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ギャラリー数寄「米山より子展」と「ひびのこづえ展」

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5月7日(土)、愛知県江南市のギャラリー数寄へ行きました。

5月4日の中日新聞の文化面のコラムで、
米山より子展「ほどく かたち」のことが取り上げられていたからです。
YoneyamaYoriko-c.jpg
あ、この人、名古屋市美術館「ゴッホ展」を見に行った時に、
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2011-02-26
常設展示室3でやっていた
「米山和子(よねやま よりこ)展:ほどくかたち、つむぐけしき」
の人だ!って。はかなげな和紙のトルソがとても素敵で
印象に残っていたのです。

ギャラリー数寄
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今まで2度ほど行ったことがあります。
最初に行ったのは2014年2月「川浦紗季 中島晴美 土井洋佑展」 http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2014-02-09
そして感想が書けてないですが、2014年6月「庄司達展」

1階が「ひびのこづえ展」、2階が「米山より子展」でした。
(どちらも会期2016年4月2日(土)~5月8日(日)

米山より子展「ほどく かたち」

和紙でできたトルソ形の立体作品が5体立っています。
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米粒がついた糸が何本も吊り下げられています。
半透明の米が、まるで雨粒のようにも見えます。
やさしい雨が降り注いでいるようで、とても繊細な雰囲気で素敵!
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ドレスの中は空洞?
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手らしき形に、ちょっとドキッとします。
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窓辺のガラスケースに置かれた作品たち。
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1階の ひびのこづえ[幸福な春]展覧会
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KodueHibino-2.jpg
4月生まれの私は季節の中で一番、春が好きです。
寒くてちぢこまっていた冬が去って思いっきり腕をのばします。
桜や水仙やタンポポが目をさまし鳥が歌います。なんて幸せなとき。
展覧会の中は春満開です。爽やかなONLY ONEのワンピース。
ひとめ惚れを待っている手作りのバッグ。
いじわるな春風から首元をまもってくれるスカーフ。
青い鳥がささやくビーズのアクセサリー。
愉快な動物達が更新しているサーカスのネックレスやピアス。
カラフルなハンカチーフ。エトセトラエトセトラ!

(チラシ裏面のコピー)

かわいいアクセサリーや、動物の形をした楽しいポーチ、
カラフルなハンカチ、スカーフ、バッグなどが
所狭しと並んでいます。
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布やガラスを使ったシャンデリア(?)すっごく自由なカンジ。
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そして、とても買えない(高い!)し、着られない(ぶっ飛びすぎてるし、
布使いがあまりに自由で、洗濯できなそう‥‥)けど、1点モノの
ワンピースたち、見てて楽しかったです。
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(写真、ひびのこづえ展は3点まで撮影可ってことで。
 米山より子展は許可いただきました。)

で、見ているうちに欲しくなって、ハンカチ2枚買っちゃいました。
カラフルなタオルハンカチも捨てがたかったけど(値段が540円でお値打ち!)
動物がワンポイントにアップリケ(?)されてて(立体的になっているのがまたいい)、
表裏の色が違うのがオシャレなハンカチを2枚買っちゃいました。1枚1,080円
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母の日のプレゼントにしようと。
(ヘビは巳年生まれの99歳の義母に。キリンは私の母に)

そういや、ダンナがプレゼントにもらったという
ウサギのワンポイント(ダンナは卯年生まれ)のタオルハンカチ。
(裏面はカラフルなプリントの木綿)
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私がもらって使っているけど、「ひびのこづえ」だったんだー。
ここでも売ってた。864円だったかな?
普段使いにしてるけど、カラフルで楽しい。

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楽天市場にもひびのこづえハンカチありました。




ギャラリー数寄「庄司達展」のこと

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ギャラリー数寄の「米山より子展」と「ひびのこづえ展」のことを
ブログに書いていて思い出したので、
もう2年ほども前(!)のことになるのですが、
ギャラリー数寄で2014年5月17日(土)~6月15日(日)までやっていた
「庄司達(satoru Shoji)展」のことを書いておきます。

1階は、ギャラリーの空間に張られた白い糸の緊張感がよかった。
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2階では、大きな赤い布が天井からの無数の糸で吊られた
《吊られたスカート2014》という作品で、
赤い布のドレープが美しかったし、
風にかすかに揺らぐのが、生き物のようにも見えたり、
スカートの中に入らせてもらいましたが、
ちょっと秘密めいた空間で、ドキドキするような体験でした。
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この展覧会も中日新聞のコラムで知りました。
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布を使った空間表現で知られる、東海地方を代表する作家
1939年生まれ。元名古屋芸術大教授」(中日新聞コラムより)
庄司達(しょうじ さとる)氏の作品は、
愛知県美術館などのコレクション展示で見ていました。

過去記事を検索したら、

愛知県美術館「棟方志功」展で、
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2011-08-24
庄司達《白い布による空間'68-2》が展示されていて、
面白い作品だなぁと見ました。

愛知県美術館「マックス・エルンスト」展
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2012-09-03
庄司達《黄色い布による空間〈糸の柱〉'98》
エルンスト展を出たところのラウンジに展示してあった
かなり大がかりな作品で、鮮やかな黄色い布もインパクトありました。

名古屋市美術館「青木野枝 ふりそそぐものたち」展でも、
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2012-12-18
庄司達《白い布による空間'68-6》が展示されていました。

そして、このギャラリー数寄の展示の後ですが、
愛知県美術館「線の美学」展では、
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2015-12-17
庄司達《原形と写形No.2》という、紙に鉛筆で描いた平面作品が
展示されていて、へーこんな作品も制作していらっしゃるのねと。
この作品、シンプルだけど好きだなーって見ました。

オマケ:
ギャラリー数寄で2016年2月20日(土)~3月6日(日)まで開催された
安藤祐輝・岩田結菜・荻野由梨・中島晴美・山口美音・森綾展
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豪華な配布物の表紙(8ページで、それぞれの作品がA4全面写真で
紹介されています。多分、岐阜県現代陶芸美術館で手に入れたと)


ギャラリー数寄のウェブサイト: http://gallerysuki.com/
過去の展覧会の会場風景などもあって興味深かった。
2016年3月12日(土)~3月27日(日)の「駒井正人展」素敵!

豊橋市美術博物館「『描く!』マンガ展」

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5月10日(火)、豊橋市美術博物館へ、
「『描く!』マンガ展」を見に行きました。
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近頃は、マンガやアニメ関連の展覧会も増えてきましたね。

人気のあるジブリの展覧会とか‥‥
私はアニメはイマイチ見てないのですが、
恩師のグループ展の帰りに、松坂屋美術館でやっていた
「スタジオジブリ・レイアウト展」を見てきたり、
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2010-05-30

『ラピュタ』や『もののけ姫』の 背景を描いた山本二三の展覧会が
大垣で開催されていたので見ましたし、
大垣市スイトピアセンター「山本ニ三展」
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2013-02-26

そして、大ファンである青池保子の個展が
京都国際マンガミュージアムであるってので見に行きました。
京都国際マンガミュージアム「青池保子原画展」
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2015-01-09
美しいカラー原画がたくさん見られてテンションあがりましたし、
常設展示(?)の「マンガって何?」ってコーナーも興味深かったです。

ということで、マンガ大好きな私、GWに始まったこの展覧会、
(会期: 4月29日(金・祝)~6月5日(日)
子どもたちが来ない平日に行こうって思い、
パートが休みだった5月10日(火)に出かけたのです。ま、私のことですから、
朝イロイロやってて、家を出たのは11時半過ぎ。最寄りの名鉄の駅から、
名鉄岐阜へ。12:18の快速特急で、13:37豊橋着。

豊橋市美術博物館へ行くのは2度目。
2011年7月3日(日)に「カンヴァスに描かれた女性たち」展
見に行ってます。
豊橋市美術博物館「カンヴァスに描かれた女性たち」展
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2011-07-08
その時のように、豊橋駅前から路面電車に乗りました。

150円という値段も嬉しいけど、マナカが使えるようになっていた!
「豊橋公園前」で降りて、豊橋公園の中にある豊橋市美術博物館へ。
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雨の平日のせいなのか、申し訳ない程空いていました。

で、私、豊橋市美術博物館のHPをチェックした時に、
http://www.toyohashi-bihaku.jp/
「アンケート記入でマンガ展割引きします」ってお知らせに気がついて、
HPからアンケートをプリントアウトして、記入し、
会場の受付(チケットは受付で購入します)へ持って行ったので、
一般・大学生600円の観覧料が、100円引きの500円になりました!!
600円でも最近の展覧会にしては安いって思ったのに、500円!!
(小・中・高校生は、300円のところなんと200円になるんですよ!!)

そんな嬉しい観覧料なのに、展示は充実してました!!
さらに驚いたことは、かなりの展示が撮影可!!だったこと。

受付で説明がありましたが、第一章の手塚治虫、石ノ森章太郎、
水野英子、藤子不二雄(A)、赤塚不二夫という漫画界の巨匠の
展示こそ撮影禁止でしたが、
第二章の、さいとう・たかを から撮影可!!!

なのでバチバチ撮影‥‥実は最初のうち、あまりに鑑賞者が少なくて、
ホントに撮影していいのよね、ってちょっとおっかなびっくり‥‥
だけど慣れたらもうバチバチ撮影しちゃいました。
撮影と、展示のマンガ読んでたり(諸星大二郎の短編マンガ全部展示!)で、
2時頃に入ったのに、気付いたらもう閉館の5時近い!!
前回来た時は、2階の所蔵作品展も見たり、豊橋公園内や街を散策したんですが、
そんな余裕はなく、展示室の途中に「マンガ閲覧コーナー」って
展示してある作家のマンガが読めるコーナーもあったんですが、
とても時間が足りませんでした。

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写真撮影不可だった第一章ですが、
“マンガの神様”手塚治虫が小学三年生ごろに作り、
クラスで回覧されていたという、鉛筆描きのマンガは興味深い!
「ブラック・ジャック」の「灰色の館」の
コマの枠線とセリフのないページ(チラシ左上)は、
ミルト・グロッスの作品を意識したもので、日本では
「突喊居士」というタイトルで、1937年に「新青年」誌に掲載されたと。
手塚はこの作品を中学時代に読んだ際の記憶を繰り返し語っているそう。

そして、“神様”手塚治虫に対して、“マンガの王様”とも呼ばれた
石ノ森章太郎が、なんと手塚治虫のアシスタントとして、
「鉄腕アトム」のペン入れをした原稿!!!!
所々のコマが切り取られているのは、単行本収録時に切り抜いて
使用されたからだそう。

石ノ森章太郎のデビュー作「二級天使」や、
石ノ森章太郎が主催した肉筆回覧誌『墨汁一滴』の一部(複製)が
読めるようになっていたのも興味深かったです。

そして、私が小学~中学生時代に夢中になった水野英子!!
このブログでも、水野英子の『星のたてごと』
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2009-02-25
『白いトロイカ』
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2009-12-17
短編を収録した単行本『星のファンタジー』について、
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2011-02-06
気を入れて書いています!

水野英子の初期のマンガや、水野英子が石ノ森章太郎・赤塚不二夫と
U・マイアという名で合作(!)した作品が展示されていて
テンション上がりました。
水野英子はかの「トキワ荘」に住んだ唯一の女性マンガ家です。

閉館間際に駆け込んだショップで、
水野英子の自費出版だという「トキワ荘日記」という本を売っていたので、
1,296円というちょっと高めの値段にもかかわらず買ってしまいました。
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とても興味深い内容で、特に赤塚不二夫が意外で驚きました。
赤塚不二夫氏のお母様が食事の世話をしてくださったとか、初めて知りました。

「トキワ荘物語」に描かれた、赤塚不二夫(左)と石ノ森章太郎(右)
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そんな赤塚不二夫の最初のマンガは、後年のギャグマンガとは全く違ってました。

そしてトキワ荘に住んだ藤子不二雄(A)の「まんが道」
多分にフィクション化されているそう。

これら、マンガの巨匠のお宝原稿に加え、
特攻隊員として戦死した山崎祐則の絵手紙や、
戦前の駄菓子屋で赤本マンガを読む少年たちが写っている写真などの
資料もあって、とても興味深かったです。

そして撮影可の第二章は、
さいとう・たかを の展示から始まっています。
私、手塚治虫のすごさは前からわかっていましたが、この展覧会で、
さいとう・たかを のすごさを再認識しました。
「劇画」や、プロダクションという分業体制による作品制作システムの確立など、
それまで子供のものであったマンガを、「映画的手法」やリアリズムによって、
大人も読むものにしたわけですね。

初期の作品のスタイリッシュなデザインセンス!!
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リアルな描写の美しさ! 「無用ノ介」
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そして言わずと知れた「ゴルゴ13」の作者 連載開始は1968年!!
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各マンガ家に「田中圭一の着眼点!」という解説(?)パネルがあり、
さいとう・たかをのGペンによる描線の抑揚について
人物の輪郭線を太く描き、目、鼻、口については
凹凸の度合いにあわせて線幅を変えていると
え? これってマンガの常識じゃ?って思った私、
この、さいとう。たかを によって定着した描線が、
90年代あたりまでのすべてのマンガのスタンダードとなり、
それまで、ディズニーアニメの影響を受けて、すべて同じ太さで
描いていた手塚治虫までも線のメリハリを使い始めたという説明は
目からウロコでありました。

竹宮惠子の展示

雑誌『COM』の月例新人賞で佳作入選となった
「ここのつの友情」(左ページ)
え?右ページは長谷川法世ではないですか!?
ネームも展示されています。
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『COM』1967年7月号に載った「ここのつの友情」(右)と、
『少女コミック』1971年7月25日号/30号の「ここのつの友情」(左)
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「ケーコたんのお絵かき教室」
動きと服のシワ、男と女の体つきの違い‥‥そうかー!!
このあたりしっかり読んでおりました。
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ケーコたんというと、この絵が浮かぶかな?
「地球(テラ)へ…」劇場アニメ用ポスターイラスト
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実はこれは原画ではなく、精巧な複製原画「原画'(ダッシュ)」
原画と見分けがつきません!

