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岐阜県美術館「ながれミながら」と所蔵品展

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7月24日(日)、岐阜県美術館へ
「ゆるり日本画 絵の中の旅」展と美術講演会に行ったことは
前記事で描きました。

岐阜県美術館の庭では「ながれミながら」というイベントが
行われています。
去年から始まった「アートまるケット」
岐阜県美術館館長・日比野克彦がディレクションする、
ワークショップやスタンプラリー等が行われます。
今年は川の流れがテーマだそう。
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去年のアートまるケットのことはこちらに少し書いています
岐阜県美術館 所蔵品展・BEACON 2015・アートまるケット
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2015-10-06

おぉ! 今年はさらにグレードアップしてます!
今年も国際園芸アカデミーの協力により、花が飾られています。
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もちろん中へ入ることもできます
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紙でできた花もありますね。
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「咲かない花もある」「花の名前を考えよう」などの
言葉を書いた札も取り付けられていました。
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国際たくみアカデミーの協力による
水車もありました(この日は回っていませんでしたが)
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庭に流れがあるのはいいですね。
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ところでこの白いキューブ枠は何?? 「実物大模型」って
書いてあるけど‥‥(細かいところはよく読んでないので(^^;;>
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あ、庭の木々の下にあるのは、鯉江良二《森ヲ歩ク》だ!!
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この作品、岐阜県美術館の増築前に、裏庭にあって、
展示室の窓から見えていたんですよね。
新しい展示室ができたのは良かったけど、あの作品どうしたのかな?って、
ちょっと気になっていたので、また見ることができて嬉しい。
以前は、深山のような雰囲気の裏庭の中で、
ひっそりと佇んでいるように見えたけど、
ここでは元気に遊んでいるように見えて、
作品も喜んでいるのでは?
私的には、写真が撮れるようになったことも嬉しいです。
この木々は「ナンジャモンジャ」とも呼ばれる「ヒトツバタゴ」の木で、
5月の開花期はまた素敵な雰囲気だそう。
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今年の3月31日に、鯉江良二氏の監督のもと、ここに設置したことは
こちらの、岐阜県美術館のブログ記事に詳しいです。
新年度、始動!―美術館の花と《森ヲ歩ク》
http://gifukenbi.blogspot.jp/2016/05/blog-post.html

企画展「ゆるり日本画 絵の中の旅」と美術講座のことは前記事に:
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-07-31

所蔵品展では、最初の部屋には
重要文化財となった山本芳翠《裸婦》や、浅井忠、長原孝太郎、
中村不折《男子立像》と《裸婦立像》、藤島武二などの近代の国内洋画

反対側の壁の最初に、
伊佐治勝太郎《午睡》‥‥この絵、以前友人と見に来た時に
私は面白いと思ったけど、友人はまるで男じゃんって言ったなぁと。
 岐阜県美術館のHPのデータベースに画像と詳細があります
 http://gifu-art.info/details.php?id=914

次の部屋が熊谷守一の作品がずらりと並んでいました。

展示室1-Cはルドン部屋。没後100年にあたる2016年は、
岐阜県美術館が所蔵するルドン作品253点を、途中複数回
作品入替をしながら1年かけて全公開します、とのこと。

そして、展示室2では「ナンヤローネNo.1」
最初のコーナーでは、今年4月1日(金)~6月5日(日)に
行われた「ナンヤローネNo.0」展で、鑑賞者が作った作品の展示
nanyarone-1.jpg

‥‥一応、私も4月10日(日)にこの展覧会見に行ったんですが、
入口で木の箱というかお盆を持って、対象作品を見て感じたことに
一番近いモノ(小石やガラス、毛糸、おもちゃ、道具‥‥)を
作品の前のテーブルから選んで箱に入れていきます。
ロビーで、箱に集めたモノを見てスケッチして、
箱と一緒に展示してくるってことだったんですが‥‥
なんか、作品の前のモノがどれも当てはまらないみたいだったのと、
スケッチが面倒くさい(^^;)ってので、なんだかなー、
ナンヤローネ‥‥って印象だったんですよね。

この展覧会のことは岐阜県美術館のブログに詳しいです。
企画展「ナンヤローネNo.0」とSuch Such Such(あんな そんな こんな)が開催中!!
http://gifukenbi.blogspot.jp/2016/05/no0such-such-such.html

そして次のコーナーが、
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ジャン・デュビュッフェ《フェット・メモラーブル》1978年
(チラシ上部に使われている作品)の前にテーブルが置かれ、
いろんな小物が置かれています。その前にiPadが置かれていて、
それで絵を見ると、ポケモンならぬ日比野克彦館長があらわれて
説明をするのが楽しかった!!

AR技術ですね!! 私、IAMASの卒業制作展2013で、
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2013-03-04
『ウロボロスのトーチ』という、iPodで絵を見ると動き出す作品を
見た時はビックリしたなぁ!

この2日前、7月22日(金)に日本国内配信開始となり、大人気で、
様々な社会問題も引き起こしている「ポケモンGO」も
AR技術を上手く活用したゲームですね。
(私、岐阜県美術館に行った時はまだポケモンGOをインストール
 してなかったのですが、岐阜県美術館付近にボケストップや
 シムもあるってことはツイッターで流れてきました)

岐阜県美術館のHPで知りましたが、
このバーチャル館長のアプリ(?)を作ったのは、鈴木一太郎氏
鈴木氏は、ヴァーチャルな世界を題材に、ドット絵・ピクセルアートなどのデジタルイメージを現実の世界に現すことで、新たな彫刻表現を追求し制作する新進気鋭の若手現代作家です。
今夏、岐阜県出身の若手現代作家である鈴木一太郎氏が、岐阜県美術館(実習棟)を拠点に様々な公開制作を行う「Artist in Museum(アーティスト イン ミュージアム)」がスタートします。
とのことで、新しい技術で美術館が楽しくなりそうで期待しています。

このバーチャル館長、モイーズ・キスリング《花》1928年 の前では、
テーブルに並べられたパンプスを選んでました。

村井正誠《居ならぶ人々》1969年 でも館長があらわれました。

最後に、幼稚園児が描いたのか?って思うような絵を見ると、
その絵を描いている日比野克彦館長を見ることができました。

今回は誰でも入れる美術館のホールに作品が置かれていて、
日比野克彦館長がやった「Such Such Such」を体験することができます。
‥‥でも私はやっぱり、モノを選んでいく方法、
  あまりピンとこないんですけどー

岐阜県美術館: http://www.kenbi.pref.gifu.lg.jp/


ぎふメディアコスモス「みんなのアート」展 2016

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7月31日(日) ぎふメディアコスモスへ行きました。
岐阜市の図書館複合施設「ぎふメディアコスモス」が
開館1周年を迎えて、いろいろ記念イベントをやっているのですが
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(チラシのケーキは、メディアコスモスの特徴的な「グローブ」の形ですね!)

その開館1周年記念事業の一つ
「みんなのアート~それぞれのらしさ~2016」展の
最終日だったからです。
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昨年の開館記念の「みんなのアート」展がすごく良かったので、
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2015-08-11
期待して行ったんですよ。

広場の特設ステージでは、この日、
「ぎふ和太鼓フェスティバル」が行われていました。
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昨年同様、みんなのギャラリーで行われていた
「みんなのアート」展ですが‥‥
うーん、去年と比べると会場もスカスカなカンジだし、
なんか、ずいぶんこじんまりしちゃったかなぁ‥‥

今年は展示を岐阜県内の障害者施設をメインにしたことも
関係しているんでしょうかね。

今年は写真撮影禁止だったのもちょっと残念だったし‥‥
去年同様に、日比野克彦氏の音声ガイドがあったのは良かった。

盲学校の生徒さんが作った陶の作品が展示されて、
触れるのもあったので、目をつぶって触りながら、
目が見えない人の感覚を思いました。
(チラシ表面に使われているのが廣田由里乃《犬(背)》)


障がい者の造形の支援もしていらっしゃる
造形作家・二村元子さんの作品展と交流会
場所かさじゅう「天使とおばけ」展と交流会
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2015-12-05
に行った時に、気に入って買ったTシャツの絵を描いた
JOE くんの絵も展示されていて、ちょうどこの日、そのTシャツを
着て行ったので、嬉しくなりました。
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武山商店の武山定夫さんの、竹の骨組の上に紙を貼った《チュー助》
去年に続いて今年もドーンと展示してありました。

最後の部屋は、現代アート作家の菊地良太さんの写真と
――風景の中に、人が不自然にいて、思わず「えっ!?」と――
みずのきの作家のコラボ。菊地良太さんの写真となんとなく色調が
同じような、みずのきの作家さんの絵を並べてありました。
去年も見て面白いなぁと思った、小笹逸男さんの動物の絵とか、
やっぱり面白いなぁ。
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チラシ裏面の中段の作品が、菊地良太《60°》
下段が小笹逸男《猫と私》

ちょぅどお昼どきだったので、広場の屋台で何か食べようかなと思ったけど、
この日は、日本酒がメインだったので‥‥
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スターバックスコーヒーもできていて、そこでもいいかなとも思ったけど、
まぁ‥‥それほどお腹も空いてないしと。

岐阜みんなの森 メディアコスモス: http://g-mediacosmos.jp/

オマケ
2016年7月9日(土)中日新聞 岐阜・近郊版の記事
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ギャラリー小さい家「妄想ファッション」展

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7月31日(日)、ぎふメディアコスモス「みんなのアート」展の後で、

ギャラリー小さい家へ行きました。
岐阜の町家を改装したギャラリーのオープン3周年を記念した
「妄想ファッション」という企画展示がこの日まででした。
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1階の和室には、鏡が置かれ、その横にぶら下がっている
赤や白のは《象の耳飾り》! 耳からぶら下げてみることができます。
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その隣の台の上の透明なアクリルのものは《雪の女王の帽子》
実際にかぶってみることができます(ちょっと安定が悪いですが)
小澤紀代美さんの作品
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床の間に置かれているのは、雪の女王の巻きスカート。
こちらも身に着けることができます。
柴田さやか さんの作品
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2階に上がると、和紙を使った造形の村上典子さんの作品。
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透ける素材が繊細な雰囲気で素敵なドレス
(と言っても、エプロン式なんですが)
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これも身に着けることができます。
ヘンシーン! なんか小さい頃のお姫様ごっこみたいで楽しい。
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inoha さんの布のバッグやスリッパも並んでいます。
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布の色使いが素敵。ごわごわした素材感、丈夫そうで、
普通(?)に使えそうです。
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ギャラリー小さい家: http://gifulittlehouse.com/

中日新聞 岐阜・近郊版 2016年7月16日(土)の記事
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ギャラリー小さい家の過去記事
(他にも見に行っているんですが、なかなか記事が書けなくて‥‥)

ギャラリー小さい家「CROSSING 2016」展
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-06-23

小さい家「-円相- 新井克典」展
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-06-12

小さい家「笑ゥ裸 細江万紀展」
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2015-11-23

小さい家「マンガ力」展と桜
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2015-04-07

「泊まれないゲストハウス小さい家」展と岐阜公園菊花展
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2014-11-19

岐阜の町家でアートに出会う「月をめぐる九つの物語」
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2014-10-03

小さい家「女子力」展
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2014-03-03

PR: 高校生の創造性あふれるビジネスプラン大募集-政府広報

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「創造力、無限大∞ 高校生ビジネスプラン・グランプリ」エントリー受付中

加藤栄三・東一記念美術館「鵜飼を描く」

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7月31日(日)、ギャラリー小さい家「妄想ファッション」展
行ったことは前記事に書きました。

美術展などのチラシが置いてある中に、
加藤栄三・東一記念美術館の招待券があったんですね。
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岐阜市出身の日本画家である
加藤栄三(1906-1972)・加藤東一(1916-1996)兄弟の作品を
多く収蔵するこじんまりした美術館(岐阜市歴博物館の分館)は、
岐阜公園のロープウェー乗り場の横にあります。

ギャラリー小さい家からも近いので、帰りにちょっと見て行こうと。
岐阜公園の駐車場に停めて行くと、
岐阜公園がいつになく賑わっていて驚いたんですが、
そのことは次の記事で。

今回の展示は、加藤栄三・東一の絵を中心に展示している第一展示室が
「加藤栄三・東一 鵜飼を描く」

地元の画家の企画展などをしている第二展示室が
「それぞれの画家の心に映った それぞれの鵜飼」
どちらも、6月28日(火)~9月19日(月・祝)の展示です。

岐阜といえば「鵜飼」
岐阜出身の加藤栄三・東一画伯も、
鵜飼をモチーフに多くの作品を描いています。

チケットに描かれている鵜飼、どちらの画家が描いたのか、
私にはよくわかりませんが(東一かな?)、このタイプ(?)の絵
kato-museum-ticket.jpg
‥‥金華山をバックに川面に映る鵜舟の篝火‥‥人気があるんでしょうね。
銀行や公共施設などでも見たような気がします。
(複製や版画などもあるんでしょうが)
今年1月にぎふメディアコスモス「色即是芸」展で、
後藤紙店(画廊)のブースに、こんなタイプの
加藤東一の鵜飼の絵が展示してありました。

チラシ表面上に使われているのが、加藤栄三《篝映》
そして、裏面の、モノクロで印刷されていますが、上右が
加藤東一《総がらみ》
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第二展示室にあった久芳道信《鵜飼》(チラシ裏面中段左から2番目)も
同じような構図で描かれています。

岐阜出身の日本画家・長縄士郎《長良川》(チラシ表面下右)
鵜飼をバックに、ほぼ等身大に描かれた舞妓さん
(実際にはこんな場面はないですが)が華やかでさすがです。
やはり「色即是芸」展の後藤紙店のブースで、日展出品作って、
鵜飼観覧船に舞妓が2人描かれた絵を見たっけ。

鵜飼の観光ポスターも並んでいたのが、興味深かった。
チャップリンが描かれているポスターは印象に残っているなぁ。
(チャップリンは、1936(昭和11)年と1961(昭和36)年の2度来岐し、
鵜飼を観覧したそう)

観光客も多く訪れる岐阜公園の中にあって、
岐阜らしい鵜飼の絵の展覧会で、観光の一休みにもいいですよね。
入館料も高校生以上300円とリーズナブルですし‥‥ま、私も、
招待券をもらわなかったら、なかなか見に行ってないか。ハハハ‥‥
おかげでゆったりと鑑賞できて良かったんですけど。


加藤栄三・東一記念美術館:
http://www.rekihaku.gifu.gifu.jp/katoukinen/katouindex.html

ポケモンGO! 岐阜公園

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7月31日(日)、たまたま加藤栄三・東一記念美術館の招待券を
もらって、岐阜公園へ行ったんですが、

加藤栄三・東一記念美術館「鵜飼を描く」
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-08-15

岐阜公園がいつになく賑わっていて、アレ? 今日何か
イベントやっていたかな??って。
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7月22日(金)に日本国内配信開始となり、大人気で、
様々な社会問題も引き起こしている「ポケモンGO
実は私もダウンロードしていたんです。

ポケモンGO: http://www.pokemongo.jp/

ポケモンGOに関するいろんなニュースが報じられたり、
ツイッターで情報が流れてきたりする中、
ポケモンにあまり興味のない私は
(ポケモンのキャラクターで知っているのはピカチュウくらい)
ふーーん‥‥ってカンジだったんですけど、
ポケモンGOのダウンロードが無料でできるってことを知って、
(えー!? じゃ会社は何で儲けてるの??)
どれどれ?ってダウンロードしてインストールしたのが7月29日(金)

‥‥しかし、こうやって書いてると、いかに私が
「無料」って言葉に弱いかわかって、なんだか恥ずかしいですが。

最初はポケストップでアイテムを手に入れる方法さえ知りませんでした。
わりと近くにポケストップはあったんですが、
「ポケストップへ近づいてください」ってあるので、
行ってみても、中央の写真を回すことを知らずに、
「えー?! 何が起こるの??」ってウロウロしているうちに、
スマホが振動するので、ポケモンを見つけてボールを投げて‥‥
(ボールをポケモンに当てるの、なかなか難しいですね)
やっとポケモンをゲットして満足して帰ってきてしまったり。

さすがに岐阜公園に行った時には、写真を回すことを覚えてましたよ。
ポケストップで、たまたま画面を触っていたら、
真ん中の写真がぐるぐる回ってボールとか出てきたので、
あっ、ポケストップってこういうことだったのか!って。
でもまだレベル5になってなかったので、ジムには入れなかったんです。

岐阜公園総合案内所の門と「若き日の織田信長像」
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ポケモンGOの画面だと、ジムがありまーす!
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(私が最初にダウンロードしたポケモンGOの画面って、
地図の道がちゃんと表示されなかったりして、ちょっとおかしかったんですよね。
何も知らなかったものだから、ゲームだし、こんなモンかって思って
プレイしてたけど、バージョンアップしたら、きちんと表示されるようになって、
あらちゃんと現実の地図なんだって。

