を含めて作品ですね。
市橋美佳さんの作品 「端園」ハナゾノ
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この地は古墳が築かれて1300年以上、変わらずそのままあります。
地面は掘っていくほど、時間をさかのぼっていくものです。
土の色は様々な条件によって変わり時代毎の違ったものになるので
その最上地層の土、そこにはこの世界が見られるでしょう。

(作品趣旨より)

最上地層の土を採取するためのミステリーサークル?
土川商店「かさじゅう」での室内展示でその土を使った展示がありました。

水が入った器と木材が入った器があります。
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2号墳の石室は天井がないんですね。中に展示してあったのは、
二村元子さんの作品
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石の上に、金属の舟のような形と真ん中に白い玉がのっています。
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古代の人の魂が舟に乗ってこの古墳から宙へと旅立っていくような、
そんな印象を持ちました。
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周囲の自然とあまりに調和していて、危うく見逃してしまうところでした。
一見、木の根っこが地表に出ているのかと思ったんですが、
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豊富春菜さんの作品です。
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大きな木の影が土(?)で盛り上げてあります。
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え?! これってずいぶん労力かかってますよね。
木の生命力とか大地のパワーとか、
そんなものがすごく感じられていいですね。

古墳群を出て、室内展示があるという池田町宮地の
土川商店「場所かさじゅう」へ

わ~ここ、なんか浮世絵に出てくるような雰囲気でいいですね!
写真ではわかりにくいですが、道路の奥に赤い鳥居が立っています。
(来た時に、この鳥居を車でくぐっていいものかちょっと迷ってしまいました。)
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奥が由緒ありそうな「土川商店」
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手前が作品が展示されている「場所かさじゅう」
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入口横の廊下の展示
奥の壁に掛かっているのは豊富春菜さんの作品
ソフトフォーカスの木の写真ですが、表面のマチエールが魅力的。
ちょっと触ってみたい衝動にかられます。
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趣のある座敷での展示 市橋美佳さんの作品
大きな器の水の中には願成寺古墳群で採取された(ミステリーサークルの)
土が入れられていました。
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奥の部屋の展示 左の壁に掛けられているのは二村元子さんの作品
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作品趣旨のプリントが置かれていたり、
アンケートを書いてくるスペースもあって、いいですねこの場所!

素敵な美術展でした。ありがとうございました。

ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展

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5月1日(金)、名古屋ボストン美術館へ
ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展
―印象派を魅了した日本の美― を見に行きました。
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翌日からゴールデンウィーク5連休という人も多いんでしょうが、
私のパートが3日(日)に出勤になった代わりに、
5月1日(金)が休みになったんです。

で、せっかくの休みだし、どうしようかなーって思った時、

1月2日(金)から名古屋ボストン美術館で開催されている
「ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展」が、
5月10日(日)で終わることに気がついて、
実は今まで、そんなに行きたいってわけじゃなかったんですが、
ここへきて、やっぱ見ておこうかなって気になりまして。

この展覧会、世田谷美術館で去年の6月28日(土)から始まっているんですね。
その頃(7月20日)にNHK日曜美術館のアートシーン15分を全て使って紹介してました。
日本趣味のインクスタンドの細かな模様のことや、
モネの《ラ・ジャポネーズ》が、修復後、世界初公開だと。

東京の後、京都市美術館へ巡回して、名古屋ボストン美術館が最後、
ってことで、急に見逃すのが惜しくなりまして。

名古屋ボストン美術館は、平日は午後7時までやっているし、
金山駅前という交通至便の地にあるってことで安心(?)して、
出かけるのがズルズルと遅くなりまして。
金山駅に着いたのが4時頃になってしまいました。

美術館のあるビル1階のボストンカフェに、
今回もチケット付きのケーキセットがあったので、
まずはそちらを食べてから。
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モネの作品をイメージしたケーキが売り切れだったのが残念ですが、
ケーキセットが700円、ボストン美術館の入館料が一般当日1,300円、
合計2,000円のところ、1,700円なのですからおトクです!