“おとめチック”マンガの代表・陸奥A子の展示
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私、“おとめチック”はあまり評価していないんですが、
陸奥A子のデビュー作「獅子座うまれのあなたさま」は
新鮮で印象的でした。(今でもスクラップして持っています)
こちらの記事に印象を少し書いています。
『うれし恥ずかしなつかしの少女マンガ』
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2010-03-19

陸奥A子の絵は細く均質な描線で描かれているのが特徴と、
田中圭一の着眼点で指摘されていました。
それが「フワっとした優しい空間」を作りだしていると。

ところどころにコラム的に、「赤本マンガ」「貸本マンガ」など、
マンガ媒体についての展示も興味深かった。
「まんがエリートのためのまんが専門誌」として虫プロ商事から刊行された
『COM』懐かしい!!
マンガ投稿コーナーからは竹宮惠子をはじめ、そうそうたるマンガ家が
巣立っていったんですよね。
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順路に従い、別の展示室へ入ると、諸星大二郎の展示
『週刊ヤングジャンプ』1982年9月16日号/39号に掲載された
「妖怪ハンター ヒトニグサ」が、全部読めるようになっていました。
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続いて島本和彦
私、2014年の12月に山梨の同級生宅へ遊びに行った時に、
皆で「アオイホノオ」のDVDを見て、まるで自分たちの青春時代って
大盛り上がりしたんです。それからコミックカフェで、
島本和彦の自伝的作品である原作を読みまして、
大げさに、ギャグチックに描かれているけど、
青春特有の煩悶など、懐かしく、甘酸っぱく読みました。

諸星大二郎や星野之宣の名前も出てきますし、
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読んでいて、私が一番笑ったのがこのページ
高橋留美子の作品について主人公が語るところ。
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あだち充の「ムフ」とか、原秀則の「アハ」とかも面白かった!

島本和彦の愛用のペンなども展示されていました。
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次の平野耕太‥‥スミマセン私この方知りませんでした。
流麗な線で描かれた迫力ある絵、すごいです。
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別の展示室で、あずまきよひこ の展示。
私「あずまきよひこ」ではピンときませんでしたが、
「よつばと!」はコミックカフェで読んで、
ほのぼのとした日常のマンガ、いいなって思ってたんですが、
実はチラシ表面、ゴルゴ13はすぐわかりましたが、
よつばちゃんだってのは、なかなか気がつかず(^^;)>

あずまきよひこの展示で印象的だったのは、マンガをデジタルで
制作することが普及してきたんだなと。
データ入稿になってきたので、「生原稿」がデータ上で差し替えられて、
コミックスに掲載してあるのと違ってきているとか、
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背景と人物が2枚の原稿に描き分けられていたり。
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何気なく読んでいるマンガだけど、
構図とか、いろいろ修正して、工夫されているんだなぁと。
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次の PEACH-PIT という作家(2人のユニットだそう)知りませんでした。
いかにもデジタルで制作しましたってカンジのカラーですね。
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とても時間が足りなかったのですが、展示されているマンガ家の作品を
読めるコーナーもありました。
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ガラスケースに展示してあったアニメのパロディ誌
懐かしいなぁ! 友人が夢中になってたっけ。
「オタク」なんて言葉もこの頃からですよね。
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わー!! マンガ技法書が並んでいます。
私、左から2番目「マンガのかきかた」冒険王編集部 秋田書店
3番目 石ノ森章太郎(執筆時は石森章太郎)「マンガ家入門」
4番目 石ノ森章太郎「続・マンガ家入門」
持ってました!!
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石森章太郎「マンガ家入門」は名著です!! 自作の「龍神沼」を例に
解説していくところなど、マンガの奥深さを教えられました。
竹宮惠子もこの本を見て勉強されたそうですね。

今はこんなマンガ描き方キットなども販売されているんですね!
「マンガなんか描いて」と怒られていた私たちの頃となんと違うことか。
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大学にマンガ学科(学部・コース)がある時代ですものね!
ケーコたん(竹宮惠子)2000年から京都精華大学マンガ学科で
教鞭をとり、今や学長ですって?!

デジタルのマンガ制作を体験できるコーナーもありました。
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マンガ作成ツール「コミPo!」体験コーナー
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他、自分が描いたキャラクターや4コマを投稿できるコーナーなども。

閉館時間ギリギリで、あわてて図録1,800円買いました。
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世代を超えたマンガの展示で、昔、マンガファンであった世代から、
若い世代まで、幅広い年齢層が楽しめる、
マンガの歴史がよくわかる充実の展示でした。

この「『描く!』マンガ展」、
豊橋市美術博物館で4月29日(金・祝)~6月5日(日)に開催された後、

川崎市市民ミュージアム 2016年7月23日(土)~9月25日(日)
京都国際マンガミュージアム 2017年3月2日(木)~4月16日(日)

に、巡回するそうです。

豊橋市美術博物館のHP: http://www.toyohashi-bihaku.jp/

松坂屋美術館「わたしのマーガレット展」

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5月22日(日)名古屋の松坂屋美術館へ行きました。

「~マーガレット・別冊マーガレット 少女まんがの半世紀~
 わたしのマーガレット展」が開催されています。
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少女マンガが大好きだったワタクシ、
このチラシを見て、懐かしさと、恥ずかしいような
甘酸っぱい思いがわいてきてたまりません!

去年、大阪の阪急うめだギャラリーでやっていた時に
チラシを見て、行きたかったのですが、やはり遠いし、
会期も短かったので、行けずに残念だったんです。
そしたら名古屋・松坂屋美術館で開催されると!
そして、名古屋展が全国巡回の最後なんだそうです!
これは行かなくてはなりません!!!
(松坂屋美術館で5月28日(土)まででした)

半世紀を超えたという「マーガレット」ですが、
私が読んでいた期間は、意外に短いかな?

昔は、「マンガは小学生が読むモノ」みたいなイメージで、
「もう中学生だからマンガは卒業!」みたいに言われたりしたんですよね。
大学生がマンガを読んでいるって、新聞で取り上げれたりしましたね‥‥

このチラシ見ても、オスカルはもちろんわかるというか、
胸がキュンとなるんですが‥‥私、『ベルばら』については、
愛憎交わったような複雑で屈折した思いがあるんですよねー
過去記事でも書いていますが‥‥
ベルサイユのばら
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2008-05-29

あとは、浦野千賀子『アタックNO.1』の鮎原こずえ、
山本鈴美香『エースをねらえ!』の岡ひろみ、
わたなべまさこ、くらい?
槇村さとる と、くらもちふさこ はかろうじてわかります。
あと、最近話題になっているのでコミックカフェで読んだ
アルコ・河原和音『俺物語!!』‥‥最近読むマンガはなかなか
作者名覚えられないので、作者名は今知りました。
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私が一番読んでいたのは、中学生だった1970年~1973年頃。
それも、週刊誌全てを買うにはお小遣いが足りなかったので、
全てではないですが‥‥

小学生の頃は、「少女フレンド」の方を買う(たまにですが)ことの方が
多かったかなー。でも中学生時代は「マーガレット」でしたね。
当時、週刊誌としては、「少女フレンド」と「マーガレット」がありましたが、
やっぱり「マーガレット」はオシャレでした。
講談社の「少女フレンド」は、ちょっと現実路線(?)というか。

なつかしの少女マンガの雑誌を性格判断風にまとめてあって面白い本が
鈴木 めぐみ『うれし恥ずかしなつかしの少女マンガ』
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2010-03-19

「別冊マーガレット」は、美内すずえの『13月の悲劇』や、
和田慎二『銀色の髪の亜里沙』とかが載っていた頃は熱心な読者だったんですが、
槇村さとるや、くらもちふさこの作品が主流になってからは読んでないんですよね。

高橋真琴の表紙が素敵だった季刊誌「デラックスマーガレット」も
たまに買ってましたね。1973年夏の号
deluxe-margaret.jpg

松坂屋美術館、中学生以上・当日1,000円の入場券を買って入りました。
(大丸・松坂屋カードとか持っていると半額、
 名古屋市交通局「一日乗車券」「ドニチエコきっぷ」で前売券の800円に
 なったそうですが、どちらもなくて)

会場内、当然ですがほとんど女性ですね。
世代は上は私くらいから、若い女性、母親と来た小学生まで。
最初にマンガのシーンで構成された約3分半の映像を見て、

次の展示室が、私にはドンピシャ!!
(この展覧会は、原画(複製原画)の撮影禁止だったので、以下の画像は
 私のお宝コレクションです!!

水野英子の『白いトロイカ』!! 大好きな作品です。
私はマーガレットでは読んでないのですが、マーガレットコミックス持ってます。
MizunoHideko.jpg
過去記事
水野英子『白いトロイカ』
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2009-12-17
(そういや最近この記事のアクセス数が上がってるなと思ってたんですが、
 この展覧会のせいかしら?)

わたなべまさこ『ガラスの城』‥‥イサドラの悪女っぷりが強烈だったというか。
わたなべまさこの絵はとってもオシャレな雰囲気でした。
1968年の「週刊マーガレット増刊」に、新人の読み切り作品の口絵として描かれた
わたなべまさこの絵
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「'69年のホープたち」として、大島弓子や岸裕子の作品が載ってたんですよ!
大島弓子『デイトははじめて』
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大島弓子も最初はマーガレットで描いてましたね。
『ミモザ館でつかまえて』週刊マーガレット1973年12号 は良かった!
過去記事 http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2010-02-18
この展覧会では、原画は展示されていませんでしたが、
私も持っている『ミモザ館‥‥』の掲載誌が展示されていました。

“オシャレ”というと西谷祥子でしたね。
西洋の学園モノはもちろん、日本の学園を舞台に描いても、
とてもオシャレな世界でした。
タイトルもズバリ『おしゃれしませんか』別冊マーガレット1971年7月号
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NishitaniYoshiko-2.jpg
『飛んでゆく雲』のような日本の歴史を描いた作品
(別冊セブンティーンに掲載)もあります。
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2012-08-07

本村三四子『おくさまは18歳』も、忠津陽子も、懐かしいなぁ!!
忠津陽子、かわいいラブコメものを多く描いていたと記憶してますが、
私のコレクションには、ちょっとシリアスな
『風のむこうに』別冊マーガレット1971年10月号とかありました。
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絵がとても可愛らしいですね。

木内千鶴子は、展示されていたマンガは読んでないけど、
社会派というか、問題提起のようなシリアスなマンガ描いてましたよね。

美内すずえ 展示されていた『魔女メディア』は読んだことないのですが、
「別冊マーガレット」での『13月の悲劇』が衝撃でした。

美内すずえ『13月の悲劇』別冊マーガレット1971年9月号・10月号掲載
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『赤い女神』『燃える虹』や、『ジュリエッタの嵐』‥‥など、
壮大なスケールのドラマチックなマンガが大好きでした。

『赤い女神』別冊マーガレット1970年5月号・6月号
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『ジュリエッタの嵐』別冊マーガレット1973年1月号・2月号
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和田慎二はデビュー作『パパ!』から読んでました。
『パパ!』別冊マーガレット1971年9月号
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男性作家らしい、迫力のある壮大な世界や、ユーモアが魅力でした。
展示されていた『銀色の髪の亜里沙』私も持ってますよ!
『銀色の髪の亜里沙』別冊マーガレット1973年4月号・5月号
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「ロリータ・コンプレックス」なんて言葉を知ったのはこの作品
「不思議の国のアリス」をモトに、作者本人っぽい登場人物も出てくる
知的でオシャレなコメディ
『キャベツ畑でつまずいて』別冊マーガレット1974年6月号
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この作品も好きだったなー
『わが友フランケンシュタイン』別冊マーガレット1972年9月号
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こういう男勝りの姫君が出てくる作品は私のツボです
『炎の剣』別冊マーガレット1973年3月号
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一条ゆかりも「マーガレット」に描いていたことあるんだー。
「りぼん」のイメージだけど。

もりたじゅんも「マーガレット」で描いていたことあるんですね。
展示されていた『嗚呼 花の新小岩3丁目』読んだことあります!


第2章の展示はスポーツを描いた作品の展示。

私には懐かしい『アタックNo.1』や(でも内容ほとんど覚えてない‥‥)
志賀公江『スマッシュをきめろ!』も、内容はほとんど覚えてないけど懐かしいー
山本鈴美香『エースをねらえ!』は、もちろん知っていますが‥‥
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槇村さとるは、「別マまんがスクール」での
デビュー作『白い追憶』を読んで、16歳の作者の絵の上手さにビックリしました。
その後、別マを代表する作家になっていくんですね。私はその頃には
マーガレットや別マからは離れていったので、この人の作品読んでないんです。
槇村さとる『白い追憶』別冊マーガレット1973年4月号掲載
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有吉京子の初期のロマコメ作品は読んだことがありますが、
代表作『SWAN』は読んでないです。カッチリした絵の上手い方だなと。


第3章 怪奇マンガ は私、苦手で‥‥
「少女フレンド」の 楳図かずお に対して、
「マーガレット」では 古賀新一 でしたね。

第4章 ギャグマンガ
土田よしこ『つる姫じゃ~っ!』の破壊的ギャグには笑いました。
(『きみどりみどろあおみどろ』は「りぼん」でしたね。)

川崎苑子『あのねミミちゃん』『りんご日記』覚えてます。
ところはつえ『にゃんころりん』や、
いまいかおる『フーちゃん』も好きでした。
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原画は展示されていませんでしたが、河あきらの掲載誌が展示されていました。
河あきら 好きでしたね。
ハチャメチャだけど人情あふれるコメディーとか、
『おみまいなあに?』別冊マーガレット1975年2月号
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シリアスなストーリーも良かったです。
『木枯し泣いた朝』別冊マーガレット1973年11月号
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市川ジュン リリカルな絵が好きでした。
別マまんがスクール金賞のデビュー作
『白い花の涙』別冊マーガレット1972年5月号
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第5章 紡木たくの世界
‥‥私読んだことないです。少女マンガって、世代によって読んでいる作品が
違ってるし、同じ作品でも、小学生の時に読んだ人と、中学生の時に読んだ人では、
印象が全く違うのかもしれませんね。

第6章 くらいから私はついていけてませんが、最近コミックカフェで
マンガを読むようになって、新しいタイプのヒーローとして話題になった
『俺物語!!』読んでみました。なかなか面白かったです。
見かけと違い主人公がウブなところ、微笑ましく思いましたが、
やっぱり私の年代では夢中になるってことはできませんねぇ。
ま、だいたい私は少女時代から、乙女チックや学園モノは
あまり好きでなかったのかな‥‥水野英子のドラマチックロマンに
夢中になったので、現実離れした世界の方が好きみたい。

この展示で知って、きら『まっすぐにいこう』とか、
第7章の恋愛を扱った作品で紹介されていた
ななじ眺『パフェちっく!』とか、ちょっと読んでみました。
少女時代に読んだら、胸キュンキュンするのかなって。
でも、最近(?)の少女マンガって、すごく長いですよね。
コミックでも10巻、20巻は当たり前っていうか‥‥
なので、1巻か2巻読むと飽きちゃうんです。

水野英子『白いトロイカ』あれだけの物語が2巻で収まってしまうのが
今となっては驚きというか。
連載当時、オスカルとアンドレはいつまでイジイジやってるのよッ!と
怒った『ベルサイユのばら』社会現象にもなったんですが、
「週刊マーガレット」での連載は1972年21月号~1973年52号
ってことは、2年にもならないワケですよね。
単行本では2014年になんと40年ぶりの新刊が出て、それが11巻!