ついでに書いておくと、そのアップデートもトラブルがあって‥‥
8月4日(木)いつものようにポケモンGOをやろうと起動したら、
「最新バージョンに更新しますか?」って出て、
選択肢が更新するしか選べないのでOKしたら、
「Test Flight」ってアプリのインストール画面に行くんだけど??
なんでこんなアップデートしなきゃいけないの?と腹立って、
もうこのゲーム削除しようかなって思ったけど、ネットで調べたら、
App Storeからアップデートすればいいってことでした。)
公式サイトのお知らせ: http://www.pokemongo.jp/topics/9/

岐阜公園にはポケストップもいくつかありました。

「瞑想の小径」
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金華山への登山道の入口に立つ看板
いくつかある金華山への登山道では比較的ゆるやかで長い道で、
昔一度登ったことがありますが、瞑想をする程の余裕はなかったですね。
特に最後の岐阜城へ上る坂がキツかった。
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なんどか岐阜公園に来てるんですが、こんな像があるなんて知りませんでした!!
「母は尊し」
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うーーん、どんないわれがあるんでしょうか??
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ロープウェー乗り場の前にある「岐阜公園句箱」
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アイテムをゲットしていたら、ポケモンがあらわれました!
私はポケモンの名前とかレアかどうかとか全く分からないので、
ポケモンがあらわれるだけで喜んでいたんです。
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で、岐阜公園すごく出る~!!って気づいて周囲を見たら、
ポケモンGOやってる人がたくさんいるじゃないですか!!
今日こんなに岐阜公園が賑わっているのは、
ポケモンGOのせいなんだって、やっと気がついて、
あらためて世間でのポケモンGOの人気を確認したワケです。
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だって、私の周囲ではやってる人そんなにいなかったものですからww
(付き合う人の年代が違うww)

面白いアプリですよね。私の息子はポケモンより少し早い世代で、
ドラクエやファイナルファンタジーに夢中になっていました。
(あの頃のゲームソフトって高かったですよね。クリスマスなどに
ねだられるんですが、1万円近くて‥‥ゲーム機本体はもっと高いし、
家計が大変だったです)
私も息子がいない間に少しプレイしましたが、
画面の中で自分が主人公になって物語が進む感覚、面白いなぁと。
「ポケモンGO」では、それが現実世界になったわけですものね。
わざわざ「ポケモンランド」なんて作らなくても、
世界中がポケモンランドになっちゃったと。

ポケモンの知識がない私でも、AR画面に現れるポケモンたち、
可愛いなぁって。
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それに、ポケストップには、地元に住んでいても、へー、
こんな場所あったんだって再認識するような場所もあって、
我が家の周囲では、神社とかがポケストップになっているのが多くて、
私はポケモンにひかれて、お正月以来の神社の参拝をしましたよ。
うん、このアプリ、意外と高齢者にいいかもしれない。
もう少し気候が良くなったら、ポケモン探しのウォーキングしようかなって。
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ま、人でごった返す都会でこのゲームをやられると迷惑だってのも
わかります。歩きスマホも危険だし、突然立ち止まられるのも迷惑。
自転車、まして車の運転をしながらなんて論外です。
私も「いいトシをしてみっともない」なんて言われないように、
せいぜい気を付けて遊ぼうと思ってます。

ポケモンGO 公式サイト: http://www.pokemongo.jp/

清須市はるひ美術館「アルフォンス・ミュシャ デザインの仕事」展

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8月18日(木)、清須市はるひ美術館へ
「アルフォンス・ミュシャ デザインの仕事」展を見に行きました。
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ミュシャの絵を使った華麗なチラシが素敵です。

 アール・ヌーヴォーの代表的芸術家として知られるアルフォンス・ミュシャ(1860-1939)。 19世紀末から20世紀初頭にかれて、フランス・パリやアメリカ、故郷のチェコで活躍した彼の画業の多くを占めるのは、ポスターをはじめとするデザインの仕事です。当初は歴史画家を目指して画塾で学んでいたミュシャですが、生計を立てるために雑誌の挿絵を手がけるようになったことから、グラフィックデザインの領域に足を踏み入れます。ポスター画家として華々しくデビューした後には、パッケージやカレンダー、メニュー表、食器、ジュエリー、室内装飾などデザインのあらゆるジャンルに才能の幅を広げ、一世を風靡しました。
 本展では、アルフォンス・ミュシャによる商業デザインに焦点を当て、「ミュシャ・スタイル」と呼ばれる独自のモチーフ使いや画面構成、制作プロセスなどにも迫ります。ベル・エポック(良き時代)の街並みや人々の暮らし彩りを添えたミュシャの作品の数々をお楽しみください。

(チラシ裏面の文章)
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私は少女マンガやデザインから美術に入っているので、
ミュシャの甘美で華麗な世界はもちろん好きです。
あまりに人気がありすぎて「好き」って言うのが恥ずかしいくらいですが。

今までもミュシャの展覧会には行ったことがあります。
大学3年生だった1978年(昭和53年)、八王子のアパートにいましたが、
新宿の伊勢丹で開催された アルフォンス・ミュシャ展を見に行きました。
‥‥図録をあらためて読んだら、これが日本で初めてのミュシャの単独回顧展
だったそうですね。ミュシャの子息ジリ・ミュシャ氏(1915-1991)の協力で、
図録にはジリ・ミュシャ氏の「父・ミュシャの芸術について」という文も
載っています。(だいぶ年の離れた親子ですね)
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1978年のミュシャ展図録と、美術手帳1978年6月号
新宿・伊勢丹で1978年6月8日(木)~17日(土)‥‥え?!会期短いww
その後、大阪・梅田近代美術館、熊本県立美術館、札幌そごうで開催とのこと。

それまでにも、ミュシャの絵は見たことがあっただろうけど、
まとまってミュシャの作品を見て、自分の趣味のルーツ(?)を
見つけたような気がしました。わー!! 私はこういう絵が描きたかったんだと
マネして描いてみたりしてましたっけ。
展覧会で、図録だけでなく、ポスターも買って、
当時のアパートの部屋に飾ってたことを思い出します。

甘美な女性像だけでなく、デザインを学んでいた私は、
ミュシャの花をモチーフにした装飾文様もすごく素敵だなと。
(アール・ヌーヴォーや、ウィリアム・モリスのデザインが
 好きだったんです)

ミュシャについての本もたくさん持ってます。
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2013年(平成25年)9月7日(土)~10月14日(月・祝)に
松坂屋美術館で開催された
「知られざるミュシャ展
 ―故国モラヴィアと栄光のパリ―」
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ミュシャの祖国チェコの個人コレクション(チマル・コレクション)を
中心とした展示で、
ミュシャが1894年、サラ・ベルナールの《ジスモンダ》のポスターで
一躍脚光を浴びる前の、素描や挿絵、天井画のデザインにはじまり、
「ミュシャ様式」と呼ばれた華麗なポスターはもちろん、
チェコへ帰ってからの、《スラヴ叙事詩》のための習作や、
新生チェコのためにデザインした紙幣、切手、そして写真なども展示されて
とても興味深い展覧会でした。(ブログに感想が書けてないですが)
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(チラシ内面左ページ)

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(チラシ内面右ページ)

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(チラシ裏面)

(この展覧会は、2013年3月1日(金) 美術館「えき」KYOTO に始まり、
海の見える杜美術館、福井市美術館、松坂屋美術館、そごう美術館、
岡山シティミュージアム、パラミタミュージアム と巡回しました。)

なので、ミュシャは好きだけど、展覧会や本で知っているし、
こじんまりした清須市はるひ美術館で、どれほどのモノが
展示されてるのかな? なんて、ちょっと見くびっておりました。

清須市はるひ美術館には1度だけ行ったことがあります。
清須市はるひ美術館「曲面絵画ブライアン・ウィリアムズ展」
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2012-12-30

でも、はるひ美術館、開館時間が午前10時~午後7時まで
ってのは、私のように朝が弱い人には助かります。
この日も、パート休みだったので
あいちトリエンナーレも始まってるけど‥‥なんて思ってたんですが、
まぁ、いろんな雑用でズルズルと‥‥
3時頃にやっと、今からでも清須市はるひ美術館なら行けるなって。
我が家から車で1時間くらいで行けます。
(ここは車でないとなかなか不便な場所ですね)

チラシについていた割引券で、一般観覧料800円が50円引きの750円になりました。
(高大生は600円の観覧料が550円になります。中学生以下無料)

奥の展示室2から見てくださいと言われて行くと、
《ジスモンダ》に始まり(ただこれは1895年制作のアメリカ・ツアーのものだそう)
《ジョブ》《モナコ・モンテ=カルロ》など、
タイトルを知らなくても、ミュシャの代表的なポスターが並んでいます。
やはり、画集で見るとは違い、この大きさは迫力。
そして、驚いたのが、展示されている作品、ほとんどが
個人コレクションなんだそう!!

作品リストで数えたら、
箱根ラリック美術館が1点
OGATAコレクションが58点
OZAWAコレクションが19点
KATOコレクションが4点 の82点が展示されていました。

そのせいなのか(?) 額もとても素敵!!

展覧会のイベントとして、
オープニング記念トーク「コレクションの愉しみ」
本展に出品いただいたミュシャ・コレクターの一人、 尾形寿行氏にミュシャの魅力や蒐集のエピソードについてお聞きします。

ってのが初日の6月25日(土)にあったそう。うわー、聞きたかったなぁ!!

《パリ万博 オーストリア館》1899年 のポスター
(この作品だけ箱根ラリック美術館蔵)について
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「双頭の鷲をバックにしたオーストリアを象徴する女性のベールを
パリを象徴する人物が持ち上げている」って
(あくまで私が覚えていることですので正確でないかもしれませんが)
説明には、あ! そういうことだったのね!! って。

《セントルイス万博》1903年 のポスターには、
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女性がアメリカ原住民と手をつないでいて、円の中に小麦や
工業製品を表す歯車、製図用具などがデザインされたものが描かれ、
下の文ではパリからセントルイスまでの行程も説明されていると。
今まで、華やかな女性ばかり見ていて、そういう細かいことに
気がつきませんでした。
(画像は私が持っている1978年のミュシャ展図録より)

《黄道十二宮 ラ・ブリユム誌のカレンダー》1896年
(チラシ裏面左上) は、
ミュシャを代表する女性の横顔が描かれた絵ですが、
カレンダーの絵としても使われていたんですね。
日付の文字が細かすぎて実用的ではないでしょうが、
今でも絵を楽しむカレンダーは多いですものね。

そして装飾パネルのコーナーでは、
《四季》1896年 の4枚組、

《四つの花》1897年 の4枚組などが展示されていました。
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当時、4枚組40フランで発売されたそうです。
当時の1フランは、今の1000~2000円程度ってことで、
それなら、庶民にも手が届く値段だったのでは?
私でもちょっと気張って買っちゃおうかなって思うお値段!

そして、書籍・雑誌のデザインやメニュー、
お菓子のパッケージなども展示されていました。
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(私が持っている洋書の写真)

ミュシャの絵を使ったポストカードは
展覧会のショップとかでもたくさん売られていて、
今でも人気がありますが、
当時も、リトグラフで制作されたポストカードが作られていたそう。
《ジャンプノア社ポストカード(1月~12月)》1900年
(この絵を使ったのが、今回のチラシ表面)

きっと当時のミーハー少女たちがあらそって買ったのでは?

と、ミュシャらしい華やかな作品が並ぶ展覧会を、
ほぼ独り占め状態でゆったり見られたのは良かったというか、
ちょっと申し訳ないような気も。
この「アルフォンス・ミュシャ デザインの仕事」展は、
2016年6月25日(土)~9月25日(日)まで。

清須市はるひ美術館: http://www.museum-kiyosu.jp/

こじんまりした美術館ですが、今回の展覧会では、
ショップもなかなか充実していました。
もちろん今回の展覧会の図録はありませんが、
ミュシャの本や関連本が並んでいました。
私は、ミュシャの本はいくつか持っているからなーって見てたんですが、

海野弘「ヨーロッパの装飾と文様」って本がすごく気に入って
買ってしまいました。2,300円+消費税で2,483円
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装飾文様の歴史―エジプトからギリシア、ケルト、ビザンチン‥‥
アール・ヌーヴォー、アール・デコまで―や、
装飾文様の形―幾何学文様、植物文様、動物文様など―の例が
ぎっしりと収録された、ヨーロッパの装飾文様の事典のような一冊。
目くるめくように美しい装飾文様がとても素敵!!

商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。お買い物される際には、必ず商品ページの情報を確認いただきますようお願いいたします。また商品ページが削除された場合は、「最新の情報が表示できませんでした」と表示されます。

ヨーロッパの装飾と文様 [ 海野弘 ]
価格:2484円(税込、送料無料) (2016/8/28時点)




楽天ブックスにあったミュシャの本



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もっと知りたいミュシャ [ 千足伸行 ]
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ミュシャ作品集 [ アルフォンス・マリア・ミュシャ ]
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ミュシャの絵を使ったクリアファイルやポストカード、
バッグなどもありました。

楽天市場にもいろいろありますね。



ゴンチャロフのチョコレートも買ってしまいました。
もちろん缶が目当てです。
税込1,200円
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2階には、記念撮影コーナーもありました。
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--オマケ--
清須市はるひ美術館の周辺にはポケモンGOの
ポケストップ4つとジムがありましたよ!
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ポケストップ
・はるひ夢の森公園(ポケストップの名称は違っているかも)
・清須市立図書館
・清須市はるひ美術館もポケストップになっています
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 もうすこしカッコイイ写真を使ってほしいですねぇ。
 広場の観覧席と一体となった建物です。
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・はるひ夢の森公園時計塔
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 「愛知の伝統野菜35品目」にも選ばれた宮重大根をモチーフにした時計塔
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展覧会を見る前と見た後で、しっかりアイテムゲットできました!!

そしてジムが
・宮重大根のモニュメント
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ただ、ちょっとウロウロしたけど、ポケモンはゲットできなかったなぁ‥‥

あいちトリエンナーレ2016 (1) 愛知芸術文化センター10階

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8月28日(日)、あいちトリエンナーレ2016へ行きました。
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今回で3回目となる「あいちトリエンナーレ」
8月11日(木)から始まっていました。
私は愛知県美術館友の会の会員なので、
友の会からフリーパスが送られてきていたんですが、
今年の夏はなんかいろいろ忙しくて‥‥

8月28日(日)こそ行くぞって構えてたんですが、
日曜美術館であいちトリエンナーレを取り上げているではないですか!
思わず真剣に見てしまいました。
豊橋の小鳥の作品、面白そうです。
(でもこれ猫だったらアートになるかなぁ??)
トリエンナーレより、豊川稲荷やレトロなバーの方が
インパクトありましたが。ハハハ‥‥

なので、その後洗濯干したりして、出かけたのは、まぁ私の
いつもの時間――愛知県美術館のある愛知芸術文化センターに
着いたのが1時少し前。まず、メイン会場の
愛知芸術文化センターから見て行こうと思いまして。

オアシスパーク21からの地下連絡通路(帰りに撮影しました)
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地下連絡通路のショーウインドーが電化(?)されてる!
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地下2階にある 森北 伸(MORIKITA Shin)の作品
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なんかカワイイ! 家のようにも顔のようにも見えます。
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上のやじろべえのようなモノも、ゆっくり動いているのが、
なんかユーモラスというか癒されるというか。
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窓から見える内部が、原始時代の壁画のようにも見えて、
あたたかな雰囲気が素敵。
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地下2階のショップで、フリーパスを入れるパスケースと
トリエンナーレの公式ガイドブックを買っちゃいましたが、
パスケース、これで650円(+税)はちょっと高いなぁ‥‥
そして公式ガイドブック1,204円+税で1,300円、
観光やグルメ情報なども載っていて楽しいけど、
作品を見て回るにはかえって無料で置いてあるガイドブック(写真右)の方が
シンプルでわかりやすいかも(^∇^)
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まず10階へ。愛知県美術館のロビーに展示されていたのが
チラシなどのメインビジュアルにも使われている
ジェリー・グレッツィンガー(Jerry GRETZINGER)の作品
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この写真、翌8月29日(月)にもう一度見に行って撮りました。
日曜日は記念撮影をする人などがいっぱいいて、
とてもこんな写真は撮れません。

床から高い天井まで、壁一面を埋め尽くすパネルに描かれているのは、
想像上の都市の地図だそう。
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フリーパスを見せて入った最初の展示室には、
刘 韡(リウ・ウェイ)《緑地》
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‥‥うーん。大がかりな展示で不思議な空間ではありますが‥‥
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テーブルなども使われています。
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‥‥で、いったいこれは何?? どう見ればいいのかなぁ?
なんか雑多な印象。 それぞれの形は美しくはありますが。
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日曜美術館で園子温さんが緑の床をほめてたけど、
《緑地》というタイトルからも、床を緑の材質で
敷き詰めたのには何かの意味があるんだろうと思いますが。
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そんなモヤモヤした気分で次の展示室へ行くと
タロイ・ハヴィニ(Taloi HAVINI)の作品
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紐が天井からぶら下がっているだけ?
なんかあっさりした展示だなーって、よく見たら、
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この紐は、かつて南太平洋で使われていた石の貨幣でできていると。