3階の美術館ロビーへ行くと《ラ・ジャポネーズ》の着物を
再現したものが展示されていました。おぉ、豪華です。
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そして顔出し看板も!
「カミーユに挑戦! あなたも小顔美」って(^^;)
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チケットを見せて4階から見て行きます。
ゴッホが模写をしたことで有名な
歌川広重の《名所江戸百景 亀戸梅屋舗》と、
《名所江戸百景 大はし あたけの夕立》が、

そして、七宝で虫がデザインされた刀の鍔(つば)や、
アートシーンで紹介されていたブシュロンのインクスタンド
(ちょっと装飾過多じゃない?って気はしますが)
欧米人が日本の浮世絵や美術に驚嘆したことはよく知られていますね。

この展覧会、《ラ・ジャポネーズ》と並ぶ、もう一つの“ウリ”が、
日本の浮世絵と、それに影響されて制作された絵画を並べて展示しているところ。
日本美術を多数所蔵しているボストン美術館ならではの企画です。

チラシ中面(このチラシわかりやすくていいですね)にもあるし、
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NHKテレビでも盛んに宣伝していた
歌麿のたらいの母子と、メアリー・スティーヴンソン・カサット《湯浴み》

菊をバックにした役者絵 歌川国貞(三代豊国)・歌川広重
《当盛十花撰 夏菊(二代目沢村訥弁、初代沢村由次郎)》と
ゴッホ《子守唄、ゆりかごを揺らすオーギュスティーヌ・ルーラン夫人》

そんな中、え? この絵、外国の人が日本の風俗を描いてるけど、
浮世絵を見て描いたにしてはよく描けているけど‥‥って見たのが
ヘレン・ハイドという女性版画家。来日して日本で制作もしているんですね。
日本の風俗が描かれた木版画だけど、やはり日本人とは違う‥‥
でも母子の情愛みたいなものが感じられてあたたかい作風でいいなと。
(Wikiで検索したら、《湯浴み》のカサットに強い影響を受けたと。
 ついでに、Wikiのメアリー・カサットの油彩の作品、素敵でした)

モネ《ラ・ジャポネーズ(着物をまとうカミーユ・モネ)》1876年 は、
豪華な着物の赤がとても鮮やかな大作
細かな説明もあって、カミーユの金髪は実はかつらだとか、
豪華な打掛の文様は能の「紅葉狩」ではないかと。
武者を紅葉狩りの宴に誘う美人は、実は鬼女。それと気づいた
平維茂(たいらのこれもち)が、切り倒そうと刀を抜くシーンだと。
モネがその物語を知っていたかは疑問ですが、
それを知ってこの絵を見ると、にこやかに笑う美女が違って見えてきちゃいます。
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私にはこの展覧会、ジャポニズムを取り入れた西洋のデザインが面白かった。
チラシ中面にある歌川国貞《虎》と対になっているような
ポール=エリー・ランソン《密林の虎》とか、

ジスベール・コンバズ 12枚組ポストカードのデザインとか、

伊勢型紙の文様を取り入れたであろう写真立てのデザインなど。

そして、チャールズ・カーライル・コールマン
《つつじと林檎の花のある静物》1878年 が、
花や陶磁の花瓶など、とても繊細に描かれていて素敵だなぁと見ました。

あと、シニャックの点描で描いた海の絵《サン=カの港》が、
とても明るく穏やかな景色で気に入りました。

図録買ってないし、出品リストが目につくところになかったので、
(音声ガイドを借りた方はもらえた?)この絵のタイトルを調べるのに
ネットを検索して、他の方の感想なども読ませてもらうと、
この展覧会、世田谷美術館ではずいぶん混んでいたみたいですね。
私が行ったのは、平日のそれも夕方で、
一番空いている時間だったのかもしれませんが、
ゆったりと鑑賞することができて、
後から思えば贅沢な時間を過ごさせてもらったのかも。

東京はいろんな展覧会があっていいなぁとも思うんですが、
どこも混んでるようですからね。私はどんなにいい絵でも、
混雑しているのはダメなので、名古屋で見れて良かったのかな。

次回の「ダブル・インパクト」展も、ちょっと面白そう。

名古屋ボストン美術館: http://www.nagoya-boston.or.jp/
ボストン美術館華麗なるジャポニズム展: http://www.boston-japonisme.jp/

名古屋市博物館「いつだって猫展」

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5月10日(日)、名古屋市博物館の「いつだって猫展」へ行きました。
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猫好きとしては、このチラシの猫たちを見ているだけでも
ニヤニヤしてきちゃいます。

そして、くるねこ大和のファンで、
毎日ブログを楽しみにチェックしている私としては、
「くるねこ大和『まるしめ猫誕生物語』特別寄稿」
ってのにも惹かれました。
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歌川国芳が猫好きで、浮世絵にたくさんの猫を描いたのは有名ですね。
江戸時代後期には「猫ブーム」がたびたび到来したのだとか。