やはり、少女時代に読んだマンガの印象は強烈です。
なので、第8章 池田理代子の華麗なる世界 は、
見てて恥ずかしくなるっていうか‥‥
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恥ずかしくも、オスカルとアンドレの等身大立像なんてのまであるんです。
展示の中でここだけ撮影可でした。
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まぁ、前にも書きましたが、ワタクシ『ベルばら』には屈折した思いがありまして、
『ベルばら』が少女マンガの代表みたいに言われるのは不満なんですが‥‥
あ、過去記事「ベルサイユのばら」を書いてから、
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2008-05-29
コミックカフェで『オルフェウスの窓』があったので、
それまで『ベルばら』の連載後半から池田理代子の作品は読んでなかったのですが、
日本漫画家協会賞優秀賞を受賞した評判のいい作品だしと読んでみたんです。
うーーん‥‥なんかあまり作品に入り込めなかったのは、私の年齢が
上がっているからなのか‥‥主人公ユリウスが、男装しているってのに、
なんか女々しくってあまり好きになれなかったなぁ‥‥

池田理代子のこんな初期の作品が私のコレクションにあります。
『この空の下に』週刊マーガレット1968年47号
池田理代子の週刊マーガレットでの初連載作品だとか。
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第9章 学園マンガの展示室は、黒板があったりと、教室風。
神尾葉子『花より男子』はドラマにもなって有名ですね。
「単行本の総売上数は6,100万部という少女まんが歴代1位のメガヒット」
だそう。(図録より)
(私はドラマも見ていないし、マンガもちょっとしか読んでないし、
 作者名も今知ったってくらいなんですけど‥‥)

グッズも充実していて、少女マンガの目のアイマスクとか、
コミックスのプリントポーチとか、マンガを印刷した皿とか、
付箋とか、見てて面白くて、欲しいのもあったけど‥‥
図録だけはゲットです! 1,600円+消費税で1,728円
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そういや、最近(?)は、映画やドラマでも少女マンガが原作のもの
多いような気がしますね。
『オオカミ少女と黒王子』5月28日(土)から公開
ロビーにあったスタンドPOP
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コミックカフェで八田鮎子の原作ちょっと読みました。
少女マンガのお約束展開が見えるけど、
胸キュンのラブストーリーになるんでしょうね。


「わたしのマーガレット展」公式HP: http://my-margaret.jp/highlight/

オマケ
中日新聞2016年5月4日(水・祝)の文化面に載った記事
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我が家の新しいバラ「ブラックティ」

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バラの季節ですね。今年もバラの写真たくさん撮っているんですが、
ここしばらく、マンガの展覧会の記事を書くのにかまけていて、
ブログにバラのことをアップできずにいました。

では、我が家の新しいバラを紹介します。
え!? バラはもう増やさないって言ってなかったっけ? ハイ、
広さの問題もありますが、我が家のベランダは水の設備がないので、
夏は朝晩、バケツで水を運ばなくてはなりません。なので、
もうこれ以上の鉢は置かない!って自制しているのです。が、
枯らしてしまうバラもあるんですよね~。
たいていコガネムシの幼虫にやられます。

去年、我が家のバラ「カフェ」を枯らしてしまいまして‥‥

なので(?)、10月20日に、近所のホームセンターで、
「ブラックティ」のバラ苗が935円(税別)で売られているのを見て、
その日は、カード提示で5%引きになる日だったこともあって、
まぁ、買ってしまったワケです。
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「ブラックティ」‥‥一昨年の春に、
大野町バラ公園で見て、その渋い赤い色がすごく気に入ったんです。

ネットで調べたら、楽天市場などで画像もいくつか見つかって、
すごく私好みのハイブリッド・ティー・ローズだって知りました。
日本で作出されたバラだそうですね。(1973年 岡本勘治郎氏作出)




ラベルには
「深い紅茶色で、夏は朱色に近い花になる。ティの香りがする。」と。

ペッシュボンボンが植わっていた鉢に「バラの土」で植えました。
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3月23日 新芽が出てきました。
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いちばん手前の鉢が「ブラックティ」
その奥は「ブルームーン」「レディラック」

4月8日
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5月1日 「ブラックティ」だけを撮影
新しい枝も出てきています。
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5月12日 蕾 ちょっとうどんこ病が出ちゃってますが‥‥
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5月13日 開花してきました
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5月14日 渋い赤色がシック! 花の形もクラシカルな雰囲気で素敵。
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5月16日 開花が進むと、明るい赤で、花の印象も違ったカンジ。
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別の花は赤に近い色
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落ち着いた赤色なので、和風の花瓶にも合います。
ブルームーンと、コバノズイナと生けました。
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5月20日 他の枝にも花が咲いています
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こんなシックな雰囲気が気に入っています
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5月22日 株が大きくなったので、
大きい鉢(ロゼアスクエア260型)に植え替えました。
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(私は近所のホームセンターで458円(税別) 5%割引きの日に買いました)

5月23日
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5月25日 「夏は朱色に近い花になる」とラベルにありましたが、
いろんな花の雰囲気を見せてくれます。
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「秋の花は色彩が深く最高に美しい」そうで楽しみです。

楽天市場での商品写真もそれぞれ違ったイメージですね









こちらの「バラの土」で植えています


神戸町ばら公園いこいの広場とおおの温泉

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今更ですが‥‥5月15日(日)に、神戸町(ごうどちょう)の
ばら公園いこいの広場と、おおの温泉へ行って来たことを。

あちこちでバラが美しく咲いている5月15日(日)、
最近忙しいダンナが珍しく休みになりました。私も日曜日で休みです。
家でのんびりしていましたが、ちょっと出かけて来ようかってことに。
あまり混雑するところは避けて、日帰り温泉も行きたいってことで、
計画したのが、神戸町ばら公園とおおの温泉。

無料の置き本情報誌「ぷらざ」2016年5月号はバラ特集。
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(表紙のバラ部分をこすると香りがするって贅沢な作り!)

岐阜県が誇る世界最大級のバラ園、
可児市の花フェスタ記念公園のことはもちろんですが、
「こちらもオススメ!」と載っていたのが、
大野町バラ公園と神戸町のばら公園いこいの広場。
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大垣市の隣に位置する神戸町や大野町はバラの生産地として知られています。

大野町バラ公園は行ったことがあるし、15日はいろんなイベントもあって
混雑しそうなので、神戸町ばら公園へ行くことにしました。
(神戸町ばら公園のイベントは翌週の22日(日)ってことでした)

iPhoneのナビ(もちろんGoogleの方)で、近くまで行くと
「ばら公園」の旗も立っていました。
旗には、神戸町公式マスコットキャラクター「ばら菜」も使われています。
公園はもちろん無料、広い駐車場も無料です。
5月8日(日)から、薔薇カフェがオープンって看板がありました。
6月中旬までの営業(10:00~15:00)とのこと。
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バラもたくさん咲いていましたし、
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芝生スペースもゆったりして、たくさんの人がバラを見に来ていました。
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帰る時に撮影した写真
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西洋式庭園の雰囲気を感じるところ
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タワーにバラがからませてありました。
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藤棚もあっていい雰囲気
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奥には子どもの遊具や、
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長~いローラースライダーもあります。
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ばら公園いこいの広場の配置図の看板。
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いろんなゾーンに分かれていて、
期待したんですが、ちょっと残念だったのは、
バラの名札があまり付いていなかったこと。

これは「マチルダ」って名札が付いていましたが
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「マダム・カロリーヌ・テストゥ フランス 1890年」って
名札があったんですが、ネットで検索したら、どうも違うみたい。
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隣のバラの名札だったようです。
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‥‥もしかして「ソフィーズ・パーペチュアル」?



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いろんなバラが咲いていました。
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マリリン・モンロー
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ジュビレ・デュ・プリンス・ドゥ・モナコ フランス 2000年
フロリバンダローズだそう。
白地に赤の縁取りが印象的!
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我が家にもあるブルー・ムーン
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このあたり、デルバールのぺインターシリーズが植わっています。
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アルフレッド・シスレー、アンリ・マチスなど、
画家の名前がつけられた華やかな絞りのバラ。
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バラの季節にオープンしているという「薔薇cafe」
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イベント会場などによくある屋台のコーヒーショップかと思ったら‥‥
神戸町にある「低糖専門キッチン 源喜」が担当しているお店とのことで、
なんと、バラのシフォンケーキには、小麦粉も砂糖も使っていないとのこと。
え?!! 言われなきゃ気がつかないし、かえって香ばしいような味で美味しい!!
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そんな低糖のバラのシフォンケーキと薔薇ティーで
850円って値段も嬉しい!

薔薇ティー バラの花びらが入っています!
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花びらは茶こしに入っているので、取り除いていただきます
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ガラスのカップも優雅でオシャレですね!
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ただ、こんな本格的なメニューを出してくれるので、
人手が足りてないようで、かなり待ちました。
(バラを見ていたからいいんですが)

「低糖専門キッチン 源喜」の
砂糖・小麦粉を使わないパウンドケーキは楽天市場でも買えます。





さて、このあたりの日帰り温泉としてチェックした「おおの温泉」へ。
行くのは初めてです。入浴料が500円ってとこにひかれました。
iPhoneのナビで行きましたが、周囲にあまり看板も見当たらず、
こんなところに温泉があるの?みたいな畑の中にありました。
駐車場にはわりと車も停まっていました。
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建物もなんか安っぽい(失礼)カンジ‥‥
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まぁ、入浴料500円(中学生以上)だし‥‥と思ったら、
なんと、この値段で温泉はもちろん、温水プールやトレーニングジムも
利用できるんだそうですよ!!
オマケにこの日は、みたらし団子、フランクフルトなどがもらえる
イベントもやっていたんですが、残念ながら私たちは間に合いませんでした。

バラのシフォンケーキは食べたけど、昼食を食べてなかったので
温泉の前に食堂へ。
ダンナは、ざるうどん
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私は ひやむぎと、いなりずし(ダンナと一つずつ食べました)
それぞれの値段忘れてしまいましたが、全部で1,050円でした。
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食堂の窓から温水プールが見えました。
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脱衣室とか洗い場は、率直に言えばチャチな雰囲気なんだけど、
お風呂は内湯も露天風呂も広くて、のんびりとつかることができました。
サウナもあります。

日曜日でもそんなに混んでいないし、500円という値段は魅力。穴場かも。

おおの温泉のHP: http://tanigumionsen.com/

結婚祝いにもらったベンジャミンの植替え

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今年のゴールデンウィーク(私は連休ではなかったですが)には、
久しぶりにベンジャミンの植替えをしました。

我が家のベンジャミンは、私たちの結婚祝いに
ダンナの友人達からいただいたもので、
我が家に来てからでも31年経っています。

息子がまだ8~9ヶ月の頃(1986年)の写真
ベンジャミンの木をつかんでゆすったり、
鉢植えの土をいじったりして遊んでましたね。
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‥‥あれから30年!

近年は実がつくようになりました
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ずっと植替えをしていないので、土がコチコチだし、
冬の間に葉もかなり落ちて、弱ってきているみたいなので、
一回り大きい鉢に植え替えをしようと思いまして。
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鉢は近所のホームセンターで奮発しました。(税込970円)
土も「観葉植物の土」(税込496円)を買いました。
1袋では足りずに、植替えの途中で買いに走りました。

少なくとも5年以上は植替えをしていないので、
鉢から根が出ちゃってます。ポットから抜くのに一苦労しました。
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やっと抜けましたー。根が回ってコチコチです。
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根をほぐして、大きな鉢に植え替えてやりました。
枝も軽く剪定してやりました。
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こちらは挿し木して育てたベンジャミン。
こちらも鉢が小さくなったので、大きな鉢に植え替えてやることに。
鉢はテキトーにあった鉢で、土も観葉植物の土がなくなったら、
テキトーに古土で(^^;)
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植替えて、枝をもう少し上の方でまとめてやりました。
ベンジャミンは枝が柔らかいので、いろんな仕立て方ができます
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こちらも挿し木で育ったベンジャミン。
放任しちゃったので、伸び放題です。
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植替えして、伸びすぎた枝を切りました。
とりあえずこんなカンジに剪定しました。
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もうこれ以上ベンジャミンはいらないんですが、
剪定した枝が、もったいなくて(?)、つい‥‥挿し木しちゃいました。
1ヶ月経って、枯れたものもありますが、新芽が出てきたのもあります。
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私は、小玉の赤玉土に、葉を半分に切って挿しています。
あくまで私の印象ですが、ベンジャミンは10本挿したら、5、6本くらい
ついてくれるかなぁ‥‥。
今ある2鉢の前に、3鉢ほど育てて、人にあげたり、フリーマーケットで
売ったりしました。

ベランダに並べました(右から3番目はパッションフルーツです)
5月9日撮影
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1ヶ月経った6月10日撮影
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スカスカだった葉も茂ってきました。
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育てやすい観葉植物なので、部屋にあるとオシャレです。
病虫害の心配もほとんどありませんし。
まぁ、ウチは5月~11月はベランダに出していますが。

プレゼントにもいいですよね。



小さい家「-円相- 新井克典」展

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6月12日(日)「ギャラリー小さい家」へ行きました。

羽島市在住の水墨画家・新井克典さん(1978- )の個展
「-円相- 紙のインスタレーション」が開催されています。
会期: 2016年6月3・4・5・10・11・12日 12:00~17:00
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小さい家は、岐阜の古い街並みにある小さな建物を
リノベーションしたギャラリーと紙製品などのショップ。

ギャラリーは中庭の奥にあります。
ガラス越しに和室に大きな白い円が見えます。
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暗い和室に浮かぶ巨大な和紙の円、うわー!面白い!
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ゆらゆらと揺れて、ライティングで表情が変わります。
え? なんで揺れているの?って思ったら、後ろで
扇風機が首を振っておりました。
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2階の白い部屋には、
重ねた和紙の真ん中を燃やして作ったという作品
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重ねた和紙を墨の中に浸してから切ったという作品
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墨の点が並んで抽象画っぽい作品
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などが並んでいました。