次のコーナーは、ディレク・ウィンチェスター(Dilek WINCHESTER)
俳優が指示されたいろんな感情を表現している映像と
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感情を表す言葉が壁に貼られています。
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英語の文字はアクリル板を切り抜いたもの。隣に日本語の訳。
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イマン・アイッサ(Iman ISSA)
単純な形の、何かのシンボルマークかと思うような彫刻作品が並んでいます。
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壁に書かれた説明によると、これは《裁判官の頭部》だと。
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歴史的な美術品を再解釈した彫刻作品と、もとの美術品を説明するテキストを対にして展示する、シリーズ作品「Heritage Studies(遺産研究)」(公式ガイドブックより)

これは《イアフメス1世の像》だそう。
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イラク戦争の映像作品もイマン・アイッサの作品なんだそうですね。

隣の部屋の映像インスタレーションは、
アローラ&カルサディーラ(Allora & Calzadilla)の、
地球外生命体との交信と鳥類とのコミュニケーションがテーマだそうだけど、
うーーん、よくわかりません。

いつもコレクション展の入口になっている部屋では
中村祐太(NAKAMURA Yuta)の展示。
(実はこの部屋、日曜日に来た時に見落としてしまってました('◇')ゞ)
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大森貝塚の発見で知られるアメリカ人動物学者エドワード・モースの
日本滞在記に注目して、日本陶器をコレクションしていたというモースが
訪れた各地域の陶片や、絵葉書等が展示されています。
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‥‥展示方法は美しいし、興味のある人が見れば面白いんでしょうけどねぇ。

次に入った部屋は、三田村光土里(MITAMURA Midori)の展示。
細かな日用品やおもちゃなどが所せましと並んでいます。
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ところどころに意味ありげな文章も書き込まれています。
「誰かを非難するときにだけ 自分の価値を感じているる人」
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多くの人がカメラで撮影してましたし、見て行くのは楽しかったけど、
なんか、ありがちな印象も。美術館のホワイトキューブでなくて、
古民家なんかでやったら印象も違うかな。(そっちの方がありがち?)
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次がマーク・マンダース(Mark MANDERS)
作りかけの彫刻が並んでいます。
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彫刻家のアトリエのようでもあり‥‥
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美しく完成されたものより、なにか精神性のような?ものを
感じさせられるような雰囲気がありました。
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そして、靴を脱いで袋に入れてくださいって言われて、
白い通路を進むと‥‥
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日曜美術館でも紹介されていた
大巻伸嗣(OHMAKI Shinji)《Echoes-Infinity》
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愛知県美術館の白い大空間がカラフルな花の文様で埋め尽くされています。

日本画の顔料を型の上から振りかけて制作したのだそう。
(この後の会場で、制作の様子を記録した映像も上映されていました)
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会期後半にはこの文様の上を人が歩くことによって作品が変化する
のが見られるそう。
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作品制作の際に出た顔料の粉を入れたグラスの展示もありました。
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展示室6は、クリス・ワトソン(Chris WATSON)
暗い室内に、水の音や鳥の声など、自然の音が微かに聞こえてきて、
癒されるけど、眠くなるなぁ‥‥

展示室7は、ニダル・シヤメック(Nidhal CHAMEKH)
「個人と政治、あるいは個人と時代という視点から、現代そのものを明らかにしようとする」(無料のガイドブックより)
とのこと。モノクロのドローイングが並びます(上手い)が、
なんかよくわかりません。(私が政治がよくわからないこともあるけど)
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展示室8は、松原 慈(MATSUBARA Megumi)
愛知の盲学校の子どもたちとのワークショップで生まれた陶磁器が
展示されています。
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ホールには、日曜美術館で園子温さんが面白い!と、熱っぽく語っていた
カワヤン・デ・ギア(Kawayan DE GUIA)の、
廃棄された35ミリフィルムで作られた馬の像。
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この台座、映画が上映されていると、園子温さんが熱心に見ていたので、
私も覗いてみたけど、何が映っているのかよくわからなかったなぁ‥‥
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屋外に見えるこんな不思議なモノにひかれて、屋上へ行くと
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ヴァルサン・クールマ・コッレリ(Valsan KOORMA KOLLERI)の作品
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縄文時代の住居みたいにも見えるけど、
瀬戸の粘土と豊田の竹など愛知県産の天然素材をつかってつくられているそう。
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うーーん、ここまで見てきて、ちょっとがっかりというか、
なんかスカスカ~みたいな印象を持っちゃったんですよね。
作品解説をしてもらいながら見た方が良かったかなぁ?なんて。
(この後8階を見たら、私好みの作品もあって印象が良くなりましたが)
これはお腹が空いて疲れているせいもあるかもしれない! と、
ウルフギャングパックでランチをいただきました。
(ここ、愛知県美術館友の会の会員証で割引になるんです!)

ランチの途中で、ヤマザキマザック美術館の
「パリの巨匠 アイズピリ」展がこの日までだってことに気づきまして、
チラシなどではちょっと私の好みとは違うかなってカンジもしてたんですが、
まぁ、私、ヤマザキマザック美術館の企画展って今まで全て行っているんですよね。
ここから歩いて10分程なので、まだ間に合うと行ってみることにしました。

ヤマザキマザック美術館「アイズピリ」展のこと、
あいちトリエンナーレの続きも、別記事で書きたいと思ってます。
(しかし、あいちトリエンナーレ、こんな調子で書いていったら、
どれほどかかるかなぁ??)

あいちトリエンナーレ公式サイト: http://aichitriennale.jp/


あいちトリエンナーレ2016 (2) 愛知芸術文化センター8階

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8月28日(日)、あいちトリエンナーレ2016へ行ったことの続き。
10階の展示のことは前記事に書きました。

なんかスカスカなカンジ‥‥なんて見て、ランチしているうちに、
今ならまだヤマザキマザック美術館「アイズピリ」展間に合う!!って、
行って見て帰ってきたんですが、そのことは別の記事で書こうと思います。

もう5時近かったですが、6時の閉館まで8階の展示を見ようと。

味岡伸太郎(AJIOKA Shintaro)の展示
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広い展示室の壁一面に茶色い布(?)が並んでいて、よくわからないまま見ても
なんだかすごい迫力が伝わってきましたが、
これは、愛知県が隣接する各県との県境70ヶ所の断層部分から採取した土の色だそう。
うわー、それはすごい労作ではないですか!!
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土の色って落ち着きますね。
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いろんな土の色があるんだなぁと。
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学術的にも貴重なのでは?
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次の部屋へ入ると‥‥おー! ハデハデ!!
竹川宣彰(TAKEKAWA Nobuaki)の作品
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こういうポップというかキッチュな世界、嫌いではありません。
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ただこれは「さるかに合戦」に重ねて、
戦後という現実を忘れるように未開の夢の土地を求め宇宙へと向かう人間の様子に、お伽噺の話を重ね戯画化することで、現在の社会や政治の諸問題や、アジアの近代化の歴史を俯瞰し再考を試みる。」(無料のガイドブックより)
ってことなんだそう。
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そんな深いことはよくわからないんですが、
なんだかユーモラスで楽しいなぁーって見てました。
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オリンピックのセーリング選手だったという
チャールズ・リム・イー・ヨン(Charles LIM YI YONG)の
ヨットの映像はよくわかりませんでした。

高橋士郎(TAKAHASHI Shiro)の展示室、とても楽しかった!!
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動画でないと、面白さがよく伝わらないかもしれないけど‥‥
左は、外の輪が回ると、内側の四角の線に通してある金属が
重力で動いて、ししおどしみたいに音が鳴ります。
(うーん、文字で説明するの難しい‥‥)
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なんか原始的なロボットの顔みたいで、動きもユーモラス!
影もいいですね!!
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空気で、カラフルなイソギンチャクみたいに(?)動きます。
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機械仕掛けの素朴な動きがとてもいい!!
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この屋外に設置された作品も高橋士郎の作品みたいですね。
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そしてこの作品も!! いいなぁ!!
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私、愛知芸術文化センターの作品の中では、
高橋士郎の作品と森北 伸の作品が気に入りました。

インジ・エヴィネル(Inci EVINER)の
ちょっとブラックなアニメーションを見て、

マチュー・ペルノ(Mathieu PERNOT)の映像はよくわからなかった。

ディアンドデパートメントプロジェクトの展示は、
え?! これって本屋でも売ってる各県の観光ガイドじゃないの??
デザイン的にとても美しい本だけど、あまり実用的じゃないなぁと。
熊谷守一の絵が表紙の岐阜の本は、喫茶店で読んだことがある。
これがアートの展示??

オスカー・ムリーリョ(Oscar MURILLO)の展示室
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落書きがいっぱい並んでいるみたいに思ったけど、
この机の上に積まれた布たちは、
愛知県内の児童らにキャンヴァスを貼った学習机をつかって生活してもらう プロジェクトを展開。時を経たキャンヴァス上の痕跡が、創ることの原初を示唆する。
‥‥本当に児童らの落書きなんですね。

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壁に立てかけてある大きなキャンヴァスがこの人の作品なんだ。
‥‥落書きのように見えるけど。

アリ・シェリ(Ali SHERRI)の展示
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暗い部屋の中央のライトボックスの上に並べられた髑髏や、
考古遺物。美しくはあります。

キオ・グリフィス(Kio GRIFFITH)
暗い部屋に並んだスピーカーから、ささやくような声が聞こえていました。

田附 勝(TATSUKI masao)の
東北地方の鹿猟や漁業を取材した写真の展示
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生きるために鹿を殺し、魚を獲る。生と死。生きるとは‥‥
そんなことを考えさせられる迫力ある写真が並んでいました。
正直、展示室に入った時は「写真かー」って思ったんですが、
引き込まれて、撃たれた鹿の目には、心がザワザワしました。
『その血はまだ赤いのか』って写真集のタイトルにはドキッとします。

通路側の壁に展示されていたのが
岡部昌生(OKABE Masao)のフロッタージュ作品
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広島の原爆投下を生き延びた「被曝樹木」や、福島第一原子力発電所事故の放射能汚染で被爆した阿武隈山系の森の木、さらに除染目的のために伐採された屋敷林「イグネ」の切り株の新作フロッタージュを展示する。」とのこと。
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最後の部屋は人の出入りもあってなんだかにぎやか。
この部屋は、トリエンナーレのチケットがあれは会期中何度でも入れるそう。
(私はフリーパスなので何度でも入れるけど、普通チケットは各会場の入場当日のみ)
西尾美也+403architecture[dajiba]
(NISHIO Yoshinari+403architecture[dajiba])

衣服を自由に借りられる公共空間(パブリック)としてのワードローブ
《パブローブ》

寄贈してもらった衣服が天井から大量にぶら下がっています。
それぞれの衣服には、衣服への思い出などが書かれたタグが付けられています。
借りて着た人もメッセージを書いたタグを付けていくのだそう。

私はそれぼとファッションに興味がないし、閉館時間も迫っていたので、
あまりしっかり見なかったけど、前に着た人の思いを受け取りながら、
いろんな服を着てみたりするの面白いかも。

私には、なんかとりすましたような芸文センター10階より、
雑多な雰囲気の8階の方が面白かったけど、私の体調?みたいなものもあるかなぁ?

それから、8階の吹き抜けの回廊側の部屋(ライブラリー)も少し覗きました。
こちらは「コラムプロジェクト」ってことで、
「異郷にて―西江雅之が歩いた世界」
「マライーニ家の鏡―民俗学者と20世紀」
「アーティストの虹―色景」
「洞窟芸術への旅」
って展示なんだそうですが、時間もなくてしっかり見ることができませんでした。
また機会があれば行きたいです。
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本がたくさん置かれた台に穴が空いていて、そこから顔を出して
本を読むことができたりするのが面白い。照明も凝ってますね!
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あ、照明に使われているマンガは手塚治虫「火の鳥」だ!!(そこ?)

最後に11階の展望回廊へ。
田島秀彦(TAJIMA Hidehiko)《6つの余地と交換可能な風景》
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名古屋の街を見下ろせる窓に色のついたフィルムが貼られています。
回廊は半透明の薄い布が所々にカーテンのように下がっていて、
霧がかかったようにも見えます。

壁にはタイルのような絵もかかっています。
田島さんは産業用タイルの絵柄を使って、平面や立体作品の制作を
行ってこられたそう。

風景がブルーやグリーンに染まって見えます。
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壁側の展示。
外からの光がもっとあると、部屋が虹色に染まるのかな?
でも、この状態でもこの場所結構暑かったから、
西日が入るとさぞ暑いだろうなぁーと。
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名古屋のシンボル・テレビ塔もブルーに。
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やっと芸文センターの展示をほぼ見終わったけど
(アートスペースXを見てない!!)
名古屋市美術館や長者町会場もあるし、さらに岡崎、豊橋も。
10月23日(日)までだから、がんばって見ま~す!!

友人などは「第1回目を見たけど、ゴミが置いてあるようにしか見えなかった。
現代美術はわからん。」なんて言うんですが、私も見て、うーーん??ってのも
ありますが、わからないことも含めて楽しんじゃってます。
私は見ることも楽しいけど、ブログに記事を書くのが好きみたい。
なので、ほとんどの作品の写真撮影可ってのが嬉しい。
「撮影禁止」マークのある作品を除いて撮影可です。
(芸文センターでは10階の映像作品1点が撮影禁止だったかな)
これからも、こんな調子でダラダラとブログにレポート書いていこうと
思ってますので、よろしければお付き合いくださいね。

あいちトリエンナーレ公式サイト: http://aichitriennale.jp/

ヤマザキマザック美術館「アイズピリ」展

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8月28日(日)、愛知芸術文化センターへ
あいちトリエンナーレを見に行ったんですが、10階を見終わって
前回、前々回と比べてなんかインパクトないなぁーって‥‥
これはお腹が空いているせいもあるかもしれないと、
10階のウルフギャングパックでランチをいただくことにしました。
(ここ、愛知県美術館友の会の会員証で割引になるんですよね)

ランチ中に、ヤマザキマザック美術館の
「パリの巨匠 アイズピリ 描きつづけた80年」展が、この日までだと
気がつきまして‥‥4月23日(土)からやっていて、ついでがあれば
見て来ようと思ってたんですが、結局行かないまま‥‥
ま、チラシ見て、うーん、大好きなヤマザキマザック美術館だけど、
今回の展覧会は私の趣味とはちょっと違うかなって思ってたこともありますが。
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でも、私、ヤマザキマザック美術館が開館してから、企画展は
全て行っているんですよね!
宮川香山を知った「世界に挑んだ明治の美」展も、チラシ見て
あまりに装飾過多で私の趣味じゃないかなって思ったけど、
行ってみてすごく良かったし。

ヤマザキマザック美術館は、愛知芸術文化センターから徒歩で10分程度で
行くことができるので、時間見て、うん、今からでもまだ間に合うと。

ヤマザキマザック美術館
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入館料1,300円を払ってエレベータで5階へ。
(あ、しまった。何も割引になるのないって思ってたけど、
 JAFの会員証でも100円引になるんだって、後から気づきました)

私の大好きな赤い部屋はそのままで、優雅なオールドマスターの絵を
楽しみ、クリーム色の部屋からがアイズピリ展。(ここは撮影禁止でした)

アイズピリって画家、私は今回のヤマザキマザック美術館のチラシで
初めて知ったんですが、チラシ中面の紹介によると、
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ポール・アイズピリ(1919-2006)
1919年、パリに生まれたアイズピリは、彫刻家の父親のすすめで1933年、国立工芸学校(エコール・ブール)に入学します。しかし画家になる夢をあきらめられなかったアイズピリは1936年、パリ国立美術学校に入り直します。1943年パリで初個展、1945年サロン・ドートンヌ会員‥‥(後略)

と、パリで順調に画家として活躍された方なんですね。

初期?というか50年代の作品は重厚な印象を受けたものもありますが、
どんどん自由というか、明るく軽快な作風になっていって、
青い部屋の絵などは、なんか見てて楽しいなぁーって印象。
(ま、私の趣味とはやっぱりちょっと違いますけど)

でも、ヤマザキマザック美術館、アイズピリの作品たくさん持っているんだ!!
って驚きました。チラシには
(ヤマザキマザック美術館初代館長となった山崎)照幸はまた、現代をいきる作家たちの表現にも目を向け、アイズピリとも親交をもち、50点以上もの作品を収集しました。

今回展示されている48点って、全てヤマザキマザック美術館所蔵のもの?
ヤマザキマザック美術館所蔵のアイズピリ作品の図録ができていました。
(私の趣味とはちょっと違うので買わなかったんですが)