きっと子供たちもたくさん来るんだろうなぁ、
日曜日は避けた方がいいかなぁーと思いながらも、
平日の休みがしばらくないので、まぁ行けるうちに行っておこうと。

それに、土日は市バス・地下鉄の1日乗車券「ドニチエコきっぷ」が
600円で買えるんですよね。
(平日は、市バス・地下鉄の1日乗車券が850円、地下鉄の1日乗車券が740円)
「名古屋」駅から名古屋市博物館の「桜山」駅が、片道270円なので、
往復だけで540円。もう一度乗るならこちらがおトクだし、
「ドニチエコきっぷ」で行くと当日観覧料が100円割引になるんです。
名古屋市博物館の後で愛知県美術館も行くつもりだったので、
当然「ドニチエコきっぷ」を買って行きました。

その他、愛猫の写真をプリントで持って行ったり、
無料スマホアプリ「まいにちのねこのきもち」をダウンロードして
窓口で提示しても100円割引になります。但し割引の重複はできません。

名古屋市博物館(帰りに撮影)
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地下鉄「桜山」駅から歩いていくと通路には、猫展についての説明が。
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ハイ。どうやら「いつだって猫展」は江戸時代に起こった猫ブームを下がるもののようです。
答えている猫は(チラシにも使われていますが)歌川国芳「たとゑ尽の内」より
不食猫子(くわずねこ)
「猫も食わない」(ほどまずい)ということわざを描いた猫。

これは知りませんでした。
猫の皆さんに朗報です。慶長7年(1602)、これまで綱でつながれていた猫が放し飼いになりました。
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私には、昔は猫に綱をつけて飼っていたってことの方が
へーって思われるんですけど。
展覧会の最初の方の展示で、
源氏物語の「女三宮と猫」の組み合わせで
多くの美人と猫の取り合わせの浮世絵が描かれたと。
あの物語の中で、猫はとても重要な役回りで印象的ですね。

女三宮の猫はまだ懐いていないから綱をつけていたのかと思っていました。
でも当時は猫は上流階級に愛玩される稀少なペットで、
綱をつけて飼うのが普通のことだったよう。

それが江戸時代になると、ネズミを獲る猫は益獣として、
多くの家で飼われるようになったのだそう。
特に蚕を食べてしまうネズミ対策として、養蚕が盛んな地域では
猫は大切にされ、猫の絵は養蚕のお守りにもなったと。

ネズミが激減した現在では、猫の仕事はなくなって、
何の役にも立たないって思われてますけど、
昔は大活躍したんだなぁと。

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あ、ただいま速報が入りました!
招き猫の御先祖について、あの人気猫マンカ家 くるねこ大和さんが、「丸〆猫由来の噺」を描き下ろしてくださったようです!

落語が好きで江戸時代の風物にも詳しく、もちろん描く猫がとても愛らしい
くるねこ大和さんならではの8ページのマンガ、とても良かった!!
(歌川広重が描いた西行が遊女となった娘に丸〆猫を売る絵をもじって、
 黄表紙のセンセーくるさんとしっぽハゲの梵にぃがいるのがクスリとさせる)

ちょっと盛りを過ぎたつつじが美しい博物館の庭には、こんな猫たちが
猫の玉のり
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チラシ裏面にもある歌川国芳《日本駄エ衛門猫之古事》に描かれた
手ぬぐいをかぶって踊る猫の看板
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国芳の曲鞠の猫
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ここにも不食猫子(くわずねこ)
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国芳《艶姿十六女仙 豊千禅師》の、美女の横で
あくびをしながら伸びをする猫
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木の下で縄跳びをする猫たち
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ニャロメ(若い人にはわからない?)ではなく、
国芳のヘタウマ風役者絵《荷宝蔵壁のむだ書》の中心で踊る猫
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展覧会場入り口では、不食猫子(くわずねこ)の手が動いてます。
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猫耳のカチューシャを付けて記念撮影をすることができます。
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展覧会はやっぱり子供たちも多く、混んでいました。
展覧会を見て答える「猫またクイズ」の用紙もあって、
二つの絵の違いや、問題の猫がどの絵にいるかを探したりと、
工夫されています。