小さい家: http://gifulittlehouse.com/

中日新聞の岐阜・近郊版 2016年6月4日の記事
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--オマケ--
荒井克典さんが小さい家で個展を開くのは3回目とのこと。
2015年の個展の案内ハガキ
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会期: 2015年5月15日(金)~24日(日)

中日新聞2015年5月16日の記事
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私も見に行って、和室のインスタレーションが
大がかりで面白いなぁと思いました。


ギャラリー数寄「植葉香澄展」「デレック・ラーセン展」

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6月5日(日)に、愛知県江南市のギャラリー数寄へ行って来たことを。

2016年5月21日(土)~6月5日(日)まで、
「植葉香澄展」と「デレック・ラーセン展」をやっていました。

植葉香澄は、元プロサッカー選手の中田英寿氏がプロデュースした陶芸展
多治見市美濃焼ミュージアム「中田英寿、現代陶芸と出会う。」展で、
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2013-03-22
中田英寿と奈良美智とコラボした作品を作っていて、
その派手でキラキラで装飾過多の作風がインパクトでした。

それから、
岐阜県現代陶芸美術館「世界とつながる本当の方法」展の、
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2015-03-20
コレクション展の入口に植葉香澄《キメラ》が置いてあって、
印象に残っていたんです。

ギャラリー数寄
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1階はデレック・ラーセン展
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この方、私は知りませんでした。
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土の風合いをそのままに焼いた、シンプルで素朴な印象の陶器たち。
この方、アメリカ出身の方なんですよね、なんか日本の自然みたいな
温かな雰囲気をすごく感じるんですが。ギャラリー数寄の土の床や
シンプルな空間にすごく合っていて素敵な雰囲気でした。
こんなお茶碗や皿で食事をいただいたら、毎日の生活がすごく贅沢に
感じられるだろうなぁと。(作家さんの陶器としたらお値打ちな値段
なんだろうけど、もちろん私には買えませんが)
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そして2階が植葉香澄展
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1階のデレック・ラーセンの作品とは正反対ってカンジ。
複雑で人工的でキラキラで装飾過多で‥‥
でもすごく素敵です!!
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(写真、1枚くらいなら‥‥って許可いただきました。
 2階は2枚撮っちゃいましたが(^∇^;)

ギャラリー数寄のHPの「企画展紹介」に、それぞれ
会場風景の写真もアップされてます。

ギャラリー数寄: http://gallerysuki.com/

岐阜県現代陶芸美術館「セラミックス・ジャパン」展

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6月5日(日)、江南のギャラリー数寄へ行ってから、
多治見の岐阜県現代陶芸美術館へ行きました。

「セラミックス・ジャパン
 陶磁器でたどる日本のモダン」展をやっています
(このチラシのデザイン素敵ですね)
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私は、岐阜県美術館の後援会員なので、
岐阜県美術館の企画展を1回ずつに加えて、
岐阜県現代陶芸美術館の企画展も1回ずつ見られるんです。

前回、4月17日(日)に行って、
「アール・ヌーヴォーの装飾磁器」展と
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-04-28
「山田光」展を見ました。
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-04-30

新しい企画展が始まったので、見に行こうと思いまして。

岐阜県現代陶芸美術館はセラミックパークMINOの中にあります。
その日は、イベントやフリーマーケットがあって、駐車場が
混んでいましたが、美術館はまぁいつもどおり(^^;)
ゆったりと鑑賞することができました。
毎週日曜日の午後1時半から、学芸員による
ギャラリートークがあるそうなので、それに間に合うと良かったなぁー

‥‥って思ったのは、特に後半の展示品の見方っていうか、
良さってのがあまりよくわからなかったんですよね。

この展覧会は、「明治維新から第二次世界大戦までの約70年におよぶ、こうした陶磁器の魅力あふれるデザインに着目して、その全容を紹介していきます。
ってことなんですが‥‥

会場に入ってスグは、「明治の超絶技巧」みたいな、
当時、西洋でジャポニスムが大流行して、もてはやされただろう陶磁器が並んでいて、
キラキラの金の装飾が細かくて素敵!とか、

ゴットフリート・ワグネル《釉下彩遊禽図皿》1887-96年頃は、
日本画がそのままお皿になってるみたいで、
当時の技術的にもスゴイんだろうなぁと感心して見て行きました。

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そして、浅井忠の図案で清水六兵衛(四代)が制作した《菊文様皿》1907年
(チラシ裏面上左)と一緒にケースに並んでいたティーセット?
(出品リスト見ても、どれだかよくわからないのですが)
梅の花をモチーフにしたものとか、花をモチーフにしたものとか、
そのあたりがとても可愛らしくて、私の好みでした。

このあたりの作品は、欧米でジャポニスムに代わって
アール・ヌーヴォーが大流行して、日本でもその影響を受け、
図案の研究工夫がされて作られた陶磁器だと。

そんな日本のアール・ヌーヴォーって作品が私の好み‥‥っていうか、
この雰囲気、大正ロマンの少女趣味!!ってカンジじゃないですか?!

続いて展示されていた、カラフルでデコラティブなタイルもいいなーって。

そして、チラシ裏面に使われている《白地貼花菊文籠形壺》は、
私の好みじゃないけど、まぁ、よくこれを陶器で作ったなと。

その隣の、岐阜県現代陶芸美術館が所蔵する
宮川香山《浮彫蓮子白鷺翡翠図花瓶》と共に、明治の超絶技巧に
目を見張ります。

で、このあたりから、いろんな陶磁器が展示されているんですが、
陶磁器試験所などで制作されたものとか、量産されたものとか、
一つの作品って見ると、完成度(?)が落ちるっていうか‥‥
それまで素敵!素敵!って見てきたのが、ふーーんってカンジになってきて。

例えば、チラシ裏面下段中の
富本憲吉《染付ばしょう模様コーヒーセット》1918年
素朴というか民芸調?っていうかヘタウマっていうか‥‥
うーん、これがいいのかなぁ‥‥なんて思っちゃったんですけど。

陶磁器試験所で制作された《秩父宮邸陶器製装飾電燈台》
すごく大きなもの(高さ265.5cm)で迫力は感じました。

フランク・ロイド・ライトのデザインの帝国ホテルの洋食器は、
デザインの教科書でアール・デコの例として習ったなぁと。

琵琶湖ホテルのコーヒーセットのデザインは古いなぁ‥‥って思ったけど、

大倉陶園の《白磁金彩紅茶セット》はすごく優雅で素敵!
古さを感じさせませんね。

そして、碍子(がいし)や建築用の蛇腹(フリーズ)、鬼瓦、
洗面台まで展示されていて、うーん、私はあまり陶磁器産業に
興味があるわけではないので、なんか印象が散漫になったカンジ‥‥

この展覧会、岐阜県現代陶芸美術館で7月10日(日)まで開催された後、
7月23日(土)~8月28日(日) 石川県立歴史博物館
9月10日(土)~11月27日(日) 兵庫陶芸美術館
12月13日(火)~2017年1月29日(日) 渋谷区立松濤美術館
に巡回するそうです。


--PR--楽天市場でこんなものを見つけました







岐阜県現代陶芸美術館「リフレクション」展

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6月5日(日)、岐阜県現代陶芸美術館へ行き、
「セラミックス・ジャパン」展を見ました。

コレクション展をやっていることが多いギャラリーⅡで
同時開催されていたのが、
「2015年度魅力発信事業成果展 リフレクション」展
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銀色がカッコイイチラシ表面に使われている
一度見たら忘れられないような写真は、
アレクサンドル・ロトチェンコ《ワルワーラ・ステパーノア》1991年
オリジナルネガ(1924年)より作成とのことで、
なんと岐阜県現代陶芸美術館の所蔵だそう。

 岐阜県現代陶芸美術館では、2015年度に“魅力発信事業”として様々な 分野で活躍する専門家を招き講演会やワークショップを開催いたしました。 本展はその成果展として開催するもので、美術家・荒木由香里および 漆作家・石塚源太の作品を紹介いたします。

実はこのような展覧会の内容よく知らないまま、
「リフレクション(反響)」??どんな展覧会なんだろう?
みたいなカンジで入ったんですが、面白かったです!

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最初の部屋、チラシ裏面下左の
石塚源太《未知なる消失点》2010年 個人蔵 がすごく良かった!!

赤と黒の漆の艶が、文字通り艶っぽいというか、いいなぁー!!

さらに嬉しかったのが、作品によって撮影可だったこと!
《未知なる消失点》は個人蔵のためか不可でしたが、
壁にかかっていた石塚源太の作品
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ケースには《石の素材》シリーズの作品が並んでいました。
いいなぁ! これ一つ欲しいな!! ペーパーウェイトにして、
時々手の中でもてあそんでいたい!
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赤い漆の作品には黒い線が、黒い漆の作品には金の線が入っていて
わーこの金の線とても素敵!と、作品カード見たら、
漆と真鍮と書いてありました(と思います)
赤い漆のはシャープペンシルの芯と書いてあったように記憶してます。
2016-6-5-(5).jpg

岐阜県現代陶芸美術館が所蔵するダイナミックな作品も面白かった。

階段を上がった部屋は、石塚源太《つやのふるまい》の作品が
いくつか置かれていて、漆のツヤツヤのなめらかな表面がとても素敵!!
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ガラス張りの廊下(?)のベンチには、
石塚源太さんのワークショップの様子が記録されたファイルがあって、
石に漆を塗ったものを磨いて、漆のつやを出していく体験、
そうかー、磨いていく手間結構大変そうだなぁと興味深かったです。

最後の部屋は荒木由香里の作品

この《Red》は、去年ここで公開制作されたものですね。
2016-6-5-(18).jpg

私、2015年11月22日(日)、「明治工芸の粋」展を見に来た時に、
(すごくいい展覧会で図録まで買ったけど、感想が書けてないー)
ホールで制作されているところを見ました。
その時はこんなに赤い紐がついてなくて、だいぶ印象が違います。

この作品の隣に岐阜県現代陶芸美術館蔵の
アルド・ロンティーニ《赤い服の女》1975年(チラシ裏面下右)が
展示されていて、荒木由香里の作品との「リフレクション(反響)」も
面白かったです。

天井から陶器が組み合わされたものが下がっています。下の台はタイル。
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この展示室は、ガラス張りで、外の広場とつながっているように見えて、
面白い空間になっています>
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壁の高い位置に、銀色のハイヒールや鏡などが組み合わされた作品
《Silver》長い銀色の紐がぶら下がっています。
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こちらは黒いハイヒールや黒いモノが組み合わされた作品と、
黒い作品をプリントした(?)透明なフィルムが並んでいます。
《Black》という作品。
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隣にはチラシ表面で使われていたアレクサンドル・ロトチェンコの
写真が4点並んでいて、《Black》の作品とリフレクションしているようで
面白いと思いました。

荒木由香里さんの作品は、。愛知県美術館「マックス・エルンスト」展
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2012-09-03
展示室6でやっていたプロジェクト・アーチで
荒木由香里「何ものでもある何でもないもの」という展示を見ました。

まぁ、この時は私はあまり感心しなかったんですが‥‥
ありがちじゃない?って。でも今回のこの空間、良かったです。

陶芸美術館らしからぬ展示でしたが、とても面白くて素敵でした!

さて、展覧会後の楽しみのスイーツ(え?私だけ?)
今回は多治見の「バーム・ド・フォレスト」へ
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ショーケースから好きなケーキを選び、
アイスコーヒーとセットで、775円でした。
森に囲まれたティールームの雰囲気が素敵でした。



関連ランキング:カフェ | 多治見駅小泉駅根本駅


ギャラリー小さい家「CROSSING 2016」展

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6月19日(日)「ギャラリー小さい家」へ行ってきました。
先週は、新井克典さんの個展「-円相-」をやっていましたが、

6月17日(金)より「CROSSING 2016」展が始まりました。
会期: 2016年6月17日(金)~6月26日(日)12:00~17:00
   (20日~22日休廊)

CROSSINGとは「異なる分野で活動する作家たちをクロスさせることにより、
新たな表現を創造することを目的とした現代アートのグループ
」とのことで、

遠藤泉女(書)
小澤紀代美(立体)
コウノサトシ(陶)
佐口弘子(平面)

が出品されていました。

ギャラリー小さい家の2階へ上がると
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壁に掛けられた佐口弘子さんの作品たち
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一見、抽象的なイメージだと思えるのですが、
この絵のタイトル「バード」(スミマセンはっきりは覚えてないのですが)
を知って見ると、鳥のような形も見えてきます。
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奥にはこのギャラリーのオーナーである小澤紀代美さんの作品
いつも壁のようになっているパネルを少し隙間を開けて、
いろんな布で漏れてくる光に変化をつけた作品。
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床に置かれた作品も、布と影が面白いです。
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階段の上部にも佐口弘子さんの作品が飾られていました。
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1階の和室は、薄暗い部屋の裸電球の下、秘密の実験室のような雰囲気
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並んでいるのは「活字」で、シャーレの中に粘土板が入っていて、
好きな活字を選んで、粘土板に押すことができます。
陶芸家コウノサトシさんの作品。
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へー、昔はこの活字を一つ一つ手で拾っていたわけ?
全然目的の文字が見つからないんですけどー
26文字しかないアルファベットと違い、日本語って大変!
早くからタイプライターがパーソナルで使えた欧米と違い、
日本語タイプライターって、とても個人では持てなかったなぁ。
ワープロができたのも、考えたらそう昔のことではないのよね‥‥

なんてことも考えながら、柔らかい粘土に活字を押す体験は、
小学生の工作のようで楽しかったし、
古代の人が粘土板に文字を書いたことなども思われました。

床の間には、遠藤泉女さんの書
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小さい家: http://gifulittlehouse.com/

豊田市美術館「デトロイト美術館展」

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パートが休みだった6月23日(木)、豊田市美術館へ行きました。
2016年4月27日(水)~6月26日(日)までの「デトロイト美術館展」
始まった頃は、そんなに行きたいと思ってなかったんです。
「○○美術館展」ってタイトル、あまり魅力を感じないっていうか‥‥
チラシのメインビジュアルも「ふーん、ゴッホか」って
(あ、ゴッホのファンの方ゴメンナサイ)
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チラシ中面には、モネやルノワール、セザンヌ、モディリアーニ、
ピカソにマティスらの「いかにも!」って絵が並んでいます。
日本でも人気の高い、印象派から20世紀前半の巨匠たちの、
それぞれ展覧会の目玉になりそうな作品じゃないですか!
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でも、ワタクシ的に「えっ!? これは行きたい!」って思ったのは、
この展覧会、5月10日(火)以降の平日に限り、展示室内での撮影が可能って
ツイッターで流れてきたからなんです。