中でも《芸者》1988年 は、
ヤマザキマザック会長(当時社長)山崎照幸が犬山のホテルにアイズピリを招待した際のスケッチが後に絵画された作品です。
とのこと。

中日新聞にモデルになった芸者さんの記事がありました。
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2016年5月25日(水)の記事

最終日のせいか、私が思っていた以上の人が鑑賞にいらしてました。
(もちろん混雑するほどではありませんが)

山崎照幸氏は2010年に亡くなられましたが、アイズピリも
 当館での展覧会を目前に控えた2016年1月22日朝、アイズピリは96年の生涯を閉じました。
本展をとても楽しみにしていらしたそうです。

4階は通常のアール・ヌーヴォーの家具やガラスの展示。

ルイ・マジョレルの食堂用家具の部屋 シャンデリアはバカラ
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今回展示されていたガラスでは、これが気に入りました。
エミール・ガレ《花器「エジナールとカール大帝の娘」》
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ランプの展示コーナーが素敵でした。
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ヤマザキマザック美術館のHP: http://www.mazak-art.com

過去記事
ヤマザキマザック美術館: http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2011-01-24
「ロココの雅」展: http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2011-08-28
「エマイユの煌き」展: http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2012-08-09
「フランスの美しい風景」展: http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2013-05-29
「森の夢」展: http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2013-07-28
「動く絵」展: http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2014-02-06
「ポール・デルヴォーとベルギー近代絵画」展: http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2014-09-10
「名古屋ひつじ物語」: http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2015-01-15
「世界に挑んだ明治の美: http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2015-06-16
「聖なる風景」展: http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-01-30

松坂屋美術館「藤子・F・不二雄 展」

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8月29日(月)、松坂屋美術館の
「生誕80周年記念
 藤子・F・不二雄 展」へ行きました。
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日本人なら誰でも知っているであろう『ドラえもん』や、
『パーマン』『オバケのQ太郎』などの漫画を生み出した
藤子・F・不二雄先生!! もちろん私も大好きです。
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その藤子・F・不二雄の展覧会が名古屋・松坂屋美術館で
7月16日(土)から9月4日(日)まで開催とのとで、

行きたいけど、夏休みの子ども達も来て混雑するんだろうなぁ‥‥
オバさん一人では行きにくいなぁーって思ってました。

シフトで8月29日(月)が休みになったんですが、
月曜では美術館休みだし‥‥って思ってたんですよ。
(実際はこの日、月曜にもかかわらず
 あいちトリエンナーレの愛知県美術館開館してたんですが)
そうだ、松坂屋美術館なら開館してる!! それに
遅い時間までやってるから、そんな時間なら子供たちも来ないだろうと。
この目論見は見事当り、おかげで行列用のロープも設置されている
チケット売り場前もこの通り!!
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ドラえもんと「室内旅行機」

美術館前のロビーには、ドラえもんがたくさん!!
私はドラえもんには詳しくないので、ドラえもんの道具もよく知らないのですが、
これは「ムードもりあげ楽団」だそう。
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「取り寄せバッグ」
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ずらりと並んだドラえもん(帰りに撮影しました)2016-8-29-(69).jpg
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ドラえもん、最初は黄色くて、猫のような耳もあったんですって?
(スミマセン、私はドラえもんはイマイチ詳しくなくて‥‥)
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キャラクター大集合の記念撮影パネル
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入館料当日一般1,200円を払ってチケットを購入。
入口前にはタケコプターをつけたドラえもん
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ここまで撮影OKのウェイティングスペースには、
藤子・F・不二雄先生の写真や愛用の品と思われる額が。
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まず、プロジェクションマッピングの「SF(すこしふしぎ)シアター」へ。
おー! さすが迫力ありますね。楽しめました。

それから原画(複製原画も含む)の展示

うんうん、懐かしいww。いやー、この展覧会、子供向けかと思いましたが、
かえってリアルタイムでオバQやパーマンを読んでいた私たち世代の方が
楽しめるかな。このあたり、ドラえもん目当ての子どもたちには退屈かも。
オバQとパーマンのテレビ(モノクロだー!!)も、すごく懐かしいし!!
私はオバQやパーマンの主題歌はもちろん、「オバQ音頭」だって歌えますww

パーマンの第1話が展示されてたけど、宇宙人は自分のことを
「スーパーマン」って言ってたのに――
「パーマン」ってのは、半人前で「スー」がないスーパーマンだからって
――「バードマン」になってる!
このあたりスーパーマンの著作権とかの関係かな?
やっぱり、Wikikの「パーマン」の項に説明がありました。

さらに、Wikiでは、
パーマンの連載が最も早く始まった『小学三年生』、『小学四年生』の第1話(どちらも1966年12月号掲載)
ってことなので、私は『小学三年生』で読んだんだ!って。
あの頃、毎月近くの本屋のおじさんが届けてくれたっけ。
「学習雑誌」なんて銘打ってたけど、マンガも多くて楽しかったなぁ。

「ミノタウロスの皿」も展示してありました。このマンガは衝撃でしたね!!

そして藤子・F・不二雄が藤子不二雄(A)と少年時代に全て手描きで制作した
貴重な自作まんが冊子『小太陽』の展示!!
いろんなペンネームで、手塚治虫風のマンガはもちろん、
読み物や似顔絵などのイラストなどもあって、すごい才能だ!!と。
(複製のパネルの展示方法もなかなか洒落ていました)

そして、マンガ家はじめ、歌手や声優さん各界著名人からの
メッセージ色紙がずらりと展示されていました。

やなせたかし先生や水木しげる先生の色紙もあったのは、
この展覧会、各地を巡回してきたからで、
この名古屋・松坂屋美術館が巡回の最後だったそう。
最初が東京タワーで、2013年7月19日~10月6日に開催とのこと。
3年も前からやってるんだ!!
藤子・F・不二雄先生は1933年12月1日生まれってことなので、
生誕80周年なら2013年ですものね。

「まいっちんぐマチ子先生」のえびはら武司先生が
元アシスタントで、「ドラえもんの原稿が間に合わなくて成人式を
欠席したのが誇りです」って色紙が印象に残りました。

それで思い出しましたが、私、まだ高校生だった頃に、
マンガ同人誌の、今でいうオフ会に参加したことがあるんですが、
藤子不二雄のアシスタントをしているという方もいらして、
(まだ西新宿のビルでお二人一緒に仕事をされていた頃のことです)
藤本先生はものすごくシャイで無口で、インタビューとかの仕事は
全て安孫子先生がやっているとか、出勤の時に藤本先生と隣り合ってしまい、
なんかしゃべらないと‥‥と思っていたら、藤本先生が
「無理にしゃべらなくてもいいよ」って言われたこととか、
すごく興味深く聞きました。

それから楽しい「なりきりキャラひろば」

オバQに乗って空を飛んでいる写真が撮れます。
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のび太の部屋の机の引き出しから出てくる写真が撮れます!!
窓の外でのび太たちと部屋を眺めている写真も撮れます。
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こんな時間じゃなかったら、きっと大人気で行列なんでしょうね。
床に行列のためのラインがひかれていました。

パーマンになって重い荷物を持ち上げている写真が撮れます。
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藤子・F・不二雄のキャラクターたち(クリックで拡大します)
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先生の仕事机。なんと椅子に座って写真が撮れるんですよ!!
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仕事に戻ってきた先生の気分。本棚の本も興味深いなぁ!!
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最後に、9月3日のドラえもんの誕生日を祝うメッセージを
書いて貼るコーナーがありました。
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ドラえもんの絵や熱いメッセージがこんなに!!
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ドラえもんがいかに皆に愛されているかですね。

どこでもドアをくぐったら出口です。
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お土産コーナーも充実してました。
ドラえもんの人形焼き1,080円と、ドラえもんのマグカップ842円を
買っちゃいました。
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巨大なドラえもんのガチャガチャ
私も1回300円でやってみたんですが、ゾウだったのでがっかり‥‥
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藤子・F・不二雄ミュージアムなんてあるんですね!!
http://fujiko-museum.com/

ふるさと高岡市には、藤子・F・不二雄ふるさとギャラリーがあるんだ!!
http://fujiko-artgallery.jp/

藤子・F・不二雄先生が亡くなられたのが1996年9月23日、62歳だったそうで。
もう20年ですか‥‥

もちろん私も子ども時代から愛読した大好きなマンガ家ですが、
今回の展覧会で、今も変わらず、いえ、受け継がれてさらに!!
国民的に愛されているんだってことがわかってあらためて驚き、
とても嬉しかったです。

私のイチオシ藤子・F・不二雄作品

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あいちトリエンナーレ2016 (3) 岡崎エリアその1

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9月11日(日)、あいちトリエンナーレ2016岡崎エリアを見に行きました。

私が岡崎に行くのって、前回2013年のトリエンナーレが最初で、
今回が2回目かなぁ。

前回のトリエンナーレのことはこちらに
あいちトリエンナーレ2013 (3) 岡崎エリア その1
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2013-09-10

あいちトリエンナーレ2013 (4) 岡崎エリア その2
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2013-09-11

今回も、東岡崎の駅ビル(岡ビル)が会場の一つです。
(前回、もうすぐ取り壊されるって聞いたような気がするけど‥‥)
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2階に上がると、
ウダム・チャン・グエン(UuDam Tran NGUYEN)の映像作品が。
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これって、愛知芸術文化センターの地下2階と同じ映像かな??

3階が 二藤建人(NITO Kento)の作品
最初に大きな写真パネル。濁った川の中で合掌する男性。
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ふーーんって見ていたら、黄色いTシャツを着た
ボランティアスタッフの方が説明してくれました。
これはイスラエルとパレスチナの国境の川だと!!
(あくまで私が聞いたことで、聞き違い等あるかもしれませんが)
なので、写真には写っていないけど、銃を持った兵士たちに
囲まれての撮影だったそう。聞かなきゃ、それほど大きな川でもないし、
そんな危険な国境の川だなんて思えないですよね。
体の真ん中で肌の色が違うでしょ?って言われてよく見ると確かに‥‥

体の半分を覆って生活したり、日焼けサロンに行ったりして、
体の半分だけ日焼けさせている写真が隣のパネルにありました。
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そして、滑り台のような巨大な作品が《人間、下流へと遡る川》
(スミマセン、タイトル違っているかも‥‥)
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底のところに、人体のような形が浮かび上がっています。
(後ろのレトロなレストランのインパクトもなかなかですが)
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これは、砂山を作って登り、それを石膏で型取りして、
反転したものだそう。
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その奥の、暗幕の中では、寝転がってさらに暗幕で仕切られた中へ
頭を突っ込んで、死海から空を見上げる映像を見ることができます。
死海に浮かんでいるような体験ができて楽しい。

こちらの映像は《海を撫でる》
手をいろんな風景にかざしていきます。
このビルから見える風景の場面。横のパネルには、上下逆になった文章が
読めないくらいのかすかな文字で書かれています。
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実際にここの窓から見える風景。
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横の部屋には、山頂から景色を望む大きな写真パネルと、
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石膏で型取った円盤のような形が吊り下がっていました。
《空に触れる》(‥‥スミマセン、これもタイトル違うかも)

下からライトで照らされて、空のようにも見える?
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奥の部屋にも作品がありますってので行くと、
ガランとした部屋の中に椅子とテーブルが。
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これは《手を合わせる》という体験型の作品。
お湯と水をそれぞれカップに注ぎ、左右の手で握った後、
左右の手の温度が同じに感じられるまで手のひらを合わせてください
とのこと。テーブルに1つしかポットがなかったのは準備中だったよう。

そして、この不思議な台は《誰かの重さを踏みしめる》
周囲に体験した写真がずらりと並んでいましたが、
下の椅子に寝転がり、足と足を合わせて、上の人の重さを支える。
面白そう!!
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東岡崎駅ビル、無料で入れる会場なんですが、
二藤建人の展示、面白かった!! ボランティアスタッフの方の
熱気みたいなものも感じられていいですねぇ!


東岡崎駅から、明代橋を渡って、籠田公園に行くことにしました。
明代橋の脇にある風格のある松
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ポケストップになっていた彫刻《親子》‥‥うーん
作者は書いてなかったですねぇ。
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このあたり、道にたくさん彫刻(?)が設置されていました。
ポケモンもゲットです。ハハハ
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え? これは何?? ホームレスの小屋(失礼)にしてはハイセンスだし
トリエンナーレの期間中の「おもてなしプロジェクト」として
設置された「移動式アートリビング」とのこと。
トリエンナーレのチラシなども置いてありました。
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オカザえもんグッズなどを売っているビルもありました。
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おー、目玉おやじだ。タイトルは《無限》となっていました。
後ろは籠田公園地下駐車場入口
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籠田公園には、ジョアン・モデ(Joao MODE)の《NET Project》が。
名古屋市美術館前や豊橋でもやっているそうですね。
子どもも含めて、たくさんの人が紐を結んでいました。
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それから石原邸へ。文久2年(1862年)に建てられた風格ある建物。
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石原邸入口 チケットを提示して入ります。
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囲炉裏のある板の間。こういう雰囲気大好きです。
厨子に展示してあるのは愛知芸術文化センター8階で
東北の写真を展示していた田附勝(TATSUKI Masaru)の写真。
土器片と、それを梱包するために使われた古新聞を被写体にした新作とのこと。
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カマドもあっていい雰囲気
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その奥の土間に展示してあったのは、
関口涼子(SEKIGUCHI Ryoko)の作品
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棚に並べられたガラス瓶に、いろんな香りのするものが入っています。
蓋のガラス板を取って(取り扱いの注意を最初に説明されます)
匂いを嗅いでみることができます。
中にはオエッとなる匂いもあるので注意とのこと。

部屋に上がると、襖もすごいけど、真ん中の部屋にあるのは
バースデーケーキ? 電気がピカピカしています。
よく見ると、側面に虫(もちろん作り物)らしきものが貼り付いています。
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天井から吊るされた電球にも羽虫が貼り付いています。
電球の色が変わるのも面白い。
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いちばん奥の部屋には、いろんなタイルが並べられています。
愛知芸術文化センターの展望回廊にも作品があった
田島秀彦(TAJIMA Hidehiko)の作品。
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カラフルな色が四角い模様になったフィルムごしに
庭の景色を楽しむことができます。わー!! すごく素敵!!
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床の間の写真は、マチュー・ペルノ(Mathieu PERNOT)の作品
愛知芸術文化センター8階でも写真と映像が展示されていたけど、
私はよくわからなかったなぁ。この写真も、
ふーーん、窓だけど‥‥って。
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『LOVE』という文字は、愛知県美術館ロビーにあった
フィルムで作った馬の作品のカワヤン・デ・ギア(Kawayan DE GUIA)の
作品。人型のオモチャ(?)で、できています。

庭から見た石原邸
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石原邸の蔵
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柴田眞理子(SHIBATA Mariko)の陶芸も素敵だけど、
展示がすごくいい!!!
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そして蔵の中では、なんと、
「気に入った作品を 棚から棚へ 動かしてみてください。」!!
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もちろん入る前に、扱い方の注意を受けますが、
この繊細な陶芸作品を持ってみていいんです!!
ちょっとドキドキする体験でした。
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岡崎エリア、駅ビルの二藤建人も良かったけど、
石原邸がすごく私の好みでした!!

スミマセン、記事が長くなりすぎたので、とりあえずここまで。
読んで下さった方、お疲れ様でした。まだ岡崎エリア続きますので。


愛知芸術文化センターのことはこちらに:
あいちトリエンナーレ2016 (1) 愛知芸術文化センター10階
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-09-04

あいちトリエンナーレ2016 (2) 愛知芸術文化センター8階
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-09-05

あいちトリエンナーレ2016 (4) 岡崎エリアその2

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9月11日(日)、あいちトリエンナーレ2016岡崎エリアを
見に行ったことの続きです。

前記事で、東岡崎駅ビルと石原邸のことを書きました。
あいちトリエンナーレ2016 (3) 岡崎エリアその1
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-09-16

それから、2013年のトリエンナーレでも会場になっていた
岡崎シビコへ。
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トリエンナーレの案内所などもある入口を通って、
エスカレーターの横には、オカザえもんのパネルもありました。
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レトロ感がものすごくいい、シビコの冊子と
(そうかー、シビコのオープン時には
ガラス張りのエレベーターなんかもあったんだ!!)
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オカザえもんじゃなくて「オカザえんぬ」が籠田公園の
ネットプロジェクトをやっている表紙の岡崎のフリーペーパー。
ナゼか娘がバイトしているコンビニまで紹介しちゃうご隠居さんの
みちくさツアーの記事が面白かった!
次はぜひ「喫茶 丘」へ行かなくちゃ!!