そして展覧会のショップには、
オリジナルの猫グッズなども充実してて楽しかった。
図録もくるねこ大和のマンガも載ってたし、説明文なども詳しく、
よくできていたので買っちゃいました。2,200円。
手触りのやわらかな布貼りの表紙に、黄色とピンク色の帯が選べます。
私は黄色を選びました。
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国芳《其まゝ地口 猫飼好五十三疋 上中下》の中の「鞠子」猫
猫展オリジナルのチャームは600円
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マスキングテープにハマっている友人へのお土産に買ったテープは259円
(猫展オリジナルのマスキングテープはあまりの人気で完売で、
 次回は5月下旬に入荷予定だそう)

最後のコーナーの壁には「うちの猫自慢」写真がたくさん貼られていました。
(ここだけでは足りずに他の壁にも増殖中でした)
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猫展の猫の人気ニャンキングのコーナーも。
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猫好き、浮世絵好きには楽しい展覧会ですね。

名古屋市博物館: http://www.museum.city.nagoya.jp/
中京テレビ「いつだって猫展」公式サイト: http://www.ctv.co.jp/event/nekoten/

ホームステイ岐阜総会とコンサート2015

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5月17日(日)、今年も我が家が(一応)会員になっている
ホームステイ受入のボランティアサークルの総会がありました。

去年の総会とコンサートのことはこちら:
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2014-08-31

ホームステイを受け入れでききる家庭が少なくなり、
(我が家も受入はもうしていません)
会員の高齢化もあって、サークルのメンバーもどんどん減ってきて、
総会って言っても、出席者6名(^^;;)

その後のアトラクションは(ご近所の方なども来ていただきました)
Motokoさんのジャズライブ
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Motokoさんのプロフィール(チラシより)
名古屋市出身。ジャズピアニストの兄の影響でジャズに興味を持つ。
名古屋を代表するジャズボーカリスト司いつこ氏に10年以上師事。
2014年、中電ホールにてOriginal Swingy Guys Jazz Orchestra との
コンサートをきっかけにライブ活動を始める。
名古屋Live DOXYにて上田和夫(drums)バンドなど
プロミュージシャンとの共演を通じ、ボーカリストとして経験を積む。
フレッシュな歌声で好評を博している。


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曲目は、
1.オレンジ・カラード・スカイ

2.カーペンターズのクロース・トゥ・ユー
 Motokoさんの透き通った声がとても良かった

3.ブラジルのボサノバの曲
 
4.会員からのリクエストで童謡の『赤い靴』
 (野口雨情 作詞/本居長世 作曲)
 よく知っている童謡も、Motokoさんが歌うと、とても新鮮で心に沁みました

5.あなた無しでは(There Will Never Be Another You)

6.私を月に連れてって(Fly Me To The Moon)

7.ちょっと季節にはそぐいませんがと、シャンソンの『枯葉』をジャズ風に
 
8.ディズニー「ピノキオ」より『星に願いを』

Motokoさんの透き通った美しい声がとても良かったです。

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ピアノは佐藤正道さん。
名古屋のライブハウスなどでよく演奏されているベテランの方だそう。


そして子供たちがおまちかねの、マジシャン・カズさんのマジックショー2015-5-17-(28).jpg

カタカナの書かれたバラバラのカードが

アシスタントの子供に「幸せのピコピコ」をしてもらうと、
一枚の紙に!
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真ん中に穴の開いたケースに、モノクロの円盤を入れ、
真ん中の穴に黄色い布を入れると、
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黄色い円盤になります!(赤い布では赤、青に布では青に)
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何もない(と見えた)袋から、出てくるわ出てくるわ!
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こーんなに長いのが!
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ハイ、おなじみのこの横縞のハンカチが‥‥
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あ、これは錯視の勉強にもなりますね。
短い(と見えた)上の円弧が下になると長くなっちゃいます。
マジックにはこういった錯視を利用したタネも多いそう。
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子どもたちに大人気のカズさんでした。
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学校や病院などでのボランティア公演が大人気の
マジシャン・カズさんの楽しいマジックショーでした。
今回でもう4年目なのに、新しいマジックも多くて楽しかったです。

その後、会員の方の近況などもうかがいながら、
美味しいお弁当をいただきました。
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ウチの子(バラ)自慢 2015

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5月はバラ好きにはたまらない季節です。
一季咲きのバラはもちろん、
四季咲きのバラも、5月に咲く花が一番美しいですね。