え?! これらの名画の写真撮ってもいいの?!!って。
海外では写真撮影可の美術館も多いそうですが、
日本の美術館はほとんどが写真撮影は禁止されていますよね。
でも、豊田市美術館は常設展示の撮影OKで驚いたんです。
(私の知っている美術館では他にヤマザキマザック美術館が撮影可)
デトロイト美術館も撮影可ってことで、この企画展も撮影が許可されたそう。
もちろんフラッシュや三脚、自撮り棒、動画の撮影は禁止で、
一部の作品はSNSなど不特定多数への公開が禁じられています。

なので、できたら平日に行きたいなーって思っていたんですが、
なかなか平日の休みの都合がつかず‥‥

この日も、家を出たのが1時少し前くらい。豊田市美術館へは
電車で行ったことも車で行ったこともありますが、
我が家からは車の方が早いので、今回は車で行きました。
でも、行ってビックリ! 平日なのに、広い駐車場があるのに、
車がいっぱいです。交通整理の方も出ていました。
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豊田市美術館、リニューアル工事のために約1年間休館していたのですが、
外観はどこが変わったのかよくわかりません。
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チケットは持っていなかったので、
一般1,400円を払ってチケットを買いました。
このチケットで、同時開催の「山本富章|斑粒・ドット・拍動」展や
常設展、高橋節郎館へも入ることができます。

会場に入ると、挨拶や、デトロイト美術館についての説明パネルがあり、

チラシ裏面の写真はデトロイト美術館のディエゴ・リベラの壁画
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第1章 印象派 ですが
最初に展示されていたのが、
ギュスターヴ・クールベ《川辺でまどろむ浴女》1845年
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印象派にも影響を与えたというクールベ
私には、海を描いた絵の印象が強いですが
(ヤマザキマザック美術館や、山寺・後藤美術館が所蔵していますね。
美術館「えき」KYOTO「山寺・後藤美術館コレクション展」の記事で
それぞれの図録を並べた画像をアップしてます。

この絵は、当時の女性の衣装が描かれているところが新しいそう。
それまでの絵は、こういうヌードは神話の女神を描いたものだったと。

クロード・モネ《グラジオラス》1876年頃 の前には、
写真撮影の列ができていました。
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ドガやピサロの絵が並び、

ルノワールの絵が3点!!
チラシにも載っていて、いかにもルノワール!!って
《座る浴女》1903-1906年
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その隣の《白い服の道化師》1901-1902年 とても愛らしい絵!
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私が気になった絵が、
アンリ・ジェルヴェクス《パリのカフェにて》1877年
中央で煙草に火をつけている男性が画家本人だとか。
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右端の未完成部分が気になってたんですが、
ここで切るつもりだったみたいですね。
服の質感が素敵とか、それぞれの人物が何を考えているのかとか、
見ていていろいろ想像してしまいました。

第2章 ポスト印象派
チラシに使われているゴッホ《自画像》1887年 は、
意外に小さな絵でした(34.9×26.7cm)

その隣の、ゴッホ《オワーズ川の岸辺、オーヴェールにて》1890年
最晩年の風景画。ゴッホの荒いタッチ、迫力ありますね。
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そしてセザンヌが4点並んでいて、
風景画、水浴図、静物画、人物画が見られて良かった!
チラシにも使われている《サント=ヴィクトワール山》1904-1906年頃
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《水浴する人々》1880年
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《三つの髑髏》1900年頃
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《画家の夫人》1886年
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モーリス・ドニ《トゥールーズ速報》1892年
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ポスターの原画だと説明にあったように記憶していますが、
平面的で装飾性の高い絵は、
マンガやデザインから美術に入った私には好みでした。

岐阜県美術館にたくさん作品があるオディロン・ルドンの
《心に浮かぶ蝶》1910-1912年頃 幻想的です。
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第3章 20世紀のドイツ絵画
第一次世界大戦前後からドイツやオーストリアで活躍した画家たちによる作品たち

最初に展示されていたオットー・ディクス《自画像》1912年
カーネーションを手にこちらを見据える若い男性の像はとても
印象的で気に入ったんですが、SNS禁止でした。

なんか暗い絵が並ぶなぁ‥‥みたいな印象を受けました。
エミール・ノルデ《ヒマワリ》1932年
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ゴッホの描く明るいヒマワリとは対照的ですね。

第4章 20世紀のフランス絵画
マティスの絵が3点!
《窓》1916年
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《コーヒータイム》1916年
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《ケシの花》1919年頃
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うん、なんか説明できないけど、それぞれ面白い絵だなぁって。

アメデオ・モディリアーニの絵も3点!!
いかにもモディリアーニって絵の《女の肖像》1917-1920年頃
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《男の肖像》1916年
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《帽子を被った若い男性》1919年
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そしてピカソがなんと6点も!!
バラ色の時代の《アルルカンの頭部》1905年
キュビスムの《マヌエル・パリャレスの肖像》1909年
幾何学的な形やドットの《アニス酒の瓶》1915年
古典的なふっくらした女性の像《肘掛け椅子の女性》1923年
チラシ中面にも使われている《読書する女性》1938年
いわゆるピカソらしい分裂したような《座る女性》1960年
と、めまぐるしく変わったピカソの画風が一覧できる展示でした。
(ピカソの絵はSNS禁止)

いやー、良かったです!! 点数こそ52点と少なめですが、
それぞれ画家の特徴がよくわかるような名品で、
さすが、膨大なコレクションの中から選りすぐられただけあると。

ただ、撮影可は、私的には嬉しいけど(すごく勝手なことを言いますが)
やっぱりシャッター音や、撮影のために絵の前が占領されたりと、
静かに鑑賞したい人にはジャマと感じられるかなぁと。
(中日新聞に苦情の意見が載ってたりしましたね)
私も撮影する時には周囲に注意しないといけないなぁと感じました。

この「デトロイト美術館展」
豊田市美術館で2016年4月27日(水)~6月26日(日)まで開催された後、
大阪市立美術館 2016年7月9日(土)~9月25日(日)
上野の森美術館 2016年10月7日(金)~2017年1月21日(土)に
巡回するそうです。

デトロイト美術館展 公式HP: http://www.detroit2016.com/
豊田市美術館: http://www.museum.toyota.aichi.jp/

あ、展覧会グッズも充実していましたよ!
図録やポストカードはもちろん、
定番のクリアファイルやマスキングテープ、付箋、
Tシャツにタオルに、マグカップ、巾着袋
そして、お土産にいい羊羹やキャンディ、クッキー、
海老せんべいまでありました!

友人にゴッホとルノアールの絵のついたキャンディを買いました。
それぞれ500円(税込)でした。
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豊田市美術館「山本富章|斑粒・ドット・拍動」

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6月23日(木)、豊田市美術館へ行って、
「デトロイト美術館展」を見ました。

豊田市美術館では常設展の他、、
「山本富章|斑粒・ドット・拍動」展も開催されていて、
「デトロイト美術館展」のチケット提示で見ることができます。
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が、展示室へ入る前の、このこの豊田市美術館の特徴的な空間である
アトリウムの乳白色のガラスがこんなふうにドット模様になっているの、
私、最初はリニューアルでガラスをこんなふうにしたのかと(^^;)>
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チラシもあまり読んでなかったし、向かい合わせの壁の
人名が書かれた黒い四角がプリントされているのに合わせたのかと。
(この壁のプリント(シルクスクリーン)
ジョセフ・コスース《分類学 (応用) #3》って作品なんですって!?)
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近づいて見ると、

え?!! このドット、立体だ!! って気がついて。
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実はこれ、木製の洗濯バサミのパーツに、ドットを描いたものを
並べているんですね!! 《bugs》という作品だそう。

うわー! 気の遠くなるような数!!(およそ14,000個だとか)

黒だけかと思ったら、黒と白が交互に並んでいるところもある!
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展示室前の展覧会タイトルが書かれている上には、
赤いパーツも並んでるー!!
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そして、階段上部にあったこちらの作品も、実は
館内に置いてあった説明リーフを読むまで、
美術館の設備か何か―パイプが出ている?―だと思ってました(^^;)>
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説明を読んでよく見たら、これ、ガラスに貼られていたのと
同じ木製の洗濯バサミがつながって輪になったものがいくつも
並べられたものじゃないですか!
(上は67、下は59のリングが重ねられているそう)
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チケット提示して入った展示室には、
入口の外からもすごいインパクトで見えている
《Festival on the Stage》って巨大な建造物のような作品が。
これ1989年に制作されたものだそう。
大きすぎて写真のフレームにおさまりませんー
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こちらは《Untitled》1987年
ハデハデでインパクトあります!!
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展示室を斜めに区切るような《Festival on the Stage》の
(上階から撮影しました)
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裏側(?)へ回ると、そこぱモノクロームの世界‥‥
壁一面に貼られた紙に描かれているのは、
立ち枯れの切り株の断面をフロッタージュで写し取ったもの。
(制作の様子が映像で紹介されていました)
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《Untitled》1987年
先ほどの赤い作品をモノクロームにしたみたいな作品ですね。
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山本富章(1949- ) 私これまで知りませんでした。
現在は豊田市藤岡地区の昭和の森近郊にアトリエを構えて
制作されているそうですね。
スケールの大きな作品たち、インパクトあって面白かったです。
豊田市美術館のモダンな建物がよく生かされていますし。

(チラシ裏面 クリックで拡大します)
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豊田市美術館、常設展も面白かったですが、それは次の記事で。

豊田市美術館: http://www.museum.toyota.aichi.jp/

オマケ
新聞を整理していたら、こんな記事を見つけました。
中日新聞(夕刊) 2016年5月28日(土)
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豊田市美術館 常設展「絵画凸凹」他

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6月23日(木)、豊田市美術館へ行って、
「デトロイト美術館展」を見ました。

自動車産業の繁栄の下、コレクションを充実させてきた
デトロイト美術館の名品を堪能して、近くにあった
常設展の部屋に入りましたが、展示されていた
豊田市美術館のコレクション、なかなか負けていませんね!

入口近くに展示されていたジェームズ・アンソール《愛の園》
わー、なんか幻想的というか、不思議な迫力を感じました。

豊田市美術館が誇る名品
エゴン・シーレ《カール・グリュンヴァルトの肖像》に
向かい合うように、シーレの作品がもう1点展示されています!!
「えっ!? これ、エゴン・シーレなの?」って思った、
ちょっとムサイ(笑)感じの中年の男性を描いた大きな作品でした。
撮影したかったのですが、ちょうど中学生?の団体が鑑賞に
入って来たところだったので‥‥他の人が撮影していないと、
やっぱり気おくれしちゃいますよね。

もちろん、豊田市美術館が誇る
グスタフ・クリムト《オイゲニア・プリマフェージの肖像》も
一番奥に展示されていました。

それから2階に上がって、
「山本富章|斑粒・ドット・拍動」展を見たことは前記事に書きました。

展示室から3階に上がると、
「絵画凸凹」というタイトルのコレクション展をやっていました。
(展示室に置いてあったリーフ)
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絵画は二次元の平面であるとされます。しかし実際のところ、画面の凸凹や 絵の具と支持体(カンヴァスや木枠)の積み重なった構造を考えると、絵画は かならずしも平坦なわけではなく、きわめて立体的なつくりをしています。 今回のコレクション展では、さまざまな凸凹を絵画制作の手掛かりとしている 作家の作品をご覧いただきます。」とのことで、(展覧会リーフより)

「まずこちらの部屋からご覧ください」と言われた割と小さめの部屋には
右の絵を見て「あ、李禹煥(リ・ウファン)だ」と思ったら、
左の木の板をノミで削った《刻みより》って作品も李禹煥で、
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こちらの壁の作品も李禹煥と、この部屋全てが李禹煥の作品でした。
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豊田市美術館はひとりの作家の作品を収蔵するにあたって、 その作家の展開を追えるように複数点の作品を収蔵することを目指してきました。 本展ではその特徴を活かした『一展示室、一作家』の構成で、20世紀後半からの 絵画の方法を探ります。」とのこと。

櫃田伸也(ひつだ のぶや)1941- の作品が2点
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櫃田伸也《触風景》1975年
抽象画だと思ったら、小さな野の花が描かれているのに気がついて、
この画面、ブロック塀を描いたもの? 古い日本画の銀箔も思わせる
ような装飾的なところ気に入りました。
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彦坂尚嘉(ひこさか なおよし)1946-
あ、この人、あいちトリエンナーレ2013で見た人だ。
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展覧会のリーフ表紙に使われているのもこの人の作品
《P.W.P.124絵画都市(自転車)》1988年

かな文字をタイプした作品も。
かな文字の羅列は言葉としての意味はありませんでした。
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街を見下ろす回廊を通って、次の展示室へ行くと
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あ、この人、愛知芸術文化センターの吹き抜けに
ぶら下がっている巨大な作品の人だ!!
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北山善夫(きたやま よしお)1948-
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北山善夫《出所》1979年
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イミ・クネーベル(Imi Knoebel)1940-
《企画Ⅰ B1-B4》1994年 赤、青、白、黄の四角‥‥??
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《好い・子》
写真の写し方が悪いけど、下は重量感のある大きな立方体で、
そこから針金?がふわんと上に伸びています。
タイトルはどういう意味だろう??
ImiKnoebel-2.jpg

《蛍光サンドイッチ》
何? この3枚の合板は??
《蛍光サンドイッチ》(だったと思います)というタイトルを見て、
合板の横を見てみると、蛍光色の板が重なっているのに気がつきます。
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プリンキー・パレルモ(Blinky Palermo)1943-77
パネルが微かに違う三色に塗り分けられている?と見たら、
それぞれ違う質感の布が張られているという作品とか、

部屋の出口近くの壁に掛けられていたこの作品なんか、
部屋の表示―ここから階段で降りますとか(笑)―かと
思っちゃいましたよ。ハハハ‥‥
黒い三角と鏡の三角、このスタイリッシュな空間に
溶け込んじゃってます。
《無題(セロニアス・モンクに捧げる)》1973年
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山本富章|斑粒・ドット・拍動」展の《2007》って作品を
見ながら2階へ降り、常設展示室へ。
TomiakiYamamoto-12.jpg