2階の休憩スペースはこんなアートな雰囲気。
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普通(トリエンナーレではない)の写真展も行われていました。
『地球は生きている』鈴木毅写真展9月2日(金)~9月30日(金)
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ちょっとわかりにくい場所にあるエレベーターで6階へ上がると
おお、なんか迫力です。
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O-15コラムプロジェクト
「トランスディメンション―イメージの未来形」

デジタルの潮流の中で、大転換期を迎えている「写真」の
未来――「次元」の問題、ポスト・インターネット時代における 写真の3D化シンドローム――とかって説明はありましたが‥‥

ディレクター:後藤繁雄
参加作家:赤石隆明、ルーカス・ブラロック、勝又公仁彦、小山泰介+名和晃平、横田大輔

で、この大量の紙屑(?)の山は何??
横田大輔(YOKOTA Daisuke)の作品らしいのですが。
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鏡に映って会場がさらに広く見えます。

ルーカス・ブラロック これも写真??
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勝又公仁彦(KATSUMATA Kunihiko)の映像
乙川の上流で石を採取している場面。
スクリーンの前に石が置かれていて、石にも上から映写されていて、
水の中にあるように見えたのが趣があった。
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スクリーンの反対側には、街の光が多重になっている写真。
幻想的で美しい。
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小山泰介+名和晃平の展示
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こんな彫刻??も置かれていたんですが‥‥
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「写真家たちが、3Dとして「写真」を急速に再定義しはじめたことも注目すべきことだと思われる。」

こんな展示も。赤石隆明の作品らしいです。
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巨大なクッション?
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無人販売のミュージアムショップ(?) 料金箱が置いてあります。
写真集や、後ろの冷蔵ケースにはTシャツが入っていました。
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奥の展示スペースでは、ハッサン・ハーン(Hassan KHAN)の作品
《DOM-TAK-TAK-DOM-TAK》
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スピーカーから音楽が流されています。時々光の色も変わります。
この音楽は、エジプト、カイロのポピュラー・ミュージック
「シャービー」を分析して、6名のミュージシャンがそれぞれ個別に
レコーディングしたものをミックスしたとか。

そして、大きな廃墟のようなスペースにあったのが、
野村在(NOMURA Zai)の作品。
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モニターが積み上げられた《それでも世界は周り続ける》
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中で花火を爆発させた痕跡
《"Untitled"(箱に詰められた直径80mの打ち上げ花火)》
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《"Untitled"(雨の型取り)》
雨水とポリカプロラクトンで作られているそう
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前回2013年のトリエンナーレでは、5階、6階、屋上に
作品があったけど、今回は6階のみ。
(10月6日(木)~10日(月)に、屋上で舞台芸術が行われるそうですが)
エレベーターで降りました。
シビコ1階、岡崎アートコミュニティセンターのオカザえもん
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シビコを出て、岡崎表屋へ向かいます。
おお、なんか面白そうなお店が。街路樹で隠れてしまいましたが、
店先の大きな手のひらがインパクト!
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前回(2013年のトリエンナーレ)来た時に買った、
オカザえもんどら焼き、絶品だった!
いろんなスイーツも魅力だったけど、時間も気になって‥‥
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岡崎表屋
私は岡崎公園の方から来たので、古いビルwwだとは思ったけど、
前に黄色いTシャツのボランティアの方がいなければ、
通り過ぎてしまうくらいでしたが、
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東側から見たビルのインパクトがすごい!!
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1階はまだ事務所になっているようです。
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このビルの2階・3階に展示されていたのが、
シュレヤス・カルレ(Shreyas KARLE)
《帰ってきた、帰ってきた:横のドアから入って》

建物の横の非常階段を上がって、玄関に入り、
チケットを見せ、鑑賞ガイドやお土産(?)をもらって、
(お土産にもらった小冊子と岡崎表屋のマッチ)
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土足のまま畳の部屋にも上がり込んで鑑賞します。
最初の部屋にあったサイドボード。
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鑑賞ガイドがないと(あってもだけど)どれが作品で、
どれが元からあったものかわかりません。

隣の台所には、水のない洗面器にこんなものが置かれています。
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キッチンに置かれた2つのコップや2つのカップも作品‥‥
(ガイドにはいろいろ意図が書かれていたなぁ)
置かれている菜箸も作品。先がものすごく細く尖っています。
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物置の棚に置かれた作品
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塗りの盆が二つ組み合わさった形、面白いです。
(なかなか素敵なタイトルがついていたんですが、忘れてしまいました)
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棚に紙の包みが置かれているのも作品なんだそうです!!
(ちゃんと中の紙を数えて梱包したんだとか)
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窓のカーブが印象的なこの部屋、作品はどこに??って見まわしていたら、
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ボランティアスタッフの方が説明してくれました。
このカーテンが作品なんだそう。え??フツーのカーテンに見えるけど‥‥
実は、表裏反対に取り付けられているそう。普通は外が表で、
部屋の中から見るのは裏だけど、部屋の中からカーテンの表が見えるようにと。
ハハハww

レトロな階段を上がって3階へ。
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こんなところにも作品が(y字状の金属パイプ)
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暗がりの中、レトロなテレビと電気スタンドが向かい合っています。
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スタンドはテレビを照らし、テレビはスタンドを映し出しています。
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おー、レトロな洗面所。ガラスの向こうは入れませんでした。
あれ? ガラスの向こうの絵の他に作品番号があるけど‥‥??
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よく見たら、洗面器の排水口が塞がれて、水が張ってあるじゃないですか!!
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3階の部屋。レトロなソファと赤いマットもも、ちろん作品!
(タイトル忘れてしまいましたが、それぞれ素敵なんですよ)
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いやー!!なんか笑っちゃう!! 面白かった!!

そして、今回ぜひ乗らなくちゃ!!と楽しみにしていたのが、
乙川の和船。
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あいちトリエンナーレ2016のチケットで乗ることができるんですよ!!
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運行日は、8月11日(木・祝)~10月2日(日)の金土日
時間は(岡崎城下)10:00~18:00の毎時00分、30分発(12:00、12:30の回は運休)
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「五万石でも岡崎さまは、お城下まで舟が着く」と言われた
昔の船着き場の碑
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17:30発の船に乗ることができました。
レンタサイクル(東岡崎駅の受付でチケットを提示すれば無料利用できるそう)も
乗せて出航です。
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日暮れも近いです。
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10分もかからずに、東岡崎駅近くの岸に到着。後ろは明代橋。
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公式ガイドブックにも載っていた、参道を電車が通るという
六所神社をちょっと見てみようと。
おぉ、なかなか面白い風景です!
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風格のある松並木に驚きました。
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そして、とても立派な神社だったことにも!
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6世紀創立の古社だそう。日も暮れてきたし、境内広そうだし、
門などの建物が修理中だったこともあり、参拝は次回にして、
名鉄電車で帰りました。

あいちトリエンナーレ2016岡崎エリア、面白かったです!!
岡崎公園多目的広場の作品が、10月1日(土)~16日(日)の
期間限定で開催されるってことなので、もう一度来たいって考えてます!!


あいちトリエンナーレ2016の記事:
あいちトリエンナーレ2016 (1) 愛知芸術文化センター10階
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-09-04

あいちトリエンナーレ2016 (2) 愛知芸術文化センター8階
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-09-05

あいちトリエンナーレ2016 (3) 岡崎エリアその1
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-09-16


前回のあいちトリエンナーレ2013岡崎エリアの記事:
あいちトリエンナーレ2013 (3) 岡崎エリア その1
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2013-09-10

あいちトリエンナーレ2013 (4) 岡崎エリア その2
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2013-09-11


あいちトリエンナーレ公式サイト: http://aichitriennale.jp/

あいちトリエンナーレ2016 (5) 名古屋市美術館・長者町

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9月15日(木)、パートが休みだったので、まだ見ていなかった
あいちトリエンナーレ2016の名古屋市美術館へ行きました。

名古屋市美術館前では、岡崎の籠田公園でもやっていた
ジョアン・モデ(Joao MODE)の《NET Project》が行われていました。
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岡崎の方が盛り上がっているように感じたのは、
岡崎は日曜で、こちらは平日だったせいかな。

岡崎の籠田公園のことはこちらの記事に:
あいちトリエンナーレ2016 (3) 岡崎エリアその1
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-09-16

前回、名古屋市美術館へ行ったのは‥‥
「藤田嗣治展」は行ってないので
「麗しきおもかげ」展、その前は「ラファエル前派展」でしたが、
その時に閉まっていた入口のチケット売り場が
ちゃんと開いてるんだけど、人はまばら。
もちろん平日ってのもありますが‥‥

チケットを見せて入ります。
最初の展示が、岡部昌生(OKABE Masao)のフロッタージュ。
愛知芸術文化センター8階で、広島や福島の木の
フロッタージュ作品を展示していたけど、名古屋市美術館では

《被弾痕のある公益質屋遺構 沖縄 伊江島1929/1945》
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上《公益質屋遺構 貫かれた内部壁面の被弾痕-1 沖縄 伊江島》
下《公益質屋遺構 貫かれた内部壁面の被弾痕-2 沖縄 伊江島》
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次の展示室は撮影禁止だったし、はっきり言って、
なにこれー??ってカンジだった。
展示室がすごくガランとしたカンジだし。

ジョヴァンニ・アンセルモ(Giovanni ANSELMO)の彫刻?
《星々が1スパン近づくところ》は、
文字が刻まれた四角い石が並んでいるだけ。
「触らないで」ってのは当たり前の注意だけど、
「座らないで」ってあったのには笑っちゃった。
確かに、展示室の腰掛けのようにも見える。

アブドラ・アル・サーディ(Abdullah AL SAADI)
西瓜を山に見立てた、スイカ色の山の絵。うーーん
‥‥なんか小学生が描いたような‥‥って思っちゃった。
動物の骨で作ったという、不思議な生き物の骨のような
造形もあったけど、うーーん。

マウロ・レスティフェ(Maueo RESTIFE)の写真
粒子の粗いモノクロ写真が並びます。

階段室へ出ると、ピカピカしたライトと音と。
小杉武久(KOSUGI Takehisa)の作品
《イルミネイティッド・サマーⅡ》

2階の展示室には陶の柱が4本立っています。
マリアナ・カスティーリョ・デバル(Mariana CASTILLO DEBALL)
菱形が積みあがっているようなのは《ひし型》
歯車が積みあがっているようなのは《機械の柱》
《トカゲのキス》《蛇》ってそのままのタイトルで、
4本合わせて《誰が空間を測って、時間を教えてくれるの?》って
作品なんだそう。公式ガイドによると、
長いリサーチ期間を経て実現されるプロジェクト」で、
考古学、自然科学、テクノロジーを横断しながら、場所に起因する歴史的なモノの価値の再解釈を試みる。
そうです。ふーーん。

モンゴルのノミン・ボルド(Nomin BOLD)の絵は、
ポップな仏教絵画ってカンジ。

多田友充(TADA Tomomitsu)の絵は、あまりに単純すぎて、
何が何だか‥‥

佐藤克久(SATO Katsuhisa)の絵は多田よりはカラフルだけど
良さがよくわからないなぁ‥‥

階段にも作品があった小杉武久の、
テーブルの、微かな音や振動を出すものに
シートがかぶせられた作品とか‥‥うーーん??

名古屋市美術館、1階、2階の展示はあっという間に鑑賞終わってしまいました。
私の心には全く響かなかったなぁーって。

地下1階にもトリエンナーレの作品があるとのことで行くと、
台湾の 賴志盛(ライ・ヅーシャン LAI Chih-Sheng)の展示室。

ゴミが散らばっているような部屋の壁に、
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鑑賞者が歩くことができる足場がぐるりと作られています。
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足場はかなり狭く、落ちそうな不安感を感じながら、
横向きで歩くことになります。一方通行です。
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いつも部屋の中から壁の作品を鑑賞しているので、
ちょっと新鮮な体験でした。
(部屋の中も、作品に触れなければ歩いてもいいそうです)

名古屋市美術館を出て、長者町会場の喫茶クラウンへ。
喫茶クラウンは、2010年、2013年のトリエンナーレでも会場の一つ
だったんですが、日曜が休みなので、私今まで行ったことがないんです。
時間も他の長者町会場は11:00~19:00なのに、12:00~17:00なので、
行ける時に行っておこうと。

昔懐かしい雰囲気の喫茶店。「純喫茶」ってのも時代だなぁー。
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今村文(IMAMURA Fumi)の作品が展示されています。
私、愛知県美術館の「芸術植物園」展で今村文の作品
初めて見ました。(ブログに感想が書けてないですが、
2015年9月3日(木)と13日(日)に見に行ってます。)
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レトロな店内。
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壁に今村文の作品が飾られています。
古代エジプトの棺の装飾にも使われた「蜜蝋画」という技法で
描かれた花を切り取ったもの。
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ブルーの絵は2010年のトリエンナーレでの浅井祐介の作品。
その周りに今村文さんの作品が飾られています。
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鑑賞だけでも入っていいそうだけど、せっかくなので、
アイスコーヒーを注文して一休み。
飲み物全て500円は、このあたりの喫茶店としては高いかなぁ。
(おつまみも付いてないしww)
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喫茶クラウンを出て、近くの堀田商事株式会社のビルへ。
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1階には、ディアンドデパートメントプロジェクト
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愛知芸術文化センター8階に、デザインに注目した観光ガイド
『d design travel』が展示されていました。

ここでは愛知県のグッドデザインが展示されています。
蒲郡クラシックホテル
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名鉄犬山ホテル
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1階奥は教室のようになっていましたが?

2階はN-73コラムプロジェクト
「コレクティブ・アジア―オキュパイ/生存権/ユーモア」
アジアの地図などありました。

3階はアドリアナ・ミノリーティ(Adriana MINOLITI)の展示。
公式ガイドブックに「幾何学的エロティシズムで問題提起」
とかって説明がありましたが(それ、後から読みました)
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私には、パネル横の猫のクッションとか、
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壁に貼られた猫の切り抜きとか、
部屋全体や扇風機までもが薄いモスグリーン色だったりすること
しか覚えてないですねぇ‥‥
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レトロな階段を上って4階へ入ると‥‥
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うーーん、これはゴミ部屋??
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だらしのない美大生がここで寝泊まりしている?
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大木裕之(OKI Hiroyuki)の展示なんだそうですが‥‥
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堀田商事株式会社のビルの向かいのコンビニ駐車場には、
「都市の木質化プロジェクト@長者町会場」の一つとして、
愛知県産の木材を使った休憩施設「水舟」が設置されていました。
船縁に腰掛けて、足湯ならぬ、足を水につけて涼をとれるそう。
8月の暑い時なら気持ちいいでしょうね。
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え? 吉田商事株式会社のハッサン・ハーンの展示ってこれだけ?
オマケの絵が変わるシールの巨大版ってカンジなんですけどー。
岡崎シビコで音楽の展示やってた人と同じ人とは思えない‥‥
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八木兵錦1号館の山田亘の展示もこれだけ??
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「大愛知なるへそ新聞」
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八木兵6号館の1階は、白川昌生(SHIRAKAWA Yoshio)の展示
ウィンドーに「ツルカメ商店」と、
らくだのマークに「メリヤス 莫大小下着」の垂れ幕(?)
シャチホコの作り物もインパクトあります。
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中に入ると「月の砂漠」の童謡が流れています。
手紙などが展示されて、奥には、
ダンボールの箱が積まれ、肌着が吊るされているという、
繊維問屋街のこのあたりらしい光景です。
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え!? 大杉栄の手紙?? これってホンモノ?? すごくチャチな字で、
紙など新しいみたいだけど‥‥???
隣の懐かしい雰囲気のシャツは「松坂屋で販売されてた『らくだ』」って
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受付前のベンチに『らくだをつくった男 長者町物語』って
白川昌生さんが書いた小冊子が読めるようになっていました。
らくだの下着の成り立ち‥‥え!? そうなの?!って思っちゃったけど、
(だって、大杉栄や、台湾総督府長官の後藤新平も出てくるんですよ)
どうやらこれはフィクションなんですよね。

「らくだをつくった男」が、らくだが出てくる「月の砂漠」の歌が大好きで、
「金と銀との~」って歌詞から、シャチホコも金と銀にしたほうがいい
ってことで、銀のシャチホコを作ったとか。
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現在の経営者はアートコレクターで、白川昌生さんの作品も
コレクションされている、ってことで展示されていたのが、
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なんとも‥‥カップヌードルの塔の上に便器に座った考える人‥‥
インパクトはすごくあります。

2階に上がると、佐藤翠(SATO Midori)の展示。
あ、8月28日(朝)放送の日曜美術館でも取り上げていたなと。
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鏡に描かれているので、光が床に反射してきれいです。
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別室では、鏡の棚に作品が置かれていました。
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3階は喫茶クラウンにも展示されていた今村文の展示。
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私、巨大な押し花風の作品は見たことがありましたが、
蜜蝋で画面全体を埋め尽くす絵も、装飾的で私の好みです。
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2階が黒を基調にした展示室だったのに比べて、
3階は白が基調で、大きな窓から外が見えるのもいい。
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とても気持ちのいい空間になっていました。
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まだ長者町会場の全てを見てないのですが、地図を見て、
損保ジャパン日本興亜名古屋ビルの大巻伸嗣の作品を
見に行くことにしました。