あちこちで見事なバラが咲いているのを見るのもいいですが、
やはり、ウチの子(バラ)は格別です。

親ばかですが、ウチの子(バラ)たちの写真を見てやってください。

5月3日
パパメイアン
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いかにもバラという整った形や、ビロードのような赤い色もいいですが、
このバラの濃厚な香り(ダマスク・モダンの香りだと)もたまりません。
1988年世界バラ連合殿堂入りもしている銘花

ブルームーン
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去年、新苗で買っちゃったことはこちらの記事に:
今年買っちゃったバラ「ブルームーン」
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2014-06-15
ヒョロヒョロの茎一本で育つかなと心配しましたが、
このように、蕾もいくつか付いています。
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ピエール・ドゥ・ロンサール
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2006年にバラの栄誉殿堂入りをした、
つるバラとしては多分今一番人気がある品種でしょうね。

5月4日
雨に濡れたパパメイアン
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ブルームーン ちょっと名和晃平のアートのようにも見える?
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ピエール・ドゥ・ロンサール
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5月6日
ペッシュ・ボンボン
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ブルームーン
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レディラック
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2004年に新苗で買った、私の思い入れの深いバラですが、
ウチの子(バラ)自慢!「レディラック」と「パパメイアン」
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2012-05-10
昨年から状態があまり良くなくて、枯れてしまうのではないかと心配しました。
でもなんとか花を咲かせてくれました。

ピエール・ドゥ・ロンサール
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今年の冬は植替えも剪定も何も手入れしなかったのに、
ちゃんと植替えや誘引をしてやった去年より花つきがいい気がします。
ピエールドゥロンサールの植替えと誘引
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2014-01-26
去年は返り咲きしたんですが、このバラの魅力の、
あふれるばかりの花つきがイマイチで、
その前年の状態を知っているだけにちょっと失望したんですが。
ウチの子(バラ)自慢 2013 ピエールドゥロンサール
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2013-05-20
これは私の誘引や剪定が良くなかったのかなぁ?

5月7日
ペッシュ・ボンボン
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我が家の新しいバラ ペッシュボンボン
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2012-07-05

レディラック
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義母の98歳の誕生日のプレゼント用にアレンジしてみました。
ピエール・ドゥ・ロンサールが主ですが、
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ペッシュ・ボンボンとレディラックも入っているのがわかりますか?
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5月8日
ピエール・ドゥ・ロンサール
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5月9日
ピエール・ドゥ・ロンサール
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5月11日
ピエール・ドゥ・ロンサール
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ちょっとしつこいですが、このバラは一季咲きなので、
(去年は返り咲きしましたが)
こんな豪華な花を楽しめるのは今だけなんですよね。
すごくロマンチックな雰囲気でいいでしょ?

母の日のプレゼントにアレンジしました。
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パパメイアン
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ちょっと花が開きすぎて、花姿が崩れたと言う方もいるでしょうが、
まぁ、親ばかですので、こんな姿も風情があるかなと。

5月12日
これは、ブログの記事が書けてないんですが、
去年買っちゃった「ヨハンシュトラウス」です。
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5月15日
レディラックの2つ目の花。
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5月16日
ペッシュ・ボンボンと、後ろはベンジャミン・ブリテン
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5月17日
ヨハンシュトラウス
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とても上品な雰囲気の花です。
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ペッシュ・ボンボンを、
ホームステイ岐阜総会のコンサート用にアレンジしました。
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5月18日
ヨハンシュトラウス
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ペッシュ・ボンボン
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5月19日
ペッシュ・ボンボン
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ベンジャミン・ブリテン
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ヨハンシュトラウス
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5月20日
ヨハンシュトラウス
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切り花にして楽しんでいます。
手前からヨハンシュトラウス、ペッシュ・ボンボン、ベンジャミン・ブリテン
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画像にするととても良く見えて、私が
バラ栽培の名人みたいに思われる方もいるかもしれませんが、
栽培しているバラは少しだし、手入れもできてないんですよね。
(今年の冬は鉢植えの植替えもできてない)
なので、この春に「カフェ」を枯らしちゃったんです。
我が家の新しいバラ カフェ
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2012-07-04
鉢の土があまり乾かないなぁって思っているうちに、
どんどん元気がなくなってきて‥‥
やはり、土の中に憎っくきコガネムシの幼虫がゴロゴロ(--;;)

なので、こんな親の下でも美しく咲いてくれているバラに感謝ですー。













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