森村泰昌のなりきりカラー写真
《肖像(ゴッホ)》1985年
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豊田市美術館、すごくいい美術館だけど、この展示室だけは、
ガラスケース側がちょっと見にくいって不満なんですが‥‥
速水御舟《林檎》は、セザンヌに挑戦しようという意気込みで
描いたのかなと。すごく写実的な日本画です。

あ、これは愛知県美術館「プーシキン美術館展」で見た、
ルノワール《ジャンヌ・サマリーの肖像》だと、
思わず写真撮っちゃいました。
AyakoMiyawaki.jpg
アップリケ作家の宮脇綾子の日記。
昭和19.3.7模写って書いてあります。

ここでちょっと一休み。
豊田市美術館のレストラン「TERRACE(テラス)」
ガラス張りのとても開放的な雰囲気が素敵。
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ケーキセットをいただきました。750円
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それから、テラスのダニエル・ビュレン
《色の浮遊│3つの破裂した小屋》の間を通って、
高橋節郎館を見たり、庭を散策したりしました。
写真も何枚か撮りましたが、以前にもアップしているので‥‥。

いつ来ても、豊田市美術館、すごくカッコイイですね。
2時過ぎ頃に来たのですが、閉館の5時半近くまで、
あちこち見て楽しみました。
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豊田市美術館: http://www.museum.toyota.aichi.jp/


桑山美術館「カワイイ!日本画」展

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6月25日(土)、名古屋市昭和区にある
桑山美術館へ行きました。
「カワイイ!日本画 ―可愛らしさのツボを探ろう―」
という展覧会をやっていました。 2016年)4月6日(水)~7月3日(日)
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この日、パート休みだったんですが、ダンナから用事を頼まれて、
朝から名古屋へ出かけました。用事が1時頃に終わったので、
美術館へ行こうと思いまして。いくつか行きたい展覧会もありましたが、
このチラシにひかれて、初めて桑山美術館へ行ってみることにしました。

チラシで「地下鉄鶴舞線『川名』下車、東へ徒歩8分」ってことで、
名古屋駅から「川名」まで270円なので、
600円の「ドニチエコきっぷ」を買うことにしました。
往復で540円ですが、桑山美術館の入場券が100円引きになるので、
おトクです。(私は帰りに地下鉄鶴舞線で中小田井まで乗って、
さらにおトクにしました。)

チラシの案内どおり、「川名」駅の改札口右のエレベーターで地上へ。
左手に広い「川名公園」を見ながら東へ。
信号を渡って、少し坂を道なりに上った右手の角に
「桑山美術館」って案内板を見つけてそちらの道を少し上ると、
車が数台駐車できるようになった塀の奥、「SK」マークの建物が。
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周囲は閑静な住宅街です。

財団法人 桑山清山会 桑山美術館
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うっそうとした桜の木の下のアプローチを進むと
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趣きのある庭園が見えます。
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玄関を入って、ドニチエコきっぷを提示して
一般500円の入館料が100円引きの400円になりました。
(中高大学生は300円が200円になります)
チケットには横山大観《霊峰春色》が印刷されています。
(今回は展示されていませんでした)
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こういうこじんまりした美術館、私は好きです。
ゆっくりと作品を鑑賞できるのがいいですね。
1階の展示室に入ると鑑賞者1人いらして、
私が部屋を出る頃には新しい方も入っていらして‥‥ってカンジでした。

「カワイイ!日本画」動物を描いた作品が多かったですが、
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最初に展示されていた 麻田辧自(1900-1984)《松鷹図》
いわゆる《松鷹図》って聞いて思い浮かべるような獰猛で
格調ある鷹でなくて、ちょっと稚拙っぽくも、カラフルな色が
ポップにも見えるようで、なんとも味のある鷹がカワイイ!

熊谷守一(1880-1977)《かたつむり》1975年
熊谷守一が描く身近な生き物たちはカワイイですね。

西村五雲(1877-1938)《栗鼠》1935年頃(チラシ裏面中下)や、
竹内栖鳳(1964-1942)《家鴨》1935年頃 が並び、

上村松園(1875-1949)の《手毬つき》1945年頃
着物や髪形に詳しくない私には手毬をついている美人画
ってくらいにしか見なかったんですが、解説を読むと、
未婚の女性の髪形で、振袖の袂をおさえて毬つきを楽しむ
あどけなさの残る少女の絵だとわかりました。

その隣の上村松園《唐子之図》1935年頃 は
中国風の装束の幼児がなんとも愛らしい。

展示室正面のガラスケースに展示されていた3枚の絵が素晴らしかった!

堂本印象(1891-1975)《花兎》
橋本関雪(1883-1945)《崖上双猿図》1938年頃
橋本関雪《月下狸之図》1935年頃

どれも動物の毛まで精細に写実的に描かれた絵で、
チラシ表面に使われている《崖上双猿図》
まずスゴイなー、猿がとても写実的で格調高く描かれているって
感心しながら、解説を読むと、子ザルが蜂を見ているとあり、
もう一度よく見たら、木の下に蜂の巣と蜂が描かれているのに
気がつきました。子ザルは蜂にチョッカイを出そうとしている?
そう思ったら、可愛い子ザルのしぐさ、蜂に刺されないか
ちょっと心配にもなってきました。
後で、館内に置いてあった桑山美術館の館内報を読むと
蜂を描いたのは、子猿の仕草の可愛さを演出するためではなく、 蜂と猿猴、つまり『蜂猴(ほうこう)』は『封侯』と音が同じで出世を意味する おめでたいものとして、この組み合わせは古来多くの画家に描かれてきた
へー、そうだったのか。でもこの子猿カワイイなぁ!

チラシ表面のなんともトボけたカンジの動物は、
小川芋銭(1868-1938)《羅漢 龍虎》(チラシ裏面左)に
描かれていたトラで、ゆるキャラじゃないけど、
なんともいえぬおかしみがありますね。

前田青邨(1885-1977)《天の岩戸》は墨の線で洒脱に描かれた
アメノウズメの踊りを見る神々たちの絵。動物も混じっているのが
楽しい。今まさに少し天の岩戸が開きかけて光が差してきたシーン。

中央の展示ケースには、動物を象った香合などがありました。

2階へ上がると、舞妓の絵が3枚並んでいました。
中尾淳(1917-2008)、寺島紫明(1892-1975)、伊藤深水(1898-1972)

山口蓬春(1893-1971)《白椿》
山口華楊(1899-1984)《水仙》
そして中村正義(1924-1977)のポップな《花》

展示室の奥には畳敷きのお茶室「望浪閣」がありました。
(上がるのは禁止)

上村松篁(1902-2001)《紅雀》クチナシの木に赤い小鳥が可愛い。
竹内浩一(1941- )《仔》鹿の子どもが心細そう(?)に座っているのがカワイイ。
加山又造(1927-2004)《猫》1975年頃 は、豪華な洋猫なのが、
ちょっと私の好みではないなぁと(猫が? 絵が?)
川端龍子(1885-1966)《狗児戯華図》 子犬たちが遊ぶ様子、達者だなぁと。

3階に上がると、屋上に出れるようになっていましたが、
小雨が降っていたので、外には出ませんでした。
3階ですが、小高い場所にあるので、名古屋駅周辺の高層ビルも見えました。

1階に降りて、庭の散策もできるようなので‥‥
特徴のある本館のコリドール
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奥に多目的ホールや立礼席のある別館があります。

庭には茶席「青山」があります。
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置いてあった「庭園散策ガイド」に
回遊式の庭園には十数種の燈籠が置かれ景をなし、趣の異なる姿をご覧になりながら ちょっとした散策を楽しむことができます。」と。

私、燈籠ってあまり注目したことなかったなぁと思いながら、
緑の濃くなった庭園を見てきました。
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この燈籠だけはユニークな形だなぁと。
「袖形燈籠」または「鰐口(わにくち)燈籠」だそう。
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藤棚の下には美術館の初代館長・桑山清一(1902-1989)の像が

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置いてあった桑山美術館のリーフレットですが、
いつの写真? 庭の木がずいぶん成長しましたね。
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美術品とお庭を、ゆったり楽しめる場所ですね。

ここ、開館は、
春季:4月上旬~7月上旬(日本画中心の企画展)
秋季:9月上旬~12月上旬(茶道具中心の企画展)
新春:1月上旬~2月上旬(全所蔵品からの企画展)
の、午前10時~午後4時だそう。(月曜休館)

桑山美術館: http://www.kuwayama-museum.jp/

多治見市モザイクタイルミュージアム

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7月3日(日)、岐阜県多治見市笠原町に6月4日(土)にオープンした
「多治見市モザイクタイルミュージアム」に行ってきました。
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この日、岐阜県現代陶芸美術館の魅力発信事業の講演会
佐藤卓「モダンデザインの時代から始まった、デザインに対する誤解」が、
多治見市で14時からあり、私は参加申込みをしていました。
それまで、岐阜県現代陶芸美術館の展覧会は見ていたので、
新しくオープンしたモザイクタイルミュージアム、
世界的建築家・藤森照信氏設計の建築がとてもユニークだと聞いたので、
そちらへ行ってみることにしました。
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あいちトリエンナーレ2013で、藤森照信《空飛ぶ泥舟》って
ユニークな建築が白川公園に展示されていましたね。

iPhoneのナビと、道路の案内標識が違う道を指示していたりして、
どちらへ行こうか迷うこともありましたが、まぁ、どっちでもよかったというか。
多治見の街から結構走ったなって思いましたが、それも当然で、ここは
「多治見市」ってなってますが、平成18年1月23日の合併で、
多治見市に編入された旧・土岐郡笠原町で、
笠原町は、タイル生産が盛んな町として知られていたそうです。

モザイクタイルミュージアムは、笠原中央公民館や体育館と同じ敷地内にあり、
駐車場も合同です。結構広いですが、日曜日でもあり、満車状態で、
隣の医院が臨時駐車場になっていたので、そちらに停めました。
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なんだか童話の世界に出てくるようなメルヘンチックな建物です。
タイルの原料を掘り出す「粘土山」をイメージしているとか。
手前は一般参加者も一緒に壁面のタイル貼りをしたという公衆トイレ
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たくさんの人が見に来ていました。観光バスもきましたよ。
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壁面に埋め込まれたタイルがキラキラと輝いています。
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入口のドアが、おとぎの世界の入口みたいに可愛い!!
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1階の受付で、300円のチケットを買って(高校生以下無料)
4階から見て行きます。
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階段がまたすごく素敵!
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4階の展示室
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タイル工場の煙突をイメージしたというオブジェ(?)には、
竹をイメージしたモザイクタイルが貼られています。
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モザイクタイルのピースが連なるオブジェ(?)
天井が空いているんですね!!
ボランティアガイドの方が、雨の日はタイルについた水滴が光って、
とてもきれいですよと。
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うわー! 懐かしい!!って。
実家にもタイル貼りのカマドあったなぁ!!
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実家の離れにあった客用トイレの便器がこんなカンジでした!!
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うんうん、実家の風呂も流しもタイル貼りだったっけ!!
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4階に展示されているのは、笠原町の有志が収集してきたタイル貼りの
製品や建物の一部などを「モザイク浪漫館」と名付けた倉庫兼展示場で
保存してきたものだそう。
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銭湯の壁の絵、タイルでできていたところも多かったですよね!!
下のモザイクアートは瑞浪市の常磐湯のものだそう(昭和35年頃)
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3階は、タイルの歴史や製造工程についての展示。
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タイル張りの三和かまど(昭和27年頃)
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タイル貼り風呂桶B型 製造:長江商店(昭和35年頃)
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タイル貼り付け皿や灰皿、果物皿、宝石箱など
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旧岐阜県庁総合庁舎床面(大正13年)
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いろんなモザイクタイルの「貼り板」が並んでいました。
「貼り板」で小さなモザイクタイルを並べ、
シートに加工して出荷されます
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トロッコとH型匣鉢
H型匣鉢の上にタイルが乗せられ、トンネル窯を通って焼成されるそう。
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3階奥の部屋では、大巻伸嗣さんのインスタレーション
「Echoes Infinity −永遠なる物語−」が開催されていました。
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(あれ? このチラシには観覧料500円ってあるけど、
モザイクタイルミュージアムの常設展チケット300円で入っちゃいましたよ)
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会場には、大巻伸嗣さんのワークショップで作られたモザイクタイルや、
参加者たちがモザイクのように組み合わせて作った文章が
光に照らされて壁に映し出されています。
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文章が分解して床に置かれていて、来場者が並べていくことができます。
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2階は最新のタイル情報や、施工などについての相談にも応じる
産業振興フロア
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立体的だったり、ナチュラル風だったり、いろんなタイルがあるんですね。
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タイルの施工の相談や商談もできるそうですよ。
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1階に展示されていたタイルの車、セラミックパークMINOにあったやつですね!
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1階では、モザイクタイル貼りの体験工房があり、
日曜日でたくさんの親子が、制作していました。
タイルの小物などが並んだミュージアムショップも人気の様子でした。

建物の横に回ってみました。「笠原町庁舎」の石碑は、
合併して庁舎の名称が変わり、記念として残されたもの。
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建物の裏側には、車椅子用の出入り口と駐車場があります。
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タイルの水飲み場、懐かしい雰囲気!
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「中央公民館」って看板、タイルです!!
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多治見市笠原中央公民館 アザレアホール
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中央公民館のエントランスホールの壁画
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中央公民館1階のカフェ、本来は日曜は休みだそうですが、
この日は臨時営業していました。
ちょうどお昼だったので、サンドイッチセット900円をいただきました。
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オープンして間もないためか、ユニークな建築のためか、
日曜日のためか、子どもたちを含めてたくさんの人が見に来ていました。
昭和世代には展示品はすごく懐かしくて良かったです。
実は行く前には、多治見にはたくさんの美術館もあるし、
今さら「ハコモノ」? なんて思ったけど、
多治見の新しい観光名所ができましたね。

多治見市モザイクタイルミュージアム: http://mosaictile-museum.jp/

中日新聞2016年6月4日(土)の記事
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オマケ:実家の古いお勝手の流し台の写真
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佐藤卓講演会「モダンデザインの時代から始まった、デザインに対する誤解。」

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7月3日(日)、岐阜県現代陶芸美術館が主催する
魅力発信事業 講演会
「モダンデザインの時代から始まった、デザインに対する誤解」
講師: 佐藤卓 氏 へ行ってきました。