思ったより距離ありましたが(長者町の地図とは縮尺が違うww)
立派なビルです。
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入口は正面玄関ではなく、東側。
大巻伸嗣デザインの痛車が目印です。
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15分の入れ替え制ってことで、スタッフに注意書きをもらって
列に並びました。私、岐阜県美術館「第8回 円空大賞展」
ミケランジェロの模刻がある多目的ホールで、空気の流れで巨大な
白い布が舞う大巻伸嗣《Liminal Air Space-Time》を見て、
すごく素敵だなって思ったんですよ。
そこでパイプオルガンのコンサートがある日も見に行ってしまいました。
岐阜県美術館「円空大賞展」パイプオルガンコンサート

今回初の試みとして黒い布を使った《Liminal Air》ってことで、
期待したんですが‥‥うーーん。15分は長いんじゃないですか?
10分くらいでも十分でしょう。(あ、洒落じゃないです)
入替制だから、何か最後にクライマックス的なものがあるのかなって
思って見てたけど、「ハイ、15分になりましたので‥‥」で終わり。
正直、途中で眠くなってしまった。

その後、戻って展示を見ましたが、駆け足だったので
見落とした会場があったり‥‥学書ビル見てないし、
旧明治屋栄ビルは行ったけど1階を見落としてるし、
中央広小路ビルを見てない‥‥
やっぱりもう一度名古屋に来てゆっくり見ようと思います。

でも、今回の名古屋市美術館や長者町会場、
あんまり面白くなかったなぁーー岡崎の方がずっと良かったとか思いつつ。

ここまで見たら、全部見てブログに書かなくちゃ!
その前に豊橋も行かないと。


あいちトリエンナーレ2016のレポート記事:
あいちトリエンナーレ2016 (1) 愛知芸術文化センター10階
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-09-04

あいちトリエンナーレ2016 (2) 愛知芸術文化センター8階
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-09-05

あいちトリエンナーレ2016 (3) 岡崎エリアその1
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-09-16

あいちトリエンナーレ2016 (4) 岡崎エリアその2
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-09-17

あいちトリエンナーレ公式サイト: http://aichitriennale.jp/

岐阜県現代陶芸美術館「土の冒険のぼうけん」展

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9月1日(木)に行ってきた展覧会ですが、
とても素敵だったので、感想を書いておきます。

岐阜県現代陶芸美術館
「こじまひさやの
 土の冒険のぼうけん」展
MagicalMiracleCeramic.jpg

私は岐阜県美術館の後援会員なので、3,000円の年会費で、
岐阜県美術館だけでなく、岐阜県現代陶芸美術館の企画展も
1回ずつ無料で見ることができるんです!
(なんておトクなんでしょう!! 誰でも入会できます。)

前回、岐阜県現代陶芸美術館へ行ったのは、6月5日(日)
「セラミックス・ジャパン」展
「リフレクション」展を見ました。

その時に、次回の企画展として、このチラシをもらったんですけど、
夏休みの子供向けの展示かと思ったんですよね。

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ちゃんと、チラシ裏面に、
虚と実の狭間にある「臨界点(=クリティカルポイント)」を求めて制作を続けてきた現代美術家・小島久弥(こじまひさや/1957年名古屋市生まれ)。 本展では当館の所蔵品を中心に、小島久弥と2003年より制作をともにする江藤莅夏(えとうりか)のユニット「W.N.project」による共同演出で、やきものの新しい鑑賞スタイルを提案します。
形態や釉薬の景色を意識させる仕掛け、普段の美術館ではみられない展示方法など、観る者が驚きや発見を体感できるインスタレーションが満載です。光と影、映像や音響を駆使してつくり上げた、マジカルでミラクルなセラミックの世界を、ぜひお楽しみください。

って紹介してあるんですけど。

なので、会期末の9月4日(日)が迫ってきて、バタバタしていたこともあり、
見に行くのあきらめようかなとも思ったんですが、
ツイッターで評判が流れてきていたので、
パートが休みだったこの日、ちょっと遅くなったけど出かけました。
岐阜県現代陶芸美術館へ着いたのが3時くらいになりましたが、
ここ、6時まで開館しているので朝の遅い私にはありがたいです。

受付で岐阜県美術館の後援会員証を見せると、
出品リストと「ぼうけんパスポート」って小冊子がもらえました。
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ロビーのこの展示のみ撮影可
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消防士のようなスーツは、陶芸家の鯉江良二さんの耐火スーツだそう。

やきものを焼いている最中に
茶碗を窯から外に引き出し、
水につけて冷やすと
上薬に含まれる鉄分が黒くなり
引出黒茶碗ができあがります。
陶芸家の鯉江良二さんは、耐火スーツを着て
この引き出しを行います。

(「ぼうけんパスポート」より)

展示室の入口の左上には、焼き物の人形たちが取り付けられ、
上からのライトで影が長く伸びています。

最初の展示室に入って驚きました!!
清水六兵衛《CERAMIC CIRCLE'86》が中央に置かれ、
ライトがゆっくりと上下しています。
sunsetsunrise.gif
(あくまで私の印象で作ったGIFアニメ)
《Sunset Sunrise》
焼き物の隙間がまるで遺跡の影のように伸びたり縮んだりして、
太陽が昇ったり、沈んだりするように見えます。

うわー!! なんて素敵な現代アートインスタレーションなんでしょう!!
これ、8月28日(日)に行ったあいちトリエンナーレより私の好みかも!!!

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次が《Breath of Craza(釉の囁き)》
小川待子《K-2000》が台の上に展示され、
微かな音がしています。窯からやきものを出した後、
冷える時に、ひび割れて出る音だそう。
作品のくぼみにたまった釉が氷のようにも見えました。

続く展示室の中央に、ケースにいっぱい
乾燥したシロツメクサが詰まっています。

江戸時代、オランダから
さまざまなものがやってきました。
その時、品物を守るため
すき間に詰められていたのが
シロツメクサです。


壁の展示ケースには、
三島喜美代のマンガ雑誌をやきもので作った《Comic-07》や、
八木一夫《頁1》
西村陽平の本を焼成した作品、
荒木高子《頽廃の聖書》など、
本をモチーフにした作品が並んでいました。

それから、色が分かれているような壺や皿の展示がありました。
清水卯一《青磁鉄彩壷》や、
バーナード・リーチ《抜絵巡礼文皿》が良かった。

次の展示室が素晴らしかった!!
高い吹き抜けから、フーコーの振り子のように
ゆっくりと揺れているのは、阿曽藍人の《土の玉》
玉の影が広い展示室の壁をゆっくりと動きます!!
阿曽藍人・小島久弥のインスタレーション《Gravity》
Gravity.gif
(あくまで私の印象で作ったGIFアニメ)
横に、どれもかなり大きい球体の作品――
カルロス・カルレ《球体》
阿曽藍人《土の玉》
アレッショ・タスカ《裂け目のある大きな球体B》
金子潤《UNTITLED,1995》
――が並んでいるのも素敵だった!!

小島久弥の映像(?)作品《IN⇔OUT》(この作品のみ豊田市美術館蔵)は、
私にはよくわからなかったんですが‥‥
暗い草むらの中を照らす懐中電灯の光の映像。
スクリーンの前に透明な球が置かれていて、
スクリーン側から光が照らされて、球の影ができます。
懐中電灯の光は映像=虚だけど、球を照らす光は??

展示ケースをよく見たら、水が満たされているではありませんか!!
水の中に展示されているのは、大石早矢香《秘めりんご》
体の一部のような形も見えて、エロティックな雰囲気が、
水の中でさらに妖しいです!!
時々小さな泡が出るのもいいなぁ!!!

この記事を書くために小島久弥について調べたら、私、
金沢21世紀美術館「レアンドロ・エルリッヒ―ありきたりの?」展
に行った時に、《男は海水のなかをダイビングしている》って
作品を見たことがあるって気がつきました。
ワイングラスの中の小さな人形に、たまに気泡が出てくるのが
面白かった。

それから、以前の「きになるかたち」展とかでも見た
田嶋悦子や重松あゆみなど、不思議な面白い形の作品が並んでいました。
チラシ裏面の右側ちょっと妖しい不思議な形が、田嶋悦子《ポリープ》
左側の古代の不思議な形のようなのが、ユン・ドン=ナム《無題》

そして、薄暗い中にマイセンの燭台があり、
19世紀、夜、部屋の明るさはこれくらいだったと。

最後の部屋には、オルゴールの子守歌のメロディが流れ、
マイセンの猿の楽団の人形たちが輪になって並んでいます。
真ん中に映写機(?)があってゆっくり回転しています。
猿の楽団の映像が壁に映され、反対側には映写機からの光で影が映り、
部屋の中を回っています。見ている私の影も壁に映ります。

面白かった!! この展覧会、見逃さなくてよかった!!
こんな素敵な展覧会をほぼ独り占め状態で見せてもらって、
すごく贅沢な気分でした。
(ここ、なかなか素敵な展覧会やってるんだけど、
 車がないと‥あっても?‥不便な場所なんですよねー)

そして屋外に展示されていたのが、鯉江良二《雨/陶←→土》
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手入れがされてないプランターが置いてあるのかと思ってしまうんですが、
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「鉄製の箱に、植物の種子を含む土を詰め、そこに岩石を乗せて
焼いています。屋外に置かれ、雨にあたるうちに、土の中の焼け残った種子が
芽を出しました。(後略)」と説明がありました。

磯崎新(いそざきあらた)設計の岐阜県現代陶芸美術館が入っている
セラミックパークMINOの中庭の滝に、
阿曽藍人《土の玉》が7点置かれています。
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それぞれかなり大きな球体です。
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一つずつ風合いが違います。
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--オマケ--
ポケモンGOで、こんな写真が撮れちゃいました。
阿曽藍人の土の玉とコラボしている? ハハハ
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ついでに、岐阜県現代陶芸美術館、ポケモンGOのジムに
なっているんですが、ポケモンがいないジムなんて、はじめて見ました!
(ウチの近くの、ここ一般人は入れないんじゃ?ってジムにだって、
ちゃんとポケモンいるんですよ)
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岐阜県現代陶芸美術館: http://www.cpm-gifu.jp/museum/


岐阜県美術館「樹をめぐる物語」展と所蔵品展

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9月25日(日)、岐阜県美術館へ行きました。

8月30日(火)~10月16日(日)まで
「フランスの風景
 樹をめぐる物語
 ――コローからモネ、ピサロ、マティスまで――」
という企画展が開催されています。
L'ARBRE.jpg

私は、岐阜県美術館の後援会員となっているので、3000円の年会費で、
全ての企画展を1回ずつ無料で見ることができるんです。
でも、今回の案内が送られてきた時、
なんだかジミなテーマだなぁって。

当日の岐阜県美術館は、2016年のアートまるケット
「ながれミながら」の最終日ということで、
庭園でいろんなイベントが行われてにぎやかでした。

企画展の入口を入ると、濃紺の壁が部屋を斜めに区切り、
パネルが迷路(って程ではないのですが)のように配置され、
シャルル=フランソワ・ドービニー《ヴァルモンドワの下草》って
森の豊かな緑を描いた大きな絵が、あたりを森の中のような
雰囲気にしています。
このあたりに展示されているのは、
いわゆる泰西名画って雰囲気の、重厚な―悪く言えば暗い―作品。

以前、ヤマザキマザック美術館「フランスの美しい風景」展で、
バルビゾン派の絵を見たんですが、その時も、なんか暗いwwって
印象だったんですよ。それまであまりいいと思わなかった印象派の
風景画が、明るくていいなって思えてきちゃって‥‥

でも、それまでの西洋絵画では背景でしかなかった自然の姿、
樹木を独立した主題として描いたバルビゾン派
日本人にはかえって親しみやすいかもしれませんね。

エミール・イーゼンバール《アルシエの泉》なんて絵は、
岐阜の山奥あたりで見られそうな風景だなぁって。

この展覧会、ジミな印象だったのは、知らない画家の絵が
ほとんどだってってこともあります。

ジョルジュ・サンドの小さな水彩画が展示されていて、
え?! ジョルジュ・サンドって
『愛の妖精』を書いたショパンの恋人の?って。

印象派のコーナーでも、カミーユ・ピサロの名前は知っていましたが、
息子たちも画家なんですね。
長男のリュシアン・ピサロ、
三男のフェリックス・ピサロ(別名:ジャン。ロック)
四男のリュドヴィク=ロド・ピサロの絵も展示されていました。

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展覧会の目玉の一つであろう(展示パネルの色が違っていた)
モネ《ヴェトゥイユ河岸からの眺め、ラヴァクール(夕暮れの効果)》
かなり大きな絵なんだけど(チラシ裏面左下)
どうも私、あまり魅力を感じなかった‥‥
1880年頃、モネ40歳頃の作品だそう。モネの私生活では妻を亡くしたり、
破産したパトロンの家族を養ったりと大変な時期だったとか。

うーーん、私にはシブすぎる展覧会だなぁ‥‥なんて中で、
今まであまり好みじゃないって思ってた点描の風景画が、なんか
明るくっていいなって思えてきたんです。
近づいて見ると色の対比が抽象画のようにも見えて面白いなぁと。

レオ・ゴーソンって画家を知りました。6点の作品が展示されていましたが、
1点だけ離れて展示されていた《樹木の向こうの村》って作品が良かった!
展覧会の後、記念にショップで絵ハガキを買いました(120円)
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点描の鮮やかさが絵ハガキでは再現できてないけどと思いながらも。
レオ・ゴーソン、点描でない絵も描いているんですね。

第3章「ポスト印象主義と20世紀前衛芸術への試み」のコーナーには、
岐阜県美術館のルドン《ペイルルバードのポプラ》や、
ポール・セリジュ《急流のそばの幻影、または妖精たちのランデヴー》
(チラシ表面下)や、《森の中の焚火》も出てました。

画家の個性が出たこのあたりの絵、私には意外に面白かった。
(今まで前衛芸術の良さってよくわからなかったんですけど)
モーリス・ドニ《小さなブルターニュの女性たち、沼のほとり》
(チラシ裏面左上)の鮮やかな色使いとか、
マティス《オリーヴの並木道》(チラシ裏面下段中)の
ダンスを踊っているような木々とか、
出口近くのクリスチャン・ロールフス《春の樹》の
激しいタッチと鮮やかな色彩の樹が迫力だなぁと。

企画展の部屋を出て、県民ギャラリーへ行き、

「キャノンフォトクラブ岐阜長良川」第48回写真展と、
「第24回 中部春陽会・岐阜地区作家展」を見ました。
仁木岐久子さんの水彩で描いた蓮の大作や
パステルや色鉛筆で描いた外国旅行のスケッチがよかった。

所蔵品展の部屋に入る前に、庭の収穫祭がにぎやかなので‥‥
和太鼓の演奏や、ダンスなどのパフォーマンスが行われていました。
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この日だけのテントのお店も出ていました。
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地元の食材を使ったお弁当などもあったみたいなんですが、
私が行った時は飲み物以外は売り切れで、
蜂蜜すだちソーダをいただきました。500円。美味しかった!!
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さて、所蔵品展。最初の部屋がすごかった!!
ルオーの《ミセレーレ》がずらりと58枚!!! これは全展示?

この《ミセレーレ》、平成25年度新収蔵作品として、
2013年の秋から、ケースに入ったのが展示されてて、
わーすごいの購入したんだってビックリしたんですよね。
2014年5月の所蔵品展にも展示されてて、こちらの記事に
感想をちょっと書いてます。
岐阜県美術館「彫刻のさんぽ道」(所蔵品展)その2
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2014-05-20

それから、ヤマザキマザック美術館「聖なる風景」展
岡崎市美術博物館蔵のものが何点か展示されてて、
あ、キリストを描いただけじゃなくて、
父親の死と第一次世界大戦を経験したルオーが、
戦争の悲惨さと信仰に救いを求める心を表現したものなんだと
わかりましたが、1点だけでもその力強さ迫ってくるんですが、
もう壁にずらりと58点!!! すごい迫力です。

この『ミセレーレ』1948年にエトワール・フィラント出版協会から
出版されたもので、発行部数425部 市販外25部
岐阜県美術館のは限定番号No.153とのこと。
ミセレーレ展、11月27日(日)までです。

次の展示室1-B 熊谷守一展と、展示室2の「ナンヤローネNo.1」は
7月24日(日)に行った時と同じでした。こちらに感想を書いています。

岐阜県美術館「ながれミながら」と所蔵品展
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-08-04

バーチャル館長があらわれるiPad、
子どもが不思議そうに見ていました。

ルドン部屋では《光の横顔》のリトグラフが2枚並んでいて、
これ同じだよね??ってよく見たら、1枚は献辞つきなんだそう。

そして特集展示「土屋輝雄・禮一展」
焼き物が展示されていることが多い展示室1-Dのガラスケースに
土屋輝雄のスケッチや日記が展示されているのがすごく良かった!!