岐阜県現代陶芸美術館のウェブサイトで、この講演会のことを知り、

ちょうど日曜日でパートは休みだし、
‥‥「ロッテ キシリトールガム」や「明治おいしい牛乳」などの商品デザイン、 「PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE」のグラフィックデザイン、 「金沢21世紀美術館」、「国立科学博物館」、「全国高校野球選手権大会」等の シンボルマークを手掛ける。 また、NHK Eテレ「にほんごであそぼ」アートディレクター、 「デザインあ」の総合指導、21_21 DESIGN SIGHT ディレクターを務めるなど 多岐にわたって活動。‥‥

という佐藤卓氏の経歴を知り、
もう40年近く前(!)のことになるんですが、実は私は
美大でグラフィックデザインを専攻していたんですよね。
今はデザイン業界からは離れてしまっていて、
佐藤卓氏のこともあまり知らなかったんですが、
面白そうな演題だなぁと、メールで参加申し込みをしたんです。

会場は「とうしん学びの丘 エール

岐阜県現代陶芸美術館のあるセラミックパークMINOではないので
注意してくださいと、メールの返信にありました。

14時からってことで、多治見のモザイクタイルミュージアムを見て
iPhoneのナビでは20分ちょっとと出たのですが、
初めて行くところだし‥‥と、12時半くらいに出たら、1時前に着きました、
さすがにちょっと早いかな?と、ぐるりと車で回りましたが、
1時過ぎに、まぁ早いのはいいだろうと。

新しくてなかなかカッコイイ建物です。
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ガウディを思わせるような塀に使われているのはモザイクタイル?
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時間を持て余すかと思ったら、施設内に
「とうしん美濃陶芸美術館」という展示スペースがあって、
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そこで人間国宝(国重要無形文化財保持者)の荒川豊蔵、
鈴木藏、加藤卓男、加藤孝造の抹茶茶碗や、
美濃陶芸作品永年保存事業選定作品の展示がありました。
(チラシでは会期が7月5日(火)~ってなってますが)
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人間国宝の抹茶茶碗の良さって私にはよくわかりませんが、
美濃陶芸作品永年保存事業選定作品は、なかなか斬新な陶器たちで
面白かったです。
最初に展示されていた平成12年度選定の
所貞治《Mの奏でるメロディ》が気に入りました。

さて、新しくてキレイな講義室で行われた講演会
私くらいの年齢から若い方まで、300名の定員でしたが
席はそこそこうまってましたね。

佐藤卓氏のお話、とても面白かったです。
「モダンデザインの時代から始まった、デザインに対する誤解。」
佐藤卓氏の言われるデザインに対する誤解、
まさに今まで私がデザインに対して持っていた認識でした!
(以下、私が聞いたことなので、聞き間違い等あるかもしれませんが)

私、大学で、一応、モリスのアーツ・アンド・クラフツから
アール・ヌーヴォー、アール・デコ、バウハウスについて学びましたが、
デザインってのは、カッコイイもの、洗練されたもの、シンプルなもの、
オシャレとかカワイイものを作ることって思ってました。

でも、そんなモダンデザインの概念が入ってくる前にデザインはなかったのか?

縄文土器は、モダンデザインの使いやすいとか、シンプルって観点から見ると、
正反対ともいえる、倒れやすくて使いにくそうだし、
独自の装飾的な形をしています。
岡本太郎が縄文土器の美を見出して、すごく迫力があって素晴らしいと。
デザインが経済に組み込まれていって、
デザインが「売るため」のものになっていってしまったと。

日本の図書館で使われている「日本十進分類法」では、
デザインは芸術の中の美術の端っこに、
デザイン、装飾美術として分類されている。
‥‥確かに、図書館で本を探す時、芸術の棚を探します
昔、デザイン科は「図案科」って言われていた時代があったけど、
デザインは「飾り」って認識されているのではないかと。
‥‥私はデザインのグラフィック専攻だったので、まさに
そんなカンジで、いかに表面をカッコよくするか考えていました。

佐藤卓氏は、デザインってのはもっと根本的なこと、
仕組みを考えることであり、全てのモノにはデザインがあり、
デザインとかかわりのないものはないと。
例えば、社会の仕組みを考えること、政治の仕組みを考えること、
そんなことも全て「デザイン」ではないのかと。

そんなデザイン概念の話から始まり、
佐藤卓氏の今までの仕事が紹介されました。

「明治おいしい牛乳」のパッケージデザインでは、
まず自分の中にある多くの人と共有する部分に注目をした。
冷蔵庫の中で牛乳がどうあってほしいか‥‥普通であってほしい。

クライアントからよく「目立つパッケージ」を要求されるけど、
「目立つ」というのはあくまでも相対的なもので、
周囲がカラフルならば逆にモノクロが目立つように
絶対的に目立つものはないと。

日本語の文字の豊かさ(漢字、ひらがな、カタカナ、アルファベット)
縦組、横組みができる‥‥を活かしたいと。
英語を使えばカッコイイって風潮に逆らいたかった。

でも佐藤卓氏は「これしかありません!」という提案はしないそう。
あくまでも複数案出して、クライアントと一緒に考えて作っていくと。

「ロッテ キシリトールガム」では、歯にいいガムということで、
デンタルのデザインをイメージした。
デザインは、新しいイメージを創るものって思われているかもしれないが、
実は世の中に新しいコトなどほとんど無くて、
あるモノをどうやってつなげるか。

「付加価値」という言葉は使わない。
価値は付け足すものではなく、見出すもの。
そこにもう価値はあるので、それを引き出す。

金沢21世紀美術館のシンボルマークのデザインでは、
特徴ある建物の図面を見た時に、
あ、ここにマークがある! と思ったそう。
いわゆる「21世紀」らしい未来的なシンボルマークを
新たに作って付けるってのはもう20世紀の発想だと思ったと。
図面をシンボルマークにすることで、
建築と案内サインとシンボルマークが一つになった。

「デザインの解剖」展のこと、Eテレの「にほんごであそぼ」
「WATER」展、「デザインあ」、「※(コメ)展」、
「ほしいも学校」‥‥いろんなプロジェクトのことについて
興味深いお話が聞けました。展覧会おもしろそうですね。
会場が東京だから、見に行けそうになくて残念だなぁ。

最後に質疑応答で、デザイナーの方からの質問に答えて、
企業とのかかわりについて、自分は商品化のみという仕事はしない。
商品をデザインしてそれで終わりではない。
完成したモノはない。デザインは長く続けて育てていくもの。
目的を最終形態にしない。と。

シンボルマークを作ってくださいって依頼には、
なぜシンボルマークが必用なのか?
シンボルマークに何を求めるか? ってことを
クライアントと話し合って考えていく
って話されていたのには、
あ、そこから! と、目からウロコの思いでした。

‥‥以上、簡単なメモはしたんですが、文章にするのは難しいですね。
間違っているかもしれませんのでご了承ください。

講演会後も、若い方に囲まれて質問に答えていらっしゃいました。

佐藤卓氏が縄文人のことを聞かれて推薦された本
小林達雄「縄文の思考」

縄文の思考 (ちくま新書)

縄文の思考 (ちくま新書)

  • 作者: 小林 達雄
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2008/04
  • メディア: 新書


図書館で探してみよう(私はケチなので買いません(^∇^;>

佐藤卓氏の本

クジラは潮を吹いていた。

クジラは潮を吹いていた。

  • 作者: 佐藤 卓
  • 出版社/メーカー: トランスアート
  • 発売日: 2006/09
  • メディア: 単行本



デザインの解剖〈1〉ロッテ・キシリトールガム (デザインの解剖 1)

デザインの解剖〈1〉ロッテ・キシリトールガム (デザインの解剖 1)

  • 作者: 佐藤 卓
  • 出版社/メーカー: 美術出版社
  • 発売日: 2001/08/16
  • メディア: 単行本


「デザインガーデン」サービス終了

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自分のデザインしたTシャツを作って販売することが出来るサイト
「デザインガーデン」は、2016年6月30日をもってサービス終了となりました。

私も自分のデザインをアップして、忘れた頃に「販売されました」って
メールをもらい、ロイヤリティが入ってきたことがありました。
ま、自分のデザインのTシャツを購入する方がずっと多かったですが。

5月半ばにサービス終了のメールをもらい、残念ではありましたが、
Tシャツを作って販売できる同じようなサイトって、

Tシャツトリニティ: https://www.ttrinity.jp/

クラブT : https://clubt.jp/

とかあって、デザインガーデンはそれらに比べたら
明らかにマイナーでしたからね。
私はデザインガーデンしか登録していませんでしたが、
ナイス!なTシャツを作っている人は、たいてい他のサイトにも登録してましたね。
(この記事を書くのに調べたら、同じようなサイト
UPSOLD(アップソールド)は2016年1月28日に終了したそうです。)

デザインガーデンが始まったのが、2007年4月

私はFUJIFILMからのメールで知って、面白いシステムだなぁ! と。
(後で知りましたが、こういうシステム
 「ドロップシッピング」って言うそうですね。)
その頃のことを書いた記事がこちら:
オリジナルデザインのTシャツで稼げるか?
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2007-05-02

早速、母の日のプレゼント用にデザインしたTシャツを
作って、届いたことがこちらの記事:
デザインガーデンからTシャツが届く
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2007-05-12-1

それからも、自分用のTシャツや、
父の日のプレゼント用にTシャツを作って贈ったりしました。
農業をやっている父のプレゼント用に作った
「耕作Tシャツ」2007年
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「田植えTシャツ」2007年
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2009年の父の日Tシャツのことはこちら:
父の日に贈ったTシャツ
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2009-06-25

そして、デザインガーデンはアフィリエイトもできたので、
2009年7月に、私がデザインガーデンに登録したTシャツや、
登録されている、私がナイス!と思ったTシャツを紹介する
ブログを作りました。

新しいブログ作りました「しーちゃんのTシャツ屋さん」
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2009-07-08

自分のデザインのTシャツが売れたロイヤリティは20%、
アフィリエイトで売れた場合は5%でした。

以降、Tシャツの記事はこちらのブログに書いていました。
ま、最近はずっと放置状態で‥‥こんな状態でしたが(^^;)>
T-shirts-blog.jpg

so-netから毎月送られてくるブログレポートもずっと1ばかりでしたねー。

ちょっとモッタイナイ気もしましたが、デザインガーデンが終了して
アフィリエイトのリンクも切れましたので、
私のもう一つのブログ「しーちゃんのシャツ屋さん」は削除いたしました。
紹介したナイス!なTシャツや、私のTシャツを購入していただいた方、
本当にありがとうございました。

削除する時のトップページ
(トップの記事が1年前‥‥(^^;;)
T-shirts-top.jpg

デザインガーデンに登録したことがきっかけで始めたことの一つが、
ネット銀行に口座を作ったこと。
ロイヤリティの振込に、手数料が少ないということで勧められて、
「イーバンク」に口座を作りました。
その後「イーバンク」は「楽天銀行」になりました。
楽天銀行 http://www.rakuten-bank.co.jp/
支店名が「タンゴ支店」ってのが面白いなぁと。
(他にジャズ、ロック、サンバ等、音楽ジャンルの名前になっているようです)
一度も引き出したことがありません(引き出し方よく調べてない)
ロイヤリティとアフィリエイト報酬、利息で、
現在の残高が 55,783円になってました。
(ま、その2倍以上はTシャツを買っているでしょうが)

そして、ツイッターを始めたのも、実はデザインガーデンがきっかけです。
デザインガーデンのサイトで、
DESIGNGARDENのtwitterアカウントをフォローして、商品についてツイートすると、  毎月1名さまに10,000円の クーポンをプレゼント!!
なんてキャンペーンやってたものだから‥‥

その頃のことはこちらに;
ツイッター始めました
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2011-02-19

ま、やはり、すぐコメントができない、書き始めると長くなってしまう私には、
ツイッターは向いていないようです。でも読むのは面白いです。
いろんな情報が入ってきて重宝してます。

「しーちゃんのTシャツ屋さん」をやっていて時代の変化を感じたのは、
最初のうちはTシャツが売れるのは5月~8月の夏の間だけでしたが、
近年はハロウィン用に10月にも売れるようになったこと。
ネタ的なTシャツが多いこともあるんでしょうかね。

そして、デザインガーデンでは年賀状もやっているんですが、
最初はフジフィルムらしい、プリントしたポストカードを届けるって
カタチでした。
私も毎年、自分のはもちろん、実家の両親や叔父の年賀状も作っているので、
いくつか年賀状のデザインを作って、
デザインガーデンに出品していたんですね。

この「オリジナルデザイン年賀状」の記事は、
年賀状を考える方が参考にと見にきてくださるのか、
年末の人気記事でありました。

「オリジナルデザイン年賀状」過去記事
2008年 http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2007-11-07
2009年 http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2008-11-05
2010年 http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2009-11-18
2011年 http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2010-11-24
2011年(2) http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2010-12-14
2012年 http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2011-12-13
2013年 http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2012-12-12
2014年 http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2013-12-08
2015年 http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2014-11-27
2016年 http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2015-12-10

クリスマスカード http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2007-11-13

2010年の年賀状から、
デザインのダウンロード販売「ふくふく年賀」のサービスが始まりました。
私のデザインが「ふくふく年賀」に採用されたのが、
2010年、2013年、2016年。(他の年はオーディションに落ちましたー)

デザインガーデン終了で、「ふくふく年賀」も終了だそうです。
ちょっと残念だなー。「ふくふく年賀」のオーディションに出すために、
早めに年賀状のアイデアを出していたので、
年末の忙しい時にわりとラクできてたんですけどね。

デザインガーデンの代替サービスとして、
Tシャツやトートバッグ等の作成サービス
FUJIFILMネットプリントサービスhttp://fujifilm.jp/netprint/)が
あるそう。(売ることはできないみたいですね)

デザインガーデン終了間際に、名残りを惜しんで(?)
いくつかTシャツを買いました。

息子用に、初めて他の方のデザインを購入してみました。
「しーちゃんのTシャツ屋さん」でも紹介して、
T-shirts-Einstein.jpg
アフィリエイト料が入って来たこともある
《 bijitubuSUR 》のTシャツ
2016-7-8-(14).jpg
文字や数式がアインシュタインの顔になっています。
2,160円でした。
2016-7-8-(13).jpg