土屋輝雄(1909-1962)‥‥日本画家の土屋禮一のお父様なんですね。
養老町出身の土屋輝雄は幼い時のけがによって20年にも及ぶ闘病生活を強いられますが、身近な昆虫や小鳥、草花を日々写生することで画家になる夢を紡ぎ、痛みや寂しさに耐えました。精緻なデッサンは膨大な量に及びます。
(出品リストより)
いろんな角度から描かれたモチーフには、細かな書き込みもあって、
精緻な描写力には驚きます。
そして、細かな丁寧な文字でびっしりと書かれた日記!!
日付の数字がデザイン的に装飾されて書かれ、各ページに
ちょっと大正ロマンっぽいイラストが描かれていて、とても良かった。
レトロなデザインっぽいカット集も、私好みでした!!

展示室1-Eには
土屋輝雄の絹本着色の掛軸《後庭趣余(こうていしゅよ)》1942年と
《水辺に川蝉(かわせみ)》1943年頃 が展示されていました。
穏やかな色彩の上品な絵だけど、
スケッチに比べてボケちゃった(?)というか、
ちょっとインパクトに欠けるなぁ‥‥って。
ショップで『土屋輝雄作品集』が1,944円のところ
特別価格1,000円で売っているってことだったので、
迷わず買ってしまいました!
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そして土屋輝雄の長男で、幼い頃から父に厳しく絵を指導されたという
土屋禮一(1946- )の絵が並んでいました。
現在は日本芸術院会員となり、公益財団法人日展の副理事長・事務局長をつとめ、現代日本画の第一人者として活躍を続けています。
淡墨桜を描いた大作や、
アロワナを描いた墨画淡彩の《龍魚―阿》《龍魚―吽》など、迫力でした。
「土屋輝雄・禮一展」10月16日(日)までです。

企画展に来て、所蔵品展を見ずに帰られる方もいらっしゃるようですが、
岐阜県美術館の所蔵品はスゴいので、もったいないですよ!!


岐阜県美術館: http://www.kenbi.pref.gifu.lg.jp/



あいちトリエンナーレ2016 (6) 豊橋エリアその1 PLAT会場他

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10月2日(日)、あいちトリエンナーレ2016の豊橋エリアへ行きました。
今回から会場となった豊橋エリア。
豊橋には、今年5月に
豊橋市美術博物館「『描く!』マンガ展」へ行ってます。
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-05-17

名鉄電車で名古屋からさらに約1時間かかり、
私の最寄り駅からは2時間近くかかってしまうんですが、
1回の乗り換え(それも同じホームで)で行けるし、
会場は全て豊橋駅の近くに集中しているんですね。

電車の中吊りにあいちトリエンナーレの広告が。
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使われていたのは豊橋の久門剛史の作品。

名古屋の大巻伸嗣の作品を使った中吊りもありました。
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豊橋駅前には彫刻が多いですね。えー?! これはドングリの木??
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ネットで調べたら、
藤原吉志子(1942-2006)の「金次の椎の木」という
三河地方の民話に取材したブロンズ彫刻だそう。

《育愛》ってタイトルがつけられた彫刻。
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《花束》
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この日はお祭り??っても、こじんまりした町内くらいの??
こんなお神輿を見ました。
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ついでに‥‥後で撮影したものですが《祭》
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《おあづけ》
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‥‥いかん! あいちトリエンナーレを見に来たんだった。
ってことで、まず「穂の国とよはし芸術劇場PLAT」へ。
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名古屋市美術館の前や岡崎の籠田公園でもやっていた
ジョアン・モデのネット・プロジェクトがありました。
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緑の芝生の上に、ネットが張られているので、きれいに見えますね。
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ガラスごしに大巻伸嗣の大きな作品が見えています。
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壺の中にライトがあって、上下するようです。
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花や鳥が文様のようになって表面を構成しています。
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2階に作品があるとのことで行ってみました。
愛知芸術文化センター地下2階や東岡崎駅ビルにもあった
ウダム・チャン・グエンの映像ですね。
流れている曲は、ショスタコーヴィチ作曲「セカンドワルツ」だそう。
窓から、ジョアン・モデの作品にネットを結んでいる人が見えます。
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1階奥にも展示がありますとのことで行くと、
コラムプロジェクト
「鳥の歌―メッセンジャーの系譜学」
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入口のパネルの鳥の文字(?)は味岡伸太郎のデザイン。
愛知芸術文化センター8階で土の展示をされていた方ですね。
デザイナー、タイポグラファーとしても活躍されてます。

味岡伸太郎のポスター
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愛知県美術館・木村定三コレクションの小さくて可愛い
《鳩笛》が展示されていたり、

7世紀の《鳥鈕蓋付台付壺》 こちらもカワイイ!!
鳥の蓋鈕(がいちゅう)をもった須恵器は
東海地方の遺跡からしか出土しないとか。
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愛知芸術文化センター10階で自然の音の展示をしていた
クリス・ワトソン(Chris WATSON)が採集した鳥の声が流れていました。

豊橋・開発ピル10階で映像作品を展示している
石田尚志(ISHIDA Takashi)《鳥》
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愛知芸術文化センターの地下に大きな作品があった森北伸の作品
《止まり木》
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モダンな「穂の国とよはし芸術劇場PLAT」の目の前に、
なんともレトロでインパクトのある「水上ビル」
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「豊橋ピル」「大豊ビル」「大手ビル」などのビル群からなる「水上ビル」は高度経済成長期の1960年代初頭に農業用水路上に建てられたもので、ヘビのように水路に沿い、その長さはなんと約800メートル。
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1階は商店街
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「NOWなスナック」ww!!
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「大豊ビル」
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4階建てのピルの中ほどに行列ができてて、
ラウラ・リマの鳥の作品の入口だったんですが、
入場に時間かかりそうだったので、とりあえず他を見て来ようと。
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小鳥店がありました。
小鳥たちはラウラ・リマの作品へ行っているようです。
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ヨルネル・マルティネス(Yornel MARTÍNEZ)
《P350/オルタナティヴマガジン》
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不要になったセメント袋で作られた雑誌。
自由にめくって見ることができます。
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ヨルネルと子供たちとのワークショップで作られた作品も
展示されていました。
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水上ビルには花火店が(私が見たところだけで)3軒もあって驚き。
ここは移転したそうですが‥‥
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花火店の隣の部屋(?)の中にテレビ(ディスプレイ)が置いてあり、
英文が映し出されていました。
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イグナス・クルングレヴィチュス(Ignas KRUNGLEVIČIUS)の
《TV LOVE》という作品。しかし、ここ、なんに使われたスペース??
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その隣の「みずのうえ」ってスペースは、
トリエンナーレのビジターセンターで、
店頭のガチャガチャでは、トリエンナーレの作家さんたちの缶バッジが
出てくるってことで、結構人気ありました。私も200円入れて回してみたら、
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長者町会場のアドリアナ・ミノリーティのバッジと、
長者町会場限定ノベルティーの、「わらしべ長者」をデザインしたコインが
入ってました。
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下のガチャでは、豊橋会場限定チケットが買えます。300円。

花火店「あづまや」
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の隣にも、イグナス・クルングレヴィチュスの作品がありました。
2面のスクリーンに、それぞれ英文のテキストが映し出されます。
時折機械音のような音と色。
どうも取り調べらしいと、私くらいの英語力でもわかりました。
(テキストと訳を書いた紙をもらったけど、会場は暗いので後でしか読めなかった)
細かいことまではわからなかったけど、なんかすごい緊張感があって、
つい最後まで見てしまいました。

また花火店がありました。
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道の向こうにも、水上ビルが続きます!!
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駅前大通り沿いの「はざまビル大場」1階にあったのが、
リビジウンガ・カルドーゾ(別名:レアンドロ・ネレフ)
Libidiunga CARDOSO(a.k.a. Leandro NEREFUH)の作品。
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床には砂が敷き詰められ、古いSF映画のような、
あるいはキッチュな遊園地の乗り物のようなものが置いてあります。

「自由に触ったり、乗ってもらってもいいですよ」と言われて
行くと、乗り物のかげに立っている原人のような像に驚きます。
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なんか原始時代にタイムマシンで降り立ったような気分になります。
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「はざまビル大場」2階は
ウェンデリン・ファン・オルデンボルフ(Wendelien VAN OLDENBORGH)
の映像作品。若者の社会問題を扱っているよう。

‥‥長くなったので、とりあえずここでアップします。
豊橋エリア、大巻伸嗣の壺の作品とかもキレイだったけど、
やっぱり、水上ビルのインパクトがすごいなぁと。


あいちトリエンナーレ公式サイト: http://aichitriennale.jp/

あいちトリエンナーレ2016 (7) 豊橋エリアその2 開発ビル他

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10月2日(日)、あいちトリエンナーレ2016の豊橋エリアへ行ったことの続き

PLAT会場、水上ビル(ラウラ・リマ作品除く)、はざまビル大場のことはこちら:
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-10-04

開発ピルへ。エレベータで10階に上がります。
10階は石田 尚志(ISHIDA Takashi)の展示。

カーテンに映像が投影されていたり
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椅子が一つ置いてある部屋の正面に投影されていたり
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ここ、なんか素敵な場所だなって思ったら、
どうやら劇場で、さっきの部屋はリハーサル室だって。
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楽屋に映像が投影されています。場所がいいなぁ!!
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鏡がたくさんあるのも素敵。
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舞台ソデから舞台へと向かうように置かれた台の上のドローイング
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舞台の上に設置されたスクリーン
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スクリーンに向かって伸びるように置かれた映像
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‥‥映像についてはよくわからなかったけど、
とにかく場所がいいなってカンジでした。

階段で9階に降りると、佐々木 愛(SASAKI Ai)の展示
白い壁に白い絵が浮き出ています。これ、
ロイヤルアイシングという砂糖細工技法による壁画だそう。
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樹木や鳥が文様のように細かに描かれています。
こんなに大きな壁面に描くのは大変だったろうなぁー。
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階段で8階に降りますが、この階段が素敵!!
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8階の ニコラス・ガラニン(Nicholas GALANIN)の展示

ファッションショーのような展示にも見えたんですが。
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ニコラス・ガラニン with ネップ・シドゥ
《光のかたちをした「彼女」》
古い物語に出てくる姫君のコスチュームのようにも見えます。
半袖と帽子がちょっと違和感ありますけど。
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《泥のかたちをした「彼女」》
上半身はどこかの民族衣装のようにも見えたんですが、
このドレスの裾がダウンジャケットをつないで作られているのに
気づいて、面白いなぁと。
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《影のかたちをした「彼女」》
礼装の軍服のような装飾が素敵です。黒に金がゴージャス!
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《空のかたちをした「彼女」》
寒い国の姫君のドレスのよう? 毛皮のようなふわふわが豪華。
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そして、鎧が十字架のような形になっているのは、
ニコラス・ガラニン《ゴッド・コンプレックス》
白い鎧は陶で作られているそう。
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隣の映像のコーナーもニコラス・ガラニンの作品とのこと。

8階の別の部屋では、岡部昌生の展示がありました。
名古屋市美術館や、愛知芸術文化センター8階でも展示があった
フロッタージュの方ですね。
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マンホールのフロッタージュもありました。
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愛知県豊橋市と長野県辰野町を結ぶ飯田線沿いの
フィールドワークにもとづく作品とのこと。

6階は、小林 耕平(KOBAYASHI Kohei)の展示
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『東海道中膝栗毛』を題材に、映像とオブジェクトのインスタレーション
この二人が、弥次さんと喜多さんよろしく、現代の東海道を旅するという設定。
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後ろにあるオブジェを使って道案内をしている映像。
ふーーん。じっくりと見てると面白いのかなぁ??
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そして、グリナラ・カスマリエワ & ムラトベック・ジュマリエフ
(Gulnara KASMALIEVA & Muratbek DJUMALIEV)の展示も6階奥に
あったんですが、私、気づかずに降りてしまい、後で戻って見ました。

5面のスクリーンに映し出される、
キルギスを抜けて中国へとつながるシルクロードの現在の様子
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元給湯室だった小さな部屋に、写真パネルも展示されていました。
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5階は 久門 剛史(HISAKADO Tsuyoshi)の展示
電車の中吊り広告で見た作品ですね。
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箱の中には無数の時計の針(?)のようなものが詰まっています。
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光の反射が天井に映ってきれいです。
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光の反射が楽譜のようにも見えて不思議。
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次の部屋では、丸い壁の穴の向こうで、電燈がゆっくり揺れていました。
こちらの部屋の壁には丸い光が揺れます。
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この間の岐阜県現代陶芸美術館「土の冒険のぼうけん」展
展示を思い出してしまいました。
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-09-26

次の部屋では、カーテン(?)の衝立がたくさん並んでいました。
扇風機の風で布が揺らいだり、丸い光に照らされたりしています。
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5階には、ハリル・ラバー(Khalil RABAH)の展示もありました。

部屋の中に置かれた柵。影がきれいです。
奥には座れない骨組だけのソファの写真。
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コンクリートブロックで区切られた奥には、
穴を囲む柵の写真の台が置かれています。ふーん。
「空間の政治性について考察するアーティスト」ってことですが。
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階段で2階まで降りると、ハーバード大学感覚民族誌学ラボの
展示がありました。スタッフから、船の場面が多いので、
船酔いしやすい人は注意してくださいと言われて入ります。
床のクッションに寝転がって見ている人が結構いました。
「アメリカの遠洋漁業の過酷な労働現場を映像に収めた」ものだそう。

開発ビルを出て、先ほど行列ができていてパスした
ラウラ・リマの展示会場へ行きました。やはりまだかなりの行列。
30分待ちとのことでしたが、覚悟して並びました。
壁に貼られていた注意書き。この日は20人までの入場制限でしたが。
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人数の確認や、二重になった出入口の網戸の開け閉めと、
ボランティアスタッフさん大変そうです。

順番が来て中に入りました。以前は人が住んでいた4階建てに、
小鳥が100羽放たれています。
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小鳥は通常は小さな鳥かごでペットとして飼われる文鳥など。
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鮮やかな色をした小鳥もいますね。
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部屋の中だけでなく、屋上にも金網が張ってあるので出ることができます。
夕暮れ時だったせいか、屋上にはこの2羽くらいしかいませんでしたが。
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‥‥小鳥はかわいいし、広い場所で飛び回るのを見るのはいいんだけど。

ちょうど外ではムクドリたちが大群となって飛び回っていました。
駅前の街路樹には無数のムクドリたちが群れてやかましかったです。
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お腹も空いたので、以前から噂には聞いていた「豊橋カレーうどん」
駅ビル1階のレストラン街に幟が立っていたので、この機会に食べてみようと。
「みかわの郷 カルミア店」豊橋カレーうどん890円
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カレーうどんの下に、とろろご飯が入っていて、うどんを食べた後に
カレーとからめてご飯を食べるという、一杯で二度楽しめるご当地うどん。
日本一の生産量を誇るという豊橋産のウズラ卵が入っているのも
豊橋カレーうどんのルールだそう。
赤いのは、最初、梅干しが入っているのか?って思ったら、
なんとミニトマト!! 酸味が意外な美味しさで、カレーうどんに合いますね。
うどんにご飯、お腹いっぱいになりすぎましたww

豊橋名産ヤマサのちくわを買って帰りました。
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あいちトリエンナーレ2016のレポート記事:
あいちトリエンナーレ2016 (1) 愛知芸術文化センター10階
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-09-04

あいちトリエンナーレ2016 (2) 愛知芸術文化センター8階
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-09-05

あいちトリエンナーレ2016 (3) 岡崎エリアその1
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-09-16

あいちトリエンナーレ2016 (4) 岡崎エリアその2
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-09-17

あいちトリエンナーレ2016 (5) 名古屋市美術館・長者町
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-09-19

あいちトリエンナーレ2016 (6) 豊橋エリアその1 PLAT会場他
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-10-04


あいちトリエンナーレ公式サイト: http://aichitriennale.jp/

あいちトリエンナーレ2016 (8) 名古屋駅・旧明治屋栄ビル他

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10月6日(木)、あいちトリエンナーレの名古屋駅会場他を見てきました。
この日、パートが休みで、名古屋の妙香園画廊でこの日から始まった
楚勉さんの個展を見に名古屋に行ったので、
ついでに、まだ見ていない会場を見て来ようと。

まず名古屋駅会場 JPタワー名古屋 2F貫通通路へ。
名古屋中央郵便局名古屋駅分室の跡地に建てられた新しいビル。

まだ工事中と、こんな通路(なんだかアートっぽい)を通っていくと、
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おお、カッコイイ!!
吹き抜けのロビー(アトリウム)に置かれているのは、
金シャチをイメージしたモニュメントですね!!
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(ネットで調べたら、
 祐成政徳(すけなり まさのり)《GOLD FISH》という彫刻作品だと)
いかにも名古屋ってカンジだし、ベンチにもなるなんて、
実用的でいいなぁ!!