Tシャツトリニティにも出していらっしゃるようですね。
そちらでは2,571円で売ってました。
https://www.ttrinity.jp/product/1726156#1

同じく《 bijitubuSUR 》のTシャツで、
階段などの建物のパーツが集まってアインシュタインの顔に見える
トリックアートTシャツ。デザインガーデンで2,700円で買いました。
2016-7-8-(10).jpg
2016-7-8-(11).jpg
Tシャツトリニティで2,983円で出てました。
https://www.ttrinity.jp/product/1726176#27

そして、私のデザインで、自分でも気に入っているもの。
円周率の数字を並べてます。数字の「3」を赤で、「5」を青にしました。
2016-7-8-(15).jpg
こうやって見ると、円周率の数字って、ホントにランダムに並んでいて
面白いですよね。自分のデザインなので、
ロイヤリティがいらないので、1,728円で買えます。
(デザインガーデンでは2,160円で売っていました)
2016-7-8-(16).jpg

自分用に買ったTシャツ。
花輪の中に「 Congraurlations! 」と入れました。
2016-7-8-(19).jpg
ボディ、レディースTシャツではなく、メンズTシャツ5オンスを選びました。
自分のデザインなので、1,728円です。
2016-7-8-(20).jpg

こちらも自分用に、メンズTシャツにプリントしました。
三原色を並べて、目がチカチカするような効果を狙ったものです。
こちらも1,728円
2016-7-8-(17).jpg
2016-7-8-(18).jpg

以上のTシャツ5枚、6月30日(木)の14:54:10にポチッとして、
出荷完了のメールが来たのが、7月7日(木)、
翌7月8日(金)の朝9時過ぎにクロネコヤマトの宅急便で届きました。
(送料無料)
2016-7-8-(4).jpg

そして、初めてエコバッグを買ってみました。
デザインは「しーちゃんのシャツ屋さん」でも
たくさん紹介させてもらった《いきもの屋》ブランド。
デザインガーデンでは《EMU》とか《スポーツ用》ってブランドも
やってらっしゃいました。ちょっとネタ的にニヤッとするような、
ゆるい雰囲気がいいなって思ってた方です。
この方のハロウィン用のTシャツが、アフィリエイトで結構売れたんですよね!
2016-7-8-(3).jpg
デザインガーデンのイメージ画像では、ネコの胴体が
持ち手につながっているように見えて、とてもナイス! だったんですけどねー
それに、ちょっとヒネリが効いた英文も入ってるんですが、
プリントではツブレちゃってます。
値段は2,160円(送料無料)でした。

Tシャツと一緒にカートに入れることができなかったので、
こちらだけ別の発注になりましたが、Tシャツと同時に届きました。

ついでに、去年買ったTシャツを着た画像も貼っておきます。
息子用に円周率のTシャツ。こちらは「3」の数字だけ赤いです。
2015-7-11-(8).jpg

我が家のバラ(ピエールドゥロンサール)の写真を加工してデザイン。
(どこかのデパートの包装紙のようになりましたが‥‥ハハハ)
ボディはレディースTシャツのLを選んでいます。
2015-7-11-(11).jpg

アイビー(ヘデラ)の葉をスキャンして配置したデザイン。
2015-7-11-(13).jpg

我が家のバラ(パパメイアン)の花の写真を加工してデザインしました。
こちらのボディはメンズTシャツのMです。
プリントがテラっとしているのが気になりますが、お気に入りTシャツです。
2015-7-11-(15).jpg

岐阜県美術館「ゆるり日本画 絵の中の旅」展

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7月24日(日)岐阜県美術館へ行きました。
「北海道立近代美術館コレクション
 ゆるり日本画 絵の中の旅」展 という企画展をやっています。
hokkaido-art.jpg

私は、岐阜県美術館の後援会員になっているので、
企画展毎に1回ずつ無料で入れるんです。
(更に、岐阜県現代陶芸美術館の企画展も1回ずつ入れるんですよ! 
 年会費3,000円はなんておトクなんでしょう!!)

展覧会の案内が送られてきて、会期中の催し物として
7月24日(日)に美術講座があることを知って、
どうせならこの日に行こうと思いまして。

岐阜県美術館の庭園では「ながれミながら」というイベントも
やっていたのですが、そのことは次の記事で書こうと思います。

後援会員証を見せて、展示会場に入ると、最初に展示されていたのが
橋本雅邦《十牛図》掛軸に牛と牧童の10の場面が描かれています。
牛は禅の悟りを表すとか。なんかマンガのコマ割りにも見えるような。
でも、この絵は下から見て行くようです。
何も描かれていない絵も十のうちの一場面(8番目)なんですね。

hokkaido-art-2.jpg

次が横山大観と下村観山がそれぞれ陶靖節(陶 淵明)を描いた双幅の掛軸。
チラシ裏面下段左の絵がその左幅の横山大観《陶靖節 幽篁弾琴》
おぉ! なんて豪華な! ‥‥なんですが、私、やっぱり
横山大観のスゴサってよくわかりません。
この双幅でも、下村観山の方が(比べれば)好みだなぁと。

小茂田青樹、松林桂月、結城素明‥‥と、
名前は聞いたことがある(ってことは大家なんでしょうね)画家の絵が並び、
まぁ、それぞれ典雅で上品な絵だなって中で、印象に残ったのが、

松岡映丘《花のあした》
しどけない恰好をした女性が障子を開けて外を見ています。
障子の隙間から見える室内の鏡台とか、
庭の、盛りを過ぎた桜の花とか、なんか意味ありげで、
物語の一場面のようで、いろいろ想像してしまいました。
この後の美術講座で、松岡映丘は新たな大和絵の画家だと。

その松岡映丘や山口蓬春、小村雪岱、長谷川路可らが
一月(正月)から十二月のそれぞれの季節らしい絵を描いた
十二ヶ月連幅の掛軸もありました。

わりとジミ(?)な最初の展示室で、鮮やかというか目立ったのが、
久本春雄《鹿》1935年
鹿が2頭、金地に蓮の花や藤(花ではなく実がぶら下がっている)の
中に座っているんですが、花など写実的に描かれているのに、
なんか幻想的で装飾的なところ気に入りました。

展示室1-Dのガラスケースの中には、
竹内栖鳳《家兎》(チラシ裏面中段左)が。
さすがです!! この間、桑山美術館「カワイイ!日本画」展で見た
堂本印象のウサギの絵は毛の一本一本まで精細に描き込まれていたけど、
この絵はそのあたり あっさりと描いたようにも見えますが、
ウサギの柔らかさ、愛らしさが見事に表現されています。

展示室1-Dの反対側のガラスケースには、
岐阜県美術館が所蔵する川合玉堂と加藤栄三の絵が
特別出品されていました。どちらも北海道とつながりの深い画家だと。

そして、北海道立近代美術館らしい(岐阜県美術館もそうですが、
公立の美術館はやはり郷土の作家の絵を収蔵しますよね)
道産子の画家たちの絵

私は片岡球子、山口蓬春以外はほとんど知りませんでした。

本間莞彩(ほんま・かんさい)《幌都の冬(こうとのふゆ)》1949年
札幌の雪景色。レトロなビルや街並み、行き交う人々が
しっとりした風情でいいなって思いました。

本間莞彩《夕陽の北海》1957年 流氷の海が描かれているけど、
海も人物もカラフルで、なんかあったかなカンジ。

北上聖牛《はなれ国の初夏》1916年 六曲一隻の大きな屏風に、
海辺に干された網と漁師たちが描かれていて、力強い絵。

同じ北上聖牛《晴間》1928年 は、タイトルとはうらはら(?)に
暗いバックの中に、白鷲と、下の草木にはカワセミが描かれていて、
とても優雅で、私、こういう絵が好きです。

山口蓬春《向日葵》1955年(チラシ裏面中段右)
向日葵も素敵だけど、この壺もいいなと。

森田沙伊(もりた さい)の絵が7点展示されていました。
初期の《さだ子座像》1924年 は古風な少女の絵で、
《仔馬》1960年 とか、犬を描いた絵は、キュビスムとかの影響もある?
(あ、私は全くシロートなので、見当違いかもしれないけど)
モダンな雰囲気の絵で、いろんなスタイルの絵を描いた画家なんだなぁと。

菊川多賀(きくかわ たか)の絵は8点展示されていました。
この人の描く女性、ちょっと特徴的ですね。どこかで見たことあるなぁと。
《回想賦(大正五年頃)》1984年
早くに亡くなった母と姉の真ん中に子どもの自分を描いた絵。
画家自身もずっと病気と戦いながら絵を描いてきたそう。
早世した肉親への画家の思いが感じられました。

道産子の日本画家の絵が、それぞれ数点ずつ
まとまって見られるのが良かったです。

やはり一番出品数が多かったのが、片岡球子で、なんと20点!!
私、2009年に松坂屋美術館で開催された「片岡球子展」や、
去年、愛知県美術館「片岡球子」展へ行きましたが、
そこで見た絵も多かったです。
(片岡球子の画業をたどる時に外せない絵なんでしょうね)
《学ぶ子等》《炬燵》《初夏》
そしてチラシ表面にも使われている《山(冨士山)》
男や、裸の女性が描かれていて、なんでこれが桜島?って《桜島の夜》
(松坂屋美術館の展覧会で買った図録には、桜島の石の下で人が
 死んだりしたと聞いて、この石をみんな生き物にしてやれと思って
 描いたのがこの絵だと説明がありました)
《伊豆風景》に描かれているのはイルカのいるプールだというのは、
この後の美術講座で知りました。この絵のスケッチも見せてもらいました。
の6点は見るの3回目かな。

松坂屋美術館の「片岡球子展」で見た絵が、
《レースを編む少女》、滝が描かれている《富士》
《羊蹄山の秋色》

愛知県美術館「片岡球子展」で見たのが、
《八風不動》《阿波風景》《雅楽(女神と胡飲酒)》
《面構 浮世絵師歌川国芳と浮世絵研究家鈴木重三先生》

龍をバックにした《葛飾北斎》(チラシ裏面下段右)は初めてかな。
北海道立近代美術館、こんなに片岡球子の作品を所蔵してるんだ!!
って驚きました。

岩橋英遠(いわはし えいえん‥本名は「ひでとお」‥と読むそうです)
の絵がまとまって展示されていました。私この方知らなかったんですが、
チラシに
横山大観、竹内栖鳳、山口蓬春、岩橋英遠、片岡球子展…近代の巨匠と道産子の作家
ってあるくらいだから、道産子の作家の巨匠なんでしょうね。
展覧会の図録の表紙がこの人の絵《虹輪(南溟を翔る)》(チラシ裏面下段中)でした。
初期の《駅(青梅口)》は、1937年(昭和12年)に描かれた新宿駅青梅口の風景。
モダンな服装の女性なども細かく描かれていてすごいなって思いました。
が、ブロッケン現象を描いた三点組の
《虹輪(極圏を飛ぶ)》
《虹輪(来迎)》
《虹輪(南溟を翔る)》
あたりの絵は、なんかぼんやりしたカンジって‥‥あまりじっくり見なかったのは、
美術講座の時間が迫ってきてアセってたこともあるかも。
北海道の地図やエゾシカ、ヒグマ、ツルをバックに立つ人物を描いた
四曲一隻の屏風《憂北の人》もあっさり見て通り過ぎてしまいましたが、
描かれている人物は、「北海道」という名前をつけた「松浦武四郎」だと
後の美術講座で知りました。

福井爽人(ふくい さわと)の絵が4点ありました。
院展にはチケットをいただいた2012年に一度だけ行ったことがあります。
松坂屋美術館・マツザカヤホール「院展」
その時に、素敵だなって思った絵の1枚が福井爽人でした。
穏やかな、祈りのような精神性を感じるような絵を描く人ですね。
チラシ裏面上段の《北の岬》もいいけど、
ブルーの中に牛(?)が佇む《杜》が気に入りました。

出口近くにあった
羽生輝(はにゅう ひかる)《北の岬(知床)》
この人の絵はこれ1点しか展示されていなかったけど、
厳しい自然の風景がとても迫力がありました。

1時半からの美術講座にぎりぎりの時間に入りました。
展示会場も日曜日なのにゆったり見られましたが、
講座のある講堂もゆったり‥‥
講師はこの展覧会の企画担当学芸員・青山訓子さん

この展覧会、名古屋ボストン美術館を皮切りに、全国を巡回してきて、
この岐阜が最後なんですって?! 名古屋ボストン美術館わりと
行くのに知りませんでした!(良かった、そっちへ行ってなくて)
ネットで調べたら、展覧会のタイトルも少し違って
名古屋ボストン美術館で2013年10月19日(土)~12月1日(日)
「日本画を彩った巨匠たち」という展覧会だったそう。
そして展示数はボストン美術館より岐阜の方が多く、
岐阜県美術館では図録に載っている全ての作品が見られるそう。

講座では、まず「日本画」って何かってことを説明されました。
なんとなーく、油絵じゃない、日本の伝統的な絵みたいなイメージだったんですが、

その1が「岩絵具を膠などで着彩した絵」ってことで、
これは、最近は油絵と区別がつかないような厚塗りの絵や、
画題も様々になってきてるけど、とりあえず岩絵具を使っていれば
日本画なんだろうなぁと思ってたので、わかっていたんですが、

その2が「明治時代以降、近代国家としての体制を確立していく過程で
形成された一つの絵画制度」って説明には、へーそうだったのか と。
なので、江戸時代までの絵は「日本画」とは言わないそう。

西洋から油絵が入ってきて、それに対抗するために
フェノロサや岡倉天心が作った日本美術院「院展」
官展である文展からの「日展」
そして「創画会」などの団体があると。

「日本画」の、教育による「革新」を是とする価値観の普及で、
欧米では評価の高い日本の浮世絵や工芸、戯画が、
日本では評価が低いとかって話も興味深く聞きました。
(このあたり、簡単なメモとりましたが、聞き間違っているかも)

それからいくつかの作品についての説明なども興味深く聞きました。
3時に講座が終わり「再入場もできます」って話で、
もう一度絵を見直してこようかなとも思いましたが、
ショップで図録をしっかり見たら、まぁ、再入場まではいいかなと。
図録、なかなかしっかり作ってあって良かったですけど、
まぁ‥‥結構お高かったので買いませんでした。

書きだすと、ついつい‥‥これは私の忘備録みたいなものなので‥‥
長くなってしまいます。お付き合いくださった方お疲れ様です。
ありがとうございました。

岐阜県美術館: http://www.kenbi.pref.gifu.lg.jp/

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