2階通路出口のガラスもなんかカワイイ!!
ガラスの掃除中の人も絵の一部みたい‥‥なんて思いながら行くと、
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これが、あいちトリエンナーレの森北伸の作品でした。
愛知芸術文化センター地下2階の大きな造形の人ですね。
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JPタワー名古屋の2階の南側の出入口の上には、こんなアート作品も。
(あいちトリエンナーレの作品ではありません)
堀木エリ子《EIGHT(8)》
「8」の重なりを幅13m、高さ4mの大きさで漉いた和紙のアートだそう。
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JPタワー名古屋ビル(奥)
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新しい大名古屋ビルヂング
下層部ファサードガラスパターンは、2020年東京オリンピックの
エンブレムを手がけたデザイナー野老朝雄(ところ あさお)だそうですね。
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ウィンドーディスプレイもカッコイイ!!
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ビルの中ほどになんかカワイイ(?)モニュメントが。
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ポケモンGOのポケストップになってました。
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(地下鉄代200円の節約のため(?)
 ポケモンGOをしながらこんな調子で歩いて行きました。)

店頭の信楽焼のタヌキの置物がユーモラス。
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なんかすごい色使い!
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おぉ、かっこいいビル!! 高層階もちょっとカーブしているのが素敵。
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低層階はヨーロッパあたりの伝統的な雰囲気。
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名古屋商科大学 丸の内タワー(名古屋キャンパス)だそう。
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やっと長者町につきました。伝馬町ビルの向かいのビル1階
植物で飾られた壁面。
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ハイ、やっとあいちトリエンナーレの作品です。
伝馬町ビルに展示されていたのは、
キャンディ・ファクトリー・プロジェクト/北九州国際ビエンナーレin愛知
マイク・ボード、ヨンヘ・チャン・ヘヴィー・インダストリーズ、
ジョン・ミラー、宮川敬一、古郷卓司
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1階は《この土地は私のもの》というインスタレーション。
テーブルの上の皿に島が載っています。竹島だそう
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‥‥私、竹島が「女島(東島)、男島(西島)と呼ばれる2つの小島と その周辺の総計37の岩礁からなり、総面積は約0.21km2」(Wikiより)‥‥って
ことも知りませんでした。韓国と日本が領有権を主張しているのは、
さすがに知っていますが。

1階奥にあったのが、いろんな人の顔が次々に映し出される映像。
作品の解説で、沖縄の米軍基地の土地の売買について書かれていました。
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2階には、韓国語と日本語と英語が表記される映像。
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日本人で韓国人のキムが脳内にいる(?)女性が、
板門店をめぐるツアーについて問い合わせの電話をかける。
へー、韓国人は板門店ツアーに参加できないけど、日本人なら行けるのね。
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キューピーちゃんとソフトクリームのアニメ。歌にのせて、
ちょっとエロティックなイメージ?
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同じスクリーンで、ピースマークを使った映像も上映されていました。
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反対側の奥で上映されていた映像
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万華鏡のよう
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この映像(写真よね?)ブラジル人が多い豊田市で撮影されたものなんだって?
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さまざまな人種や言語が混在した新しい都市の風景を体験するインスタレーション
(キャラヴァンガイドブックより)だそうです。

学童ビルの展示ってこれだけ??
ナターシャ・サドゥル・ハギギャン(Natascha SADR HAGHIGHIAN)
《Fruits of One's Labour》
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経済とイメージの共犯が現代人に与える心理的影響をテーマにしている。 膨らむ期待、突如として訪れる失望。環境や人々の精神を破壊する過度な消費文化について問いを投げかける。」(キャラヴァンガイドブックより)
うーーん??

この後、楚勉さんの個展会場に行ったのですが、そのことはまた別記事で
(書きたいけど、いつになるやら‥‥)

栄会場の旧明治屋栄ビル
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ここは、9月15日(木)に名古屋市美術館や長者町に行った時に、
2階以上は一応見たんですが‥‥1階は見落としたんですよね。

こちらからは入れません。
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こちらが1階の展示入口。
トリエンナーレのインフォメーションもあります。
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ケルスティン・ブレチュ(Kerstin BRÄTSCH)の展示
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なんかおどろおどろしいようなマーブルペインティングの作品たち。
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こちらの映像は、お祭りに参加する若者たち。
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手に持っているのは‥‥ここの窓際に展示されていたこれ?
カラフルなチェックパターンの板。
向かいのビル壁面のモザイクとの対比が面白かったので写真撮りました。
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2階以上へは別の入口から入ります。
階段が素敵!!(9月15日に撮影した画像が以下混じります)
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旧明治屋栄ビル2階は、端 聡(HATA Satoshi)の展示
《液体は熱エネルギーにより気体となり、冷えて液体に戻る。そうあるべきだ。》

廃墟のような中に、大釜から湯気が立っている?
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ドラム缶からの水が循環しているようです。
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魔女が魔法の薬を作っているようなカンジ。
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秘密の要塞のような、この場所の雰囲気がすごくいいです!!
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3階の、元バレエ教室だった場所に展示されていたのが、
寺田 就子(TERADA Shuko)の作品。
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透明なフィルムが吊り下がっていたり、
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窓際には、ガラス板(アクリル板?)が並べられていたり、
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透明なもの、光を透過するもの、反射するものに
こだわっている方のようですね。
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鏡がたくさんあるこの会場がとても合っています。
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ガラス玉の中でくるくる回っています。
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3階の部屋には、
ソン・サンヒ(SONG Sanghee)の映像インスタレーションと、

別の部屋で、山城 知佳子(YAMASHIRO Chikako)《土の人》が
上映されていました。
土にまみれた人々は、戦争で死んだ人々のようでもあり、
その人たちが起き上がってくるのは、ゾンビが復活するような、
人々の無念を訴えているような‥‥ラストの
ユリの花が咲き乱れる野のシーンが美しくもすごい迫力でした。

中央広小路ビルは入口がわかりづらいです。
広小路を歩いていたら通り過ぎてしまい戻りました。
前回のトリエンナーレでも会場になっていたところですね。

入口のスタッフさんに教えられてエレベーターで2階へ上がると、
コラムプロジェクト「交わる水-邂逅する北海道/沖縄」

壁の2面に、それぞれ沖縄と北海道の映像。
名古屋市美術館の入口にフロッタージュで展示されていた
公設質屋遺構の映像もありました。
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あ、これは旧明治屋栄ビル2階の展示の端聡さんの作品ですね。
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ここでは、水ではなく女性の映像が映されていて、
そのハイキーな映像ばかり見ていたら、スタッフの方に、
天井に反映した光もきれいですよと言われて見上げると、あら素敵!
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隣の部屋には北海道と沖縄の土が檻の中に展示されていました。
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奥の部屋には、5台のモニターにそれぞれ映像が映されていました。
天正遣欧少年使節の伊藤マンショ、千々石ミゲル、中浦ジュリアン、
原マルティノのその後の人生について。
弾圧の下、棄教した者、殉教した者‥‥
原マルティノはマカオへ逃れて、そこで死んでお墓もあるそう。
私は、マカオの海で原マルティノについて子供と話しているという
映像を見ました。他の映像は時間がなくてパスです。

いったん出口へ戻り、別の部屋へ行くと、レトロな編集室のような室内。
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山田 亘(YAMADA Ko)の展示(?)で、
実際にここで一般からの参加希望者と共に
『大愛知なるへそ新聞』を作って発行しているそう。
自由にもらってこれたので持って帰ってきたけど、
うーーん、この手描きの文字とか、
昔のガリ版刷りの小中学校の学級通信みたいな感じ‥‥。
(私が小学校低学年だった頃は、ガリ版の原紙を鉄筆で切って版を作って
いたけど、そのうち書いたものがそのまま製版できるようになったなぁ)
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今はパソコンで素人でも簡単にキレイなレイアウトとかできるのに、
あえて切ったり貼ったりして作っているんですね。
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「号を重ねるごとに部分的に記事を差し替える仕組みによって、街の変化を
俯瞰的に可視化。」ってことだそうです。

入ったところに展示されていた掛け軸‥‥えっ!? 安重根?!!
伊藤博文を暗殺したアン・ジュングン? これってホンモノ?
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この展示は「なるへそ新聞社」の「なるへそ文化センター」が企画した
大愛知なるへそ新聞に ELEKTRIC AND KARAKURIC DAYS OF JAPANを連載中の アーチスト・沖啓介氏による展覧会です。
なるへそ新聞信のウェブサイトより
http://naruhesonewspaper.jimdo.com/

これでほぼあいちトリエンナーレ2016の全会場を回ったかな。
最初は、前回・前々回に比べてなんか物足りないーって感じたけど、
まぁ、それなりにいろんな作品を見られて良かったかなぁ。
(これだけブログで楽しんでいるじゃないですか)
やっぱり良かったのは、岡崎会場!! 石原邸がすごく私好みでありました。
駅ビルの二藤建人や、岡崎表屋ビルも面白かった。
できれば、期間限定の「アーキテクツ・オブ・エアー」を見に
もう一度岡崎へ行きたい(あと喫茶 丘!)けど、整理券が必要だしなぁー

あいちトリエンナーレ2016のレポート記事:
あいちトリエンナーレ2016 (1) 愛知芸術文化センター10階
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-09-04

あいちトリエンナーレ2016 (2) 愛知芸術文化センター8階
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-09-05

あいちトリエンナーレ2016 (3) 岡崎エリアその1
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-09-16

あいちトリエンナーレ2016 (4) 岡崎エリアその2
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-09-17

あいちトリエンナーレ2016 (5) 名古屋市美術館・長者町
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-09-19

あいちトリエンナーレ2016 (6) 豊橋エリアその1 PLAT会場他
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-10-04

あいちトリエンナーレ2016 (7) 豊橋エリアその2 開発ビル他
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-10-09

あいちトリエンナーレ公式サイト: http://aichitriennale.jp/

中山道赤坂宿 旧清水家住宅三人展

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10月9日(日)、中山道赤坂宿にある
大垣市指定文化財「旧清水家住宅」へ行きました。
造形作家の二村元子さんから三人展の案内ハガキが届いていたからです。
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金生山の化石と鉱物の 新川 教 (Niikawa Takashi)
立体造形の 二村 元子 (Futamura Motoko) 
絵画の 吉田 峰雄 (Yoshida Mineo)
という分野を超えた三人の方の展示です。

古民家での展示、とても楽しみでしたが、見るのにそんなに時間
かからないだろうし、我が家からは1時間あれば行けるだろうって、
まぁ、私のことですから、日曜日の午前中テレビ見たりしてのんびりして、
昼食を食べてから出かけました。でも、
もっと早くから出かければ良かったって後悔しました!
展覧会だけでなく、周辺の赤坂宿や金生山がとても素敵で、
もっと見てみたいところがあったからです。

旧清水家住宅は、中山道赤坂宿のほぼ中央、十六銀行の向かい。
日曜日だったので、十六銀行の広い駐車場に停めさせてもらいました。
(旧清水家住宅は土日祝のみの開館)
大垣市HPの旧清水家住宅のページ: http://www.city.ogaki.lg.jp/0000032911.html

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享保15年(1730)もしくは安永4年(1775)建造と伝えられる主屋」は、
歴史的建造物として保存するため、改修工事が行われ、
「住民などによるまちづくり活動の拠点施設としても利用されています。

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向かいの十六銀行も赤坂宿のたたずまいに配慮した建物になっています。
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大戸をくぐって中へ入ります。(無料)
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二村元子さんの、これは2015年の中之条ビエンナーレに出品された
作品のリメイク(というか切り取られた)ですね!
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群馬県の山間で開催された中之条ビエンナーレのことは、
(温泉とアート!! 行きたかったですが、やはり群馬県は遠い‥‥)
場所かさじゅう「天使とおばけ」展と交流会
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2015-12-05
で、スライドも見せていただきました。

土蔵の中に壁をつくり、そこに村の人からもらった古い椅子などを埋め込んだ作品。
今回の展示でも、とても場所となじんでいるというか、
古い記憶が浮かび上がってきているような、そんな雰囲気が素敵。
そして、板の間に展示されていた化石とも通じるものがありますね。

その奥の部屋に展示されていたのは、吉田峰雄さんの絵画。
これ、全てモノクロで描かれているんですが、光の加減で、
いろんな色が見えて、この場所にとても馴染んでいます。
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奥の座敷の床の間
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二村元子さんの造形も、吉田峰雄さんの絵画もとても素敵です!
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吉田峰雄さんの絵、黒一色ですが、光の加減で金や銀に見えますね。
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壁に掛けられた吉田峰雄さんの絵
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奥の土間もすごく素敵な空間になっていました。
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これ、岐阜市の上宮寺で開催された
二村元子「Re∞Birth」展
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2014-04-06
でも展示されていた、炭化させた夏みかんが貼り付けられた作品ですね。
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古民家の黒い壁の前で、また素敵に見えます。

吉田峰雄さんの絵も黒い壁ととても合っていますね。
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道に面した蔀戸のある板の間に展示されていたのが、
新川教(にいかわ たかし)さんの金生山の化石と鉱物
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これらの説明パネルは、以前に岐阜県博物館での展覧会で作られたものだそう。
岐阜県博物館の古いHPに展覧会のページがありました。
資料紹介展「赤坂 金生山~新川化石コレクション~」
http://old.gifu-kenpaku.jp/kikaku-past/4299

(旧・岐阜県不破郡)赤坂町は石灰の産地ってことは知っていましたが、
その石灰岩が採掘される金生山は、多くの化石が発掘される
「日本の化石研究発祥の地」と言われているそう。
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このあたりのことは私はさっぱりなんですが、展示されていた
化石の大きさには驚きました。
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「ナゾの二枚貝シカマイア」!!

このあたりの化石は、こんなのが出てくるんだ!!って、
全く興味のない私でも驚くような大きさです。
そして壁の吉川峰雄さんの絵画、化石と不思議に共鳴しているような‥‥。
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金生山には鉄鉱石(赤鉄鉱)の鉱脈もあったそう。
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これらを前にして、新川教さんのお話がとても面白かったです。
(以下、あくまでも、その方面の知識が全くない私が聞いて
 記憶に残ったことを私なりに文章にしたものなので正確ではないですが)

「金生山」は名前の通り、古代から赤鉄鉱を採掘して鉄製品を作っていたのではないか
近くの垂井にある南宮大社は鉱山を司どる神である金山彦命を祭神としているし、
金生山にある明星輪寺には金生山の鉄鉱石で製作されたといわれる短刀もある
近くの昼飯大塚古墳(ひるいおおつかこふん)からは鉄製の刀剣も出ている。
今は石灰石採掘のジャマ扱いされている赤鉄鉱だが、
昔はそちらの方が大切にされていたのではないか。
赤鉄鉱から鉄を作るのは、土器を作る技術があればできる。
砂鉄から鉄を作るのは、かなりな高温を必要とする。赤鉄鉱から作る方が簡単だ。
歴史では石器時代、青銅器時代、鉄器時代って区分をしているけど、
鉄は錆びて残らないし、別のものに作り替えられたりして残っていないだけで、
青銅器と同じ時代に鉄器も使われていたのではないか。
青銅器は合金なので、青銅器を作る技術があれぱ、鉄器も作れるだろう。

こんなお話を聞いて、展示されていた赤鉄鉱の石を触らせてもらいましたが、
ものすごく重い!!! 石だから重いのはわかってましたが、それでも
持ち上がらないほど重い!!! こんなのが庭にゴロゴロあって、家族から
文句を言われているとか。(そりゃー、私、家族の方に同情します)
赤鉄鉱は磁石にくっつかないそうです。
赤鉄鉱に雷が落ちると磁石にくっつくようになるとか。

化石では、こんなのどうやって見つけるんですか?って質問に、
わりと偶然に見つけることがあって、例えば正面の絵の下にあった
「マーチソニア ヤベイ」は、たまたま会った人に
「このあたりで化石が出るところありますか?」って聞かれて
「このあたりで出ますよ」って手で地面の土を払ったら、
そこにあって驚いたとか。(それでもシロートなら、
それが化石だとはわからないですよね)
化石を掘り出していくには、とにかく1点から掘り進めていかないとダメだと。
辛抱できなくて、別のところから掘ってしまうと化石を壊してしまうと。

この空間の居心地が良くて、長居してしまいました。
赤坂宿のレトロなたたずまいが素敵だったので、少し歩き、
新川教さんのお話や、旧清水家住宅にあったパンフレットで興味を持った
金生山化石館へ行き、その上の金生山明星輪寺(こくぞうさん)まで
行っちゃったんですが、そのことは次の記事で。

上り口にあった、三人展へのお祝いの絵と花(造花)
化石の入った大理石でつくった大きな壺に飾られています。
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「サンゴやフズリナの化石がいたる所に見えています。」
ってことだけど、私にはどれが何やら??

旧清水家住宅三人展は、15(土)・16(日)もやっています。